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ノンケミカルの日焼け止めは、紫外線吸収材の代わりに錯乱剤を使用しているため、肌への負担が少ないのが特徴。敏感肌の方や子供が使うのにおすすめです。
この記事では、肌に優しいノンケミカルの日焼け止めのなかから人気の市販品をピックアップしてご紹介します。
ランキング常連のキュレルや、プチプラで買える日焼け止め、化粧下地として使える日焼け止めなど幅広く取り上げました。
SPF・PAなどの基本情報はもちろん、白くならないか、石鹸で落ちるかどうかといった使い勝手のよさについても調査しています。
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ノンケミカルな日焼け止めとは
ノンケミカルな日焼け止めとは、「無機系素材（紫外線散乱剤）」を使った日焼け止めです。アレルギーや敏感肌で化粧品や日焼け止めなど肌に直接塗る製品を使った時に肌トラブルを起こしやすい人はノンケミカルを選ぶのがより無難です。
「有機系素材（紫外線吸収剤）」を使った製品は、塗っても白くなりにくいなどのメリットがありますが、肌ダメージのリスクが無機系素材よりも高い場合があります。
ノンケミカル製品はサンゴ礁などへの悪影響も少ないことから、環境への配慮を理由に選ぶ人も増えています。
日焼け止めは落とさなくてもいい？石鹸で落ちる？
肌に優しいノンケミカル処方だからといって、落とさなくてもいいというのは間違いです。
日焼け止めを使用した日は、アイテムごとに適切な落とし方でオフしましょう。落とし方はパッケージ等に記載されています。
天然成分100％の日焼け止めも、肌への負担が少ないだけで、全く負担が無い訳ではありません。また、1日塗っていた日焼け止めは、汗・皮脂・ホコリなどと混ざっており、そのまま放置すると肌荒れを起こす可能性があります。
ノンケミカル日焼け止めの注目したい機能・性能
ノンケミカル日焼け止めの注目したい機能・性能は、以下の3つです。
- 肌への負担が少ない
- 落ちなければ効果が持続しやすい
- 環境への影響も少ない
肌への負担が少ない
日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤を使ったものがありますが、ノンケミカル処方の日焼け止めでは紫外線錯乱剤が使用されています。
紫外線吸収剤が、肌の上で化学反応を起こし紫外線の影響を防いでいるのに対し、紫外線錯乱剤は、錯乱剤のパウダーがベールのように肌を覆い、物理的に紫外線を跳ね返します。
肌の上で化学反応を起こさないため、肌への刺激が少ないというメリットがあります。
落ちなければ効果が持続しやすい
先述したとおり、紫外線吸収剤は、化学反応を起こして紫外線の影響を防ぐという仕組みです。そのため、化学反応が起こり続けると紫外線を防ぐ効果が劣化してきてしまいます。
それに対し、ノンケミカル日焼け止めに使われている紫外線錯乱剤は、汗や水で落ちやