フルサイズミラーレス一眼の人気ランキング10選。各社の特徴も徹底比較

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ミラーレス一眼は、SONYを筆頭にオリンパスやパナソニックから、APS-Cやマイクロフォーサーズの優れたカメラが販売されていましたが、フルサイズ機はSONYの独壇場でした。

2018年から2020年にかけて、ニコン、キヤノン、パナソニックが相次いでフルサイズミラーレス一眼を発売し、一気に「フルサイズ」が注目されています。

SONYの次世代機やシグマの初モデルも続々発表されている、フルサイズミラーレス一眼について、各社の比較やおすすめモデルをご紹介します。

フルサイズミラーレス一眼のおすすめメーカー一覧

フルサイズミラーレス一眼のおすすめメーカー4つと特徴や評価を解説します。

  • ソニー(SONY)
  • キヤノン(Canon)
  • ニコン(Nicon)
  • パナソニック(Panasonic)

ソニー(SONY)

SONYはミラーレス一眼の先駆者として、5年近くフルサイズミラーレス一眼の市場を独走し、今もランキングは上位に位置します。

α7シリーズは第三世代、高感度モデルのみ第二世代と約2年で次世代機を発表し、プロ向けはα9が販売されています。長くミラーレス一眼に携わっている分、高く安定した技術力を誇ります。対応レンズも多く、マウントアダプターを使えば他社レンズも使用できます。

キヤノン(Canon)

キヤノンは、あざやかな明るい色味で「人物」を得意とするカメラで、初心者からプロまで幅広い層に支持されているメーカーです。

ミラーレス一眼では、APS-C機の「Kiss M」「EOS M」シリーズとは別に、従来とは全く違うRFマウントのフルサイズ機「EOS R」を発売し、ミラーレス一眼でも入門機からハイアマチュア機まで揃いました。発売後は、シェアランキングが好調に上がってきています。

ニコン(Nicon)

ニコンのカメラは頑丈で高性能なボディ、「風景」を得意とする見た目に近い自然な色味で、堅実な人気があります。

ミラーレス一眼においては1インチセンサー使用の「Nicon 1」が開発されていましたが、2018年に販売終了し、従来よりサイズアップしたZマウントのフルサイズ機「Nicon Z」シリーズを展開して、本格的にミラーレス一眼市場に参入しました。

パナソニック(Panasonic)

パナソニックは、マイクロフォーサーズのミラーレス一眼「LUMIX」シリーズから、フルサイズ機「LUMIX S1」を、キヤノン、ニコンに少し遅れて2020年に販売しています。

強力な手ブレ補正機能と暗所での撮影に強い性能を持ち、マイクロフォーサーズ機の強みだった動画撮影も、4K/60fpsに対応しています。プロ向けの仕様ですが、じわじわと存在感を増しています。

フルサイズミラーレス一眼の選び方

フルサイズミラーレス一眼の選び方を以下の3つのポイントから解説します。

  • 撮影感度と画素素
  • 扱いやすさは重要ポイント
  • メーカーで選ぶのも良し

撮影感度と画素数

フルサイズ機はAPS-Cやマイクロフォーサーズよりセンサーサイズが大きいので、多く光を取り込める分、屋内や暗い場所での手持ちの撮影にも強いです。室内の人物や静物、夜景を撮影する機会が多いなら、撮影感度(ISO感度)が高いモデルを選べば、更にノイズが少ない写真を撮影できます。

カメラを選ぶ場合に注目される画素数は、高くなる程緻密で美しい画像が仕上がる一方、デメリットとしてデータサイズが大きくなり、価格が高額になります。購入価格を抑えたい場合や、四つ切やA3など大きいサイズでプリントをしないなら、2000万画素前後でも十分です。

扱いやすさは重要ポイント

フルサイズミラーレス一眼はどのモデルも高性能なので、使用感は選択の重要なポイントになります。カメラを構える際のグリップの握りやすさやレンズ装着時の重さ、タッチパネルの感度、操作ボタンの位置など、実際に店頭で手に取り、扱いやすいか確認すると良いでしょう。

EVF(電子ビューファインダー)の見え方も、各社で微妙に差があります。OVF(光学ファインダー)に近い、より自然な映像を映し、明るく歪みの少ないモデルが見やすいです。

メーカーで選ぶのも良し

カメラの性能にこだわりが少ない人は、メーカーで選ぶのも一つの方法です。今までカメラを使っていた人なら、同じメーカーを選べば、操作手順が似て使いやすく、レンズの共有もできます。

初めてカメラを購入するなら、SONYのミラーレス一眼は全般的に高性能でおすすめです。主に人物のポートレートやスポーツシーンを撮りたいなら、人肌の発色がきれいなキヤノン、風景や鉄道写真を撮りたい人は、黒に強く自然な色味のニコンのカメラが向いています。

フルサイズミラーレス一眼のおすすめ10選

フルサイズミラーレス一眼のおすすめ10選を紹介します。

SONY α7Ⅲ

SONY α7Ⅲの仕様・製品情報

価格 201,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 126.9mm×95.6mm×73.7mm
重量 565g
レンズマウント α Eマウント
有効画素数 2420万画素
撮影感度 標準:ISO 100~51200/拡張:ISO 50~204800
連写撮影 Hi+:最高約10コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)/5.0段

SONY α7Ⅲのおすすめポイント3つ

  • よく使う中高感度域でのクリアな画像
  • α9と同じ4DフォーカスでAF性能が飛躍的に向上
  • 動物の瞳も捉える「リアルタイム瞳AF」

SONY α7Ⅲのレビューと評価

人も動物もきれいに写すスタンダードモデル

「SONY α7Ⅲ」は、従来機と比較して描写、AF性能、色再現性ともに飛躍的にアップした、静画・動画ともにバランスが良く人気も高いモデルです。

AIの活用で進化した「リアルタイム瞳AF」は、人だけでなく一部の動物にも対応し、ピントを合わせにくかった動物の表情をクリアに残します。

SONY α7Ⅲはこんな人におすすめ!

ペットや野生動物をクリアに撮影したい人。

SONY α7RⅢ

SONY α7RⅢの仕様・製品情報

価格 281,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 126.9mm×95.6mm×73.7mm
重量 572g
レンズマウント α Eマウント
有効画素数 4240万画素
撮影感度 標準:ISO 100~32000/拡張:ISO 50~102400
連写撮影 Hi+:最高約10コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)/5.5段

SONY α7RⅢのおすすめポイント3つ

  • 一新された画像処理システムのクリアな描写
  • 細部や質感を再現する制御システム
  • APC-Sクロップで通常レンズでも被写体が大きく撮れる

SONY α7RⅢのレビューと評価

暗い場所にも強くなった高画素モデル

「SONY α7RⅢ」は、従来のシステムを一新して、人物や風景の他、動く被写体も高解像度かつ鮮明に撮影できる高性能なカメラです。

トップレベルの手ブレ補正機構を精密に制御して撮影した画像をソフトウェアで合成する「ピクセルシフトマルチ撮影」は、細部にわたる色味や質感、空気感までも忠実に再現するので、建築物などの精緻な記録画像を残せます。

SONY α7RⅢはこんな人におすすめ!

人や風景、建築物の記録写真を鮮明に残したい人。

SONY α7SⅡ

SONY α7SⅡの仕様・製品情報

価格 218,500円 (2020年7月21日時点)
サイズ 126.9mm×95.7mm×60.3mm
重量 584g
レンズマウント α Eマウント
有効画素数 1220万画素
撮影感度 標準:ISO 100~102400/拡張:ISO 50~409600
連写撮影 速度優先連続撮影時:最高約5コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ内)/4.5段

SONY α7SⅡのおすすめポイント3つ

  • 暗闇でもピントの合う高感度とAF性能
  • 撮影シーンに合わせてノイズを低減
  • ISO感度に合わせたシャッタースピードでブレにくい

SONY α7SⅡのレビューと評価

突出した撮影感度を持つ高感度モデル

「SONY α7SⅡ」は、他のα7シリーズと比較して一見有効画素数は低いですが、圧倒的に高い撮影感度を持っています。

低輝度性能が高く、-4EVとかなり暗くてもストロボ無しでピントを合わせられます。撮影場所に最適な処理を行い、薄暗い場所や夜でもクリアな画質の静画・動画を撮影できます。

SONY α7SⅡはこんな人におすすめ!

屋内、夜景の撮影が多いSONYユーザー。

SONY α9

SONY α9の仕様・製品情報

価格 362,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 126.9mm×95.6mm×63mm
重量 588g
レンズマウント α Eマウント
有効画素数 2420万画素
撮影感度 標準:ISO 100~51200/拡張:ISO 50~204800
連写撮影 Hi:最高約11コマ/秒(AUTO/電子シャッター時)/Hi:最高約5コマ/秒(メカシャッター時)
手ブレ補正 5軸(ボディ)/5.0段

SONY α9のおすすめポイント3つ

  • αシリーズ最高位のCMOSセンサー搭載/span>
  • 一瞬の動きを逃さない高速連続撮影
  • 静画・動画の両方に強いAF

SONY α9のレビューと評価

スポーツシーンに強いプロ向け機

「SONY α9」は、SONYのフルサイズミラーレス一眼では最高位に位置づけられています。「動く被写体」の撮影に強く、速さ、広さ、追随性を高めたAF「4Dフォーカス」を搭載しています。

連続撮影では秒速20コマの連続撮影機能、最高1/32000秒の電子シャッターなど、動き続ける被写体の一瞬を捉えます。

SONY α9はこんな人におすすめ!

スポーツシーンを撮る機会の多いハイアマチュア、プロ。

Canon EOS RP

Canon EOS RPの仕様・製品情報

価格 135,700円 (2020年7月21日時点)
サイズ 132.5mm×85mm×70mm
重量 440g
レンズマウント キヤノンRFマウント
有効画素数 2620万画素
撮影感度 標準:ISO 100~40000/拡張:ISO 50、51200、102400
連写撮影 ワンショットAF時:最高約5コマ/秒、サーボAF時:最高約4コマ/秒
手ブレ補正 無(ボディ)

Canon EOS RPのおすすめポイント3つ

  • 500gを切る軽量ボディ
  • 感度の良いバリアングルのタッチパネル
  • ブレを抑えるシャッターボタン配置

Canon EOS RPのレビューと評価

廉価なフルサイズミラーレス一眼

「Canon EOS RP」は、高価格が並ぶフルサイズ機の中では、初めて使う人でも手に取りやすい価格となっています。ボディはAPS-C機並の軽量でバッグに携帯しやすく、操作も比較的シンプルで、気軽に使えるカメラです。

ボディ内手ブレ補正機能はありませんが、シャッターボタンが正面側に位置し、シャッターを押した時のブレが抑えられるよう設計されています。

Canon EOS RPはこんな人におすすめ!

価格を抑え、持ち運びしやすいカメラが欲しいフルサイズ機初心者。

Canon EOS R

Canon EOS Rの仕様・製品情報

価格 190,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 135.8mm×98.3m×84.4mm
重量 580g
レンズマウント キヤノンRFマウント
有効画素数 3030万画素
撮影感度 標準:ISO 100~40000/拡張:ISO 50、51200、102400
連写撮影 高速連続撮影:最高約8コマ/秒(ワンショットAF時)
手ブレ補正 無(ボディ)

Canon EOS Rのおすすめポイント3つ

  • 低輝度合焦限界値-6EVで夜景や星空に強い
  • 0.05秒のミラーレス最速AF
  • 望遠撮影に効果的な1.6倍のAPS-Cクロップ機能

Canon EOS Rのレビューと評価

昼だけでなく夜も活躍する高感度耐性

「Canon EOS R」は、高画素数なのはもちろん、最高値40000の常用撮影感度とノイズを抑えた高感度耐性で、昼間の撮影のみならず薄暮~夜間にも活躍します。

AFの低輝度合焦限界値は-6EVとトップレベルで、開放F値との組み合わせ次第で、明るい星レベルの小さな光源や暗さでも正確に合焦します。EVFでOVF以上に鮮明に表示されるので、灯りの少ない星空下での撮影も画像の確認が楽にできます。

Canon EOS Rはこんな人におすすめ!

フルサイズ機で星空撮影がしたいハイアマチュア。

Nicon Z6

Nicon Z6の仕様・製品情報

価格 233,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 134mm×100.5mm×67.5 mm
重量 585g
レンズマウント ニコンZマウント
有効画素数 2450万画素
撮影感度 標準:ISO 100~51200/拡張:ISO 204800相当
連写撮影 高速連続撮影:約5.5コマ/秒、高速連続撮影(拡張):約12コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)

Nicon Z6のおすすめポイント3つ

  • 高画質・高感度のバランスのとれたモデル
  • Nicon機初のボディ手ブレ補正
  • サブ液晶の搭載と見やすいEVF

Nicon Z6のレビューと評価

使い勝手の良いオールラウンドモデル

「Nicon Z6」は、先行のZ7より画素数を抑えて撮影感度が高い、オールラウンドなモデルです。今までNicon機に無かったボディ内手ブレ補正も搭載され、一眼レフに近い外見を保ったまま、性能は大きくアップしています。

倍率約0.8倍の大きなEVFはOVFより明るく、歪みが少なくて見やすいです。発売当初は未登載だった瞳AFもファームウェアで追加され、使いやすさを増しています。

Nicon Z6はこんな人におすすめ!

ミラーレスに乗り換えたいハイアマチュアのニコンユーザー。

Nicon Z7

Nicon Z7の仕様・製品情報

価格 328,000円 (2020年7月21日時点)
サイズ 134mm×100.5mm×67.5mm
重量 585g
レンズマウント ニコンZマウント
有効画素数 4575万画素
撮影感度 標準:ISO 64~25600/拡張:ISO 102400相当
連写撮影 高速連続撮影:約5.5コマ/秒、高速連続撮影(拡張):約9コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)

Nicon Z7のおすすめポイント3つ

  • プロの要望に応える高画素・高感度のセンサー搭載
  • 撮像範囲の90%をカバーするAF領域
  • 輪郭が強調される「ミドルシャープ」追加

Nicon Z7のレビューと評価

繊細でより自然な静止画の撮影

「Nicon Z7」は、ニコン初のフルサイズミラーレス一眼として、ニコン最高と謳われる高画素数の画像処理エンジンを搭載し、性能、画質共にプロをターゲットに作られているカメラです。

ピクチャーコントロールにも新機能が追加され、カメラだけでさまざまな画作りが可能です。他社カメラと性能を比較すると、三脚などを使用した静止画の撮影で本領を発揮するカメラです。

Nicon Z7はこんな人におすすめ!

スタジオ撮影、風景写真を撮るプロカメラマン。

Panasonic LUMIX S1

Panasonic LUMIX S1の仕様・製品情報

価格 286,400円 (2020年7月21日時点)
サイズ 148.9mm×110mm×96.7mm
重量 899g
レンズマウント ライカLマウント
有効画素数 2420万画素
撮影感度 標準:ISO 100~51200/拡張:ISO 50、102400、204800
連写撮影 メカシャッター/電子先幕時:約9(AFS/MF)約6(AFC)コマ/秒、電子シャッター時:約9(AFS/MF)約5(AFC)コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)/5.5段

Panasonic LUMIX S1のおすすめポイント3つ

  • フルサイズミラーレス一眼初・4K/60fpsの動画撮影
  • 追加のソフトウェアキーで多様な記録モードに対応
  • ボディとレンズで6段の強力な手ブレ補正

Panasonic LUMIX S1のレビューと評価

業務用ビデオカメラに匹敵する動画が撮れる

「Panasonic LUMIX S1」は、高品質な静止画もさることながら、特に動画撮影では、GHシリーズでも強かった動画性能を更にレベルアップさせ、フルサイズのミラーレス一眼世界初、4K/60fpsの高精細な動画映像が撮影可能になりました。

別売りのアップグレードソフトウェアキーの追加で、更に多用な記録モードや「V-Log」へ対応できます。

Panasonic LUMIX S1はこんな人におすすめ!

静止画・動画両方に高画質を追求するハイアマチュア、プロ。

Panasonic LUMIX S1R

Panasonic LUMIX S1Rの仕様・製品情報

価格 433,132円 (2020年7月21日時点)
サイズ 148.9mm×110mm×96.7mm
重量 898g
レンズマウント ライカLマウント
有効画素数 4730万画素
撮影感度 標準:ISO 100~25600/拡張:ISO 50、51200
連写撮影 メカシャッター/電子先幕時:約9(AFS/MF)約6(AFC)コマ/秒、電子シャッター時:約9(AFS/MF)約5(AFC)コマ/秒
手ブレ補正 5軸(ボディ)/5.5段

Panasonic LUMIX S1Rのおすすめポイント3つ

  • 空間認識技術による動体追従性能
  • Lマウント採用でライカ、シグマのレンズも使える

Panasonic LUMIX S1Rのレビューと評価

徹底して妥協の無い繊細なプロユースの描写力

「Panasonic LUMIX S1R」は、ハイレベルのフルサイズCMOSセンサーとエンジンによる画像の最適化で、「生命力・生命美」のうたい文句にかなう繊細な描写、空気感、質感を描き出します。

AIによるAF性能は、人の顔や瞳、人体だけでなく動物の全体像をすばやく認識し、シャッターチャンスを逃しません。

レンズにLマウントを採用したことで、レンズの選択肢がライカ、シグマにも広がり、対応レンズの少なさをカバーしています。

Panasonic LUMIX S1Rはこんな人におすすめ!

重量があまり気にならない、ハイスペックを求めるプロ向け。

フルサイズミラーレス一眼のまとめ

カメラの主流となりつつあるミラーレス一眼は、フルサイズ機も増えて選択肢がいっそう広がりました。フルサイズ機はどれも高価格で、機能面からも中級者以上向けです。

現在カメラの購入に迷って、いずれフルサイズ機を使いたいと考えている人は、最初からフルサイズにチャレンジしてみるのもおすすめです。