【じっくり読むと6分】

活発な3歳はおもちゃ遊びに夢中になりがちで、絵本を読んでも聞かないことが多々あります。そのためここでは、しかけのあるおもしろい絵本、『くだもの』や『ぴょーん』といった時代を超えたベストセラー、人気ランキング上位のものを紹介します。

他にもテーマごとに何冊かセットになった絵本、英語の読み聞かせやクリスマス・プレゼントにぴったりの絵本、春夏秋冬の花や虫を紹介する絵本など、数多く取り上げてゆきます。

男の子、女の子を問わず、あなたの家の絵本棚に加えて欲しい名作を紹介します。

【3歳児向け】上手な絵本の選び方

3歳児向けの上手な絵本の選び方を以下の5つのポイントから解説します。

  • まずはベストセラーを選ぶ
  • 親子で体験したり、子どもが興味を持っていたりする絵本を選ぶ
  • 簡単すぎる絵本は選ばない
  • ワンパターンな物語を選ぶ
  • たくさん読んで、当たりを引く

まずはベストセラーを選ぶ

絵本のベストセラーは、大人の書籍よりも遥かに信用できるものです。大人の場合、すごい賞の受賞作品だったり、著者が有名人だったり、TVで広く宣伝されていたりすることが大ヒットにつながることが多々あります。

しかし絵本は子ども相手なだけに、本の内容の良し悪しが最大のポイントになります。つまり「時代を超えて売れている=内容もいい」ということです。

ベストセラーなんてありきたりだなぁと思っている個性派のママさん、絵本だけはベタが最良と思い直して試しに1冊でも手にしてみてはどうでしょうか。

2: 親子で体験したり、子どもが興味を持っていたりする絵本を選ぶ

多くの3歳児にとって、物語のある絵本は初めての体験。そこはまったくの異世界であり、最初はかなり勇気がいるもの。だからこそ、お子さんの日常生活にリンクした物語を選ぶことが大切になります。

最近キャンプで野外調理をしたばかりの子どもなら、『ぐりとぐら』にはスっと入ってゆけるでしょう。また、単純に表紙の絵を気に入ったなど、子どもが興味本位で選んだ絵本も入り込みやすくなります。

簡単すぎる絵本は選ばない

まだまだ赤ちゃん返りすることの多い3歳児。

お子さんの求めに応じて、ついつい赤ちゃん向きの絵本を選んでしまう、なんてこともよくあります。たまにであればいいのですが、そればかりだとお子さんの成長をさまたげてしまいます。

対象年齢3歳以上の物語のある絵本は好奇心を育むと共に、集中力も養ってくれます。

起承転結のある物語は、一定の時間、お子さんの頭をフル回転させることができるのです。1つのことに頭を使いながら夢中になることは、その後の人生の土台にもなることです。

ワンパターンな物語を選ぶ

たくさん読み聞かせをしていると、大人の都合で退屈しない複雑な物語の絵本を選ぶようになりがちです。

しかし多くの場合、3歳児にとって最もためになる絵本は、くどいくらい同じ展開を繰り返すものになります。ここでも紹介する『どうぞのいす』もその1つです。

ワンパターンの物語は、分かりやすいので子どもに安心感を与えます。またパターン認識能力も磨かれ、日常生活でも規律正しくなるような効果もあります。

そして、ワンパターンものには必ずそこから外れるオチが用意されているため、自由な発想力も養ってくれます。

たくさん読んで、当たりを引く

絵本選びで最も大切なのは、親の思い込みでチョイスしないことです。自分の子どもにはこれは合わないだろうという勝手な決めつけは厳禁です。

おとなしい女の子が冒険物語が好きだったり、活発な男の子が花についての絵本が好きだったりするようなこともあります。とにかく、たくさん絵本を読み聞かせ、お子さんの反応を基準にして取捨選択することが大切です。

子どもとは、たとえあなたのお子さんでも、何が起こるか分からないビックリ箱のようなものです。絵本の中から思わぬ当たりを引いて、お子さんの知られざる一面を知ると、不思議とより愛情を覚えるものです。

3歳におすすめ人気絵本10選

3歳におすすめ人気絵本10選を紹介します。

中川李枝子(作) 大村百合子(絵)『ぐりとぐら』

ぐりとぐら(ハードカバー)の仕様・製品情報

価格972円 (2019年6月10日時点)

ぐりとぐらのおすすめポイント3つ

  • シンプルな絵と話
  • 料理を通じて物語を知る
  • 世代を超えたベストセラー

ぐりとぐらのレビューと評価

美味しい食べ物から始まるストーリー

ぐりとぐらと聞いて、それ何?と返す日本人はなかなかいないでしょう。ぐりとぐらのゆかいな世界は、今や多くの日本人の心の原風景になっているのではないでしょうか。

野ねずみのぐりとぐらが、森の奥で大勢の動物仲間たちを集めて料理をし、みんなで美味しく食べる。ただそれだけのお話ですが、3歳の子どもにとっては壮大なストーリーです。

普段、何気なく食べているものには調達や調理という物語があり、食べることでそれが終わる。この世のあらゆる物語とは、まさにこの点から始まってゆくのではないでしょうか。

ぐりとぐらはこんな人におすすめ!

物語つきの絵本に初挑戦しようとする人に

デビッド・A・カーター『あかまるちゃん』

あかまるちゃん(しかけえほん・大型本)の仕様・製品情報

価格9,742円 (2019年6月10日時点)

あかまるちゃんのおすすめポイント3つ

  • 飛び出す絵本
  • 美しく精密な立体模型
  • 赤丸探しのワクワク

あかまるちゃんのレビューと評価

ホレボレする紙の造形アート

紙工作の達人、デビッド・A・カーターによるしかけ絵本です。絵本を開くたびに、ビックリするほど精密な立体オブジェが立ち上がります。絵本の読み聞かせにはどうも向かないというお子さんでも、これには飛びつくはずです。

あかまるちゃんという題の通り、立体オブジェの中から赤丸を探すことを目的としています。

しかし、親子ともども飛び出してくるアートなオブジェにホレボレするだけでもいいでしょう。ただぼんやり見ているだけでも、子どもの感性が磨かれてゆくでしょう。

大型本になると高価になりますが、立派なアート作品でもあるので相応のお値段だと言えるでしょう。

あかまるちゃんはこんな人におすすめ!

子どもが絵本の読み聞かせに集中しないという人に

谷川俊太郎(作)飯野 和好(絵)『おならうた』

おならうた(大型本)の仕様・製品情報

価格1,296円 (2019年6月10日時点)

おならうたのおすすめポイント3つ

  • 大笑いできる絵本
  • 詩人、谷川俊太郎作
  • 文章のリズム感

おならうたのレビューと評価

おならで、みんなハッピーに!

おならやうんこは、幼児にとって永遠のアイドル。一時期ほぼもれなく誰もが大熱狂します。それを真正面から受け止めたのが本作『おならうた』です。

とにかく、色んなものが色んな音でおならをしまくり、ちょっとしたオチもあるお話です。詩人の谷川俊太郎さんの文章なので、リズム感がありテンポよく読めることでも評判です。

何かつらいことがあったときでも、『おならうた』を開けば親子ともども大笑いできるでしょう。

おならうたはこんな人におすすめ!

どんなときでも、笑いを大切にしたい人に

せなけいこ(作・絵)『いやだいやだの絵本4冊セット』

いやだいやだの絵本4冊セット(単行本)の仕様・製品情報

価格3,024円 (2019年6月10日時点)

いやだいやだの絵本4冊セットのおすすめポイント3つ

  • 4冊のセット商品
  • イヤイヤ期の子ども
  • 共感力UP

いやだいやだの絵本4冊セットのレビューと評価

成長を促す、いやだいやだ

3歳児はイヤイヤ期を過ぎて、第一次反抗期に入る年頃です。そのためイヤイヤ期の自分を客観的にながめられる時期でもあります。

そんなときに、この『いやだいやだ』はピッタリの絵本です。何しろ、主人公のルルちゃんは、イヤイヤ期の真っ只中だからです。

ルルちゃんの回りのもの、ぬいぐるみでさえ「いやだいやだ」と言いはじめ、困ったルルちゃんは自分自身のことがぼんやり分かってきます。

人にされて嫌なことはしない。悪い行いは罰として自分に返ってくる。コミカルな話と共に、そんなモラルを教えてくれます。4冊セットものなので、プレゼントにも最適でしょう。

いやだいやだの絵本4冊はこんな人におすすめ!

3歳の反抗期に悩んでいる人に

平山和子(作・絵)くだもの

くだもの<幼児絵本シリーズ>(単行本)の仕様・製品情報

価格972円 (2019年6月10日時点)

くだもののおすすめポイント3つ

  • 実物そっくりなくだもの
  • おいしそうな絵本
  • 手が伸びる絵本

くだもののレビューと評価

この世には、触れられない世界もある

『くだもの』は主に赤ちゃん用の絵本ですが、赤ちゃん返りする3歳児にもたまに読んであげたい一作です。

大人が見てもさわれそうなほどリアルなくだものが、たくさん描かれている絵本です。一種のフェイク絵本とも言えるでしょう。

大きさまで同じなので、お子さんはきっと手を伸ばして食べようとするはず。けれど、もちろんツルツルで触ることもできません。そこで、本当の世界とは違う世界があるのだと気づかされることでしょう。

くだものはこんな人におすすめ!

食いしん坊のお子さんをお持ちの人に

まつおか たつひで(作・絵)『ぴょーん{はじめてのぼうけん (1)}』

ぴょーん{はじめてのぼうけん}(単行本)の仕様・製品情報

価格842円 (2019年6月10日時点)

ぴょーん{はじめてのぼうけん(1)}のおすすめポイント3つ

  • ぴょーんと飛ぶ快感
  • 虫や動物がいっぱい
  • 開くたびにビックリ

ぴょーん{はじめてのぼうけん(1)}のレビューと評価

ぴょーんと跳ねて、自由を味わおう!

3歳はちょうどジャンプができるようになる年頃です。2歳までは飛びたくても飛べなかっただけに、四六時中ぴょんぴょん飛び跳ねているお子さんもいることでしょう。

そんな子どもに本作『ぴょーん』はピッタリ。ページを開くたびにさまざまな虫や動物がぴょーんと飛び跳ねます。読み聞かせたあとは親子でぴょーんもありでしょう。

ぴょーんと飛ぶことは自由の証。公園にゆけば、草むらや池のほとりでお気に入りのぴょーんが見つけられるかもしれません。

ぴょーん{はじめてのぼうけん(1)}はこんな人におすすめ!

ぴょんぴょん飛び跳ねる純真さを大切にしたい人に

香山美子(作) 柿本幸造(絵)『どうぞのいす』

どうぞのいす(単行本)の仕様・製品情報

価格1,080円 (2019年6月10日時点)

どうぞのいすのおすすめポイント3つ

  • 優しい物語
  • 差別や偏見のない世界観
  • 誰にでも与えられる愛

どうぞのいすのレビューと評価

宮崎駿さんも実践する、博愛のサービス

いすを作ったうさぎさんが、「どうぞのいす」と立て看板を置いたところから始まる物語。次々と現れる動物たちは「どうぞ」に甘えて好き勝手しますが、次にくる動物への「どうぞ」も忘れませ

ん。最後にはハッピーなオチが待っています。

アニメ監督の宮崎駿さんの仕事場の前にも「どうぞのいす」があることで有名です。見知らぬ人であっても、人の好意に甘え、そして人につくすことはとても大切なことです。

差別や偏見のない社会は、こういう心がけから始まるのではないでしょうか。

どうぞのいすはこんな人におすすめ!

誰にでも愛情を持っていたい人に

能島久美江(監修)『【CDつき】よみきかせ英語 Englishえほん』

よみきかせ英語 Englishえほん(単行本)の仕様・製品情報

価格1,512円 (2019年6月10日時点)

よみきかせ英語 Englishえほんのおすすめポイント3つ

  • 英語を楽しむ
  • 英語の聞き流し
  • 親子で英語トレーニング

よみきかせ英語 Englishえほんのレビューと評価

親も一緒に楽しくイングリッシュ!

英語の早期教育を掲げた絵本には、幼児用のものでも複雑な文章が目立つものが少なくありません。

しかし、本作『よみきかせ英語 Englishえほん』は、シンプルな文章、太字の動詞、日本語訳の併記などでお子さんにも分かりやすいものになっています。

文章を理解するには小学校低学年まで待つ必要がありますが、3歳児でも多くを吸収できます。CDの英語朗読に耳慣れさせるだけでも実りあるものになるでしょう。親も一緒に発話を楽しむことも大切です。

本の最初には誰もが知る『ももたろう』があり、親子ともども英語の重い扉を開くのにピッタリのチョイスです。

よみきかせ英語 Englishえほんはこんな人におすすめ!

子どもの英語センスを磨きたい人に

学研教育出版(編集) 『ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬』

ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬(単行本)の仕様・製品情報

価格1,512円 (2019年6月10日時点)

ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬のおすすめポイント3つ

  • キュートな表紙
  • 花や虫が好き
  • さんぽにも一役買う

ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬のレビューと評価

絵本を手に、自然と触れ合おう

この『ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬』は、うさぎの表紙がとてもキュートなので、子ども受けがいいばかりか、部屋のインテリアにも一役買うものではないでしょうか。

花や昆虫をたくさん知るには図鑑が一番ですが、3歳児には高いハードルです。本作のように、かわいらしいイラストや美しい写真がある絵本のほうが、よっぽど頭に入ってくるでしょう。

春夏秋冬と季節ごとに紹介されているので、体系的な理解にもつながります。公園や河川へのおでかけの際、見つけた花や虫とこの本を照らし合わせれば、より楽しいおさんぽになることでしょう。

ふれあいこどもずかん 春・夏・秋・冬はこんな人におすすめ!

お花や虫が大好きな人に

五味太郎『まどから おくりもの』

まどから おくりもの<しかけ絵本(3)>(単行本)の仕様・製品情報

価格1,080円 (2019年6月10日時点)

まどから おくりもののおすすめポイント3つ

  • クリスマス・プレゼント
  • 穴の開いたしかけ絵本
  • 笑えて、おもしろい

まどから おくりもののレビューと評価

まちがっても、いいんだよ

本作『まどから おくりもの』は各ページに穴の開いたしかけがあり、クリスマスものでもあるのでプレゼントするにはピッタリの絵本です。

サンタさんが訪れた家々の窓の穴をちらっとのぞいて、それぞれにピッタリのプレゼントを放り込みます。けれど、ページをめくると穴から見たものとは全然ちがう人や動物がいます。

そんな勘違いプレゼントも、最後には贈られた人たちをハッピーにしてゆきます。絵本作家の雄、五味太郎さんが「まちがってもいいんだよ」と子どもたちを優しく包み込んでいるような、そんな絵本です。

まどから おくりものはこんな人におすすめ!

クリスマスに笑いたい人に

読み聞かせをする上で効果的なポイント

この記事で重要なポイントは以下の10点です。

  • 親が絵本の大筋やテーマをつかんでおくとスムーズに読めるので、子どもも集中しやすくなります
  • 読む前に、子どもを落ち着かせ、ハッピーな気分にさせておきましょう。
  • 読み聞かせのスタートと終わりを言葉でハッキリ伝えると、子どもはより絵本の世界に入り込みやすくなります。
  • 一般的に、子どもの読む位置は親の隣、絵本の正面が最も集中しやすいと言われています
  • 子どもの想像力を育むよう、ゆっくり淡々と明瞭に読むのも大切ですが、ときには物語に合わせ表情や声の抑揚をつけましょう
  • 子どもの気がそれたとき、小声や無声で読むと集中し直してくれることがあります
  • 勝手なアドリブや説明を加えず、ときに子どもの相手をしながらも、最後まで話の流れを切らさずに読みましょう
  • 読み終わったあとは、親子ともどもストーリーの余韻に浸り、なんでもないことをペラペラ話し合いましょう
  • 3歳児の多くはまだ自分の感情を言葉にできないので、無理に感想を聞かないようにしましょう
  • 子どもが気に入ったり、良書であったりする絵本は、何度でも繰り返し読むことで子どもの心をより成長させることができます