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店頭にズラリと並んでいるシャンプーを前にすると、どれが自分にぴったりなシャンプーなのか迷うものです。市販されているシャンプーには「オーガニック成分配合」や「無添加」、「アミノ酸系」などいろいろな用語があるので、女性・男性を問わず、シャンプー選びに悩む人は多いようです。

そこで、この記事ではシャンプーの成分に注目して、自分にあったシャンプーの選び方を紹介します。成分表の内容が理解できれば、自分の髪質・頭皮に合ったシャンプーを解析して選べるはずです。

そもそものシャンプーの目的とは

シャンプーを使う目的とは「洗浄」と「コンディショニング」のためです。そのため、良いシャンプーは髪質や肌質によって違いますが、汚れをしっかり落とせて髪や頭皮を健やかに保つ・改善してくれるシャンプーを選ぶことが重要なのです。

昔にさかのぼると、人は粘土や石灰岩を洗浄成分に、卵白やふのりをコンディショニング成分にして「シャンプー」を作り利用していました。現在では、髪にダメージの与えないアミノ酸系洗浄成分を使ったり、オーガニックオイルを保湿成分として配合したりと、シャンプーも進化しています。

自分にあった洗浄とコンディショニングをするには、成分表を解析してチェックすることが大切です。それぞれの成分の特徴や効果を知れば、自分にぴったりのシャンプーが選べるようになるでしょう。

シャンプーの注目したい成分・効果

シャンプーの注目したい成分・効果は、以下の10個です。

  • アミノ酸系洗浄成分・優しい洗浄力
  • 石けん系洗浄成分・高い洗浄力
  • 高級アルコール系洗浄成分・バランスのよい洗浄力
  • 保湿成分・髪や頭皮にうるおいを与える
  • オーガニック成分・コンディショニング効果
  • シリコン・ポリマー・髪をコーティングする
  • 香料・よい香りを出す
  • 防腐剤・シャンプーの品質を保つ
  • 消炎剤・頭皮を健やかに保つ
  • 抗菌剤・炎症やニオイを防ぐ

アミノ酸系洗浄成分・優しい洗浄力

アミノ酸系洗浄成分は大きく分けるとグルタミン酸系、タウリン系、サルコシン系、グリシン系、アラニン系、アスパラギン系の6種類です。「○○グルタミン酸」などと成分系に書いてあるので成分表でチェックしましょう。

アミノ酸系洗浄成分が主成分のシャンプーは、肌や頭皮トラブルが多いデリケートな人、乾燥に悩む人などにおすすめです。6種類の特徴や選び方については、後ほど詳しく紹介します。

石けん系洗浄成分・高い洗浄力

石けん系洗浄成分は「カリ石けん素地」「ラウリン酸K」「オレイン酸K」「ミリスチン酸K」「石けん素地」「石けん分」「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」などです。これらの成分が成分表の上位にあるなら石けん系シャンプーとわかります。

石けん系洗浄成分は高い洗浄力があるためさっぱりした洗い心地が特徴なので、脂っぽい髪質・頭皮に悩む人におすすめです。また、他のシャンプーに比べて、無添加商品が多いのも特徴です。そのため、化学成分などによって刺激を与えたくないアレルギー体質の人にもおすすめといえます。

高級アルコール系洗浄成分・バランスのよい洗浄力

高級アルコール系洗浄成分は「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」「スルホン酸」などです。これらの成分が成分表の上位にあれば、高級アルコール系シャンプーと見分けられます。

一般的にコンビニなどでも購入できるようなメジャーなシャンプーは、高級アルコール系シャンプーです。アミノ酸系シャンプーが普及するようになってからは、ややネガティブなイメージがある高級アルコール系シャンプーですが、バランスのよい洗浄力のため、幅広い人に向いています。

保湿成分・髪や頭皮にうるおいを与える

保湿成分として代表的なのは有機酸、センブリエキス、ユーカリエキスなどです。ほかにも各メーカーがいろいろな成分を配合しています。

適度な水分が保たれると、髪や頭皮は健やかな状態をキープできますし、自浄機能や代謝機能がサポートされます。そのため、かさつく髪や頭皮、フケが出やすいなどの悩みを持つ人におすすめの成分です。また、つやっぽい髪を目指すなど美容目的としても注目したい成分です。

オーガニック成分・コンディショニング効果

オーガニック成分とはオーガニックオリーブオイル、オーガニックアルガンオイル、オーガニックアプリコットなど、自然由来の成分のことです。主にコンディショニング効果を目的に配合されています。オレンジ精油やユーカリ精油などは、香料としても用いられています。

何をもってオーガニックと呼ぶのかは、明確な基準がありません。また、個人によって合う・合わないなどがあるので、成分だけでは一概に選びにくい面もあります。

シリコン・ポリマー・髪をコーティングする

シリコンや「○○ポリマー」と書かれている成分は髪をコーティングする、ツヤを与えるなどの目的で配合されています。髪がパサつく、髪が細くてウェーブしてしまうなどの悩みを持つ女性などにおすすめです。

ただし、シリコン・ポリマーの成分で髪を覆ってしまうことが、逆に悪影響を与える場合もあります。そのため、最近ではノンシリコンシャンプーが人気を集めています。

香料・よい香りを出す

香料は香りを楽しむために配合されています。柑橘系の爽やかな香りや、ラベンダーやローズの花の香りを楽しむ人は多いのではないでしょうか。このような天然由来成分を原材料とした成分は、髪や頭皮にダメージを与えることはほとんどありません。

注意が必要なのは、「イソオイゲノール」「オイゲノール」「安息香酸」「桂皮アルコール」「桂皮アルデヒト」など、合成香料といわれる成分です。こうした香料は頭皮にかゆみやかぶれを生じさせることがあります。

デリケートな頭皮の人の場合、合成香料が含まれていないシャンプーを選びましょう。ボタニカルシャンプーのようにハーブの香りを楽しみつつ、薬効効果も期待できるシャンプーもあります。

防腐剤・シャンプーの品質を保つ

防腐剤はシャンプーの品質を保つ目的で配合されています。主に、フェノキシエタノールなどのアルコール系、エチルパラベンなどのパラベン系、安息香酸系などがあります。シャンプーの品質を保つための成分なので、髪や肌にとって良い成分ということはありません。

場合によっては、髪や肌のトラブルの原因となるため、髪や肌のトラブルに悩んでいるような人は防腐剤が入っていないシャンプーを選ぶとよいでしょう。「無添加」にこだわったシャンプーを探してみてはどうでしょうか。

消炎剤・頭皮を健やかに保つ

頭皮ケア成分とはグリチルレチン酸ジカリウムなどの消炎剤です。炎症を抑えるとともに、フケやかゆみを防ぐ効果が期待できます。この成分が配合されているシャンプーは「医薬部外品」として販売されています。

「頭皮がかゆい」「フケが多い」などの悩みを持つ人は、消炎剤が配合されたシャンプーを探してみてはどうでしょうか。もちろん、症状がひどい場合には、医師などのアドバイスをもらいましょう。

抗菌剤・炎症やニオイを防ぐ

抗菌剤には「ジンクピリチオン」や「オクトピロックス」などがあります。人間の髪や頭皮には皮脂を分解する菌が存在していますが、この菌が過剰に繫殖してしまうと炎症やニオイを発生させてしまうのです。

抗菌剤には脂肪酸の生成を抑えて、菌の繫殖を防ぐ作用があります。脂っぽい髪質や頭皮に悩む男性などは、抗菌剤入りのシャンプーを使うことで状態が改善されることもあるでしょう。

シャンプーの選び方

シャンプーの選び方を以下の4つのポイントから解説します。

  • シャンプーのタイプで選ぶ
  • アミノ酸系シャンプーの成分で選ぶ
  • 無添加にこだわって選ぶ
  • オーガニック認証のシャンプーを選ぶ

シャンプーのタイプで選ぶ

大きくわけると、シャンプーのタイプ選びは「アミノ酸系シャンプー」「石けん系シャンプー」「高級アルコール系シャンプー」の3択です。

ダメージヘアや頭皮が乾燥しやすい、敏感肌などの悩みがある人はアミノ酸系シャンプーが向いています。最も低刺激なシャンプーのタイプなので、枝毛や切れ毛、パサパサ髪などが改善されることがあります。また、頭皮の炎症やかゆみが収まることを実感できる人も多いようです。

石けん系シャンプーは脂性と診断されるようなメンズなどにおすすめです。高い洗浄力があるのでさっぱりと脂分を落とすことができるでしょう。部活動に励む学生などにも石けん系シャンプーがぴったりする人は多いようです。

高級アルコール系シャンプーは洗浄成分をチャートで表わすとバランスがよいといえます。実は高級アルコール系シャンプーは見極めが難しいのが特徴です。アミノ酸系成分が少しでも入っていると「アミノ酸系シャンプー」として販売されているからです。

そのため、成分表の上位に記載されている成分をチェックするのが効果的といえます。アミノ酸系シャンプーと名付けられた高級アルコール系シャンプーが実は多いことに気づけるはずです。

アミノ酸系シャンプーの成分で選ぶ

アミノ酸系シャンプーを選ぶなら、さらに詳しく成分をチェックしておくのがおすすめです。

最も優しい洗い心地なのは「グルタミン酸」です。洗った後に頭皮がつっぱる人は余分な脂をシャンプーによって落としている可能性があるので、グルタミン酸系のシャンプーを使ってみてはどうでしょうか。

次に低刺激なのは「タウリン系」です。泡のキメが細かく、泡切れもよいので使いやすいといわれています。

洗浄力のバランスのよいのは「サルコシン系」「アスパラギン酸」です。どれを使ってよいかわからない場合は、まずはこれらのアミノ酸系シャンプーを使ってみてはどうでしょうか。

強すぎない適度な洗浄力を持っているのが「アラニン系」です。スッキリした使用感なので、髪や肌への優しさを保ちつつ、しっかりと洗いたい人におすすめです。最も洗浄力が高いのは「グリシン系」です。泡立ちも良いので高級アルコール系シャンプーと大きく使用感も変わりません。

どの系統のアミノ酸なのかは成分表の上位をチェックするとわかります。また、髪に優しくなるほど洗浄力が弱くなる、泡立ちが悪くなる、など一長一短があることにも注意しましょう。実際は6つの系統をブレンドしているものがほとんどなので、上記の特徴を踏まえて選ぶことが大切です。

無添加にこだわって選ぶ

アレルギー体質など化学物質をできるだけ避けたい人は、合成香料や防腐剤、エタノールなどが含まれていないかチェックします。

最低限のチェックしたいなら「旧指定表示成分」のリストをインターネットなどで調べて成分表と退避させてはどうでしょうか。これらは人体へ影響を与える可能性があることから、従来、表示が義務付けられていた成分だからです(現在はすべての成分の表示が義務付けられています)。

美容にこだわる女性に人気なのはノンシリコンシャンプーです。カラーリング・パーマがしっかりとかかる、髪に軽さが出るなどのメリットがあります。

注意が必要なのは「オーガニックシャンプー」「ボタニカルシャンプー」と呼ばれるような商品です。天然由来成分を多く含むこれらのシャンプーは、品質を保存するために、実は添加物が入っている場合もあるのです。

せっかく天然由来のシャンプーを選んだのにこれでは本末転倒です。成分表をしっかりチェックしておきましょう。

オーガニック認証のシャンプーを選ぶ

オーガニックシャンプーには明確な基準がありません。有機栽培の植物を1つ含むだけで、オーガニックシャンプーとして販売されている商品もあるようです。2018年度からは、消費者が簡単にオーガニック成分の割合を知ることができるように、新たな表記方法が導入されました。

しかし、義務ではないので、この表記方法をとっているメーカーは今のところ多くありません。そのため、最も簡単な方法はメジャーなオーガニック認証機関から認定を受けているオーガニックシャンプーを購入することです。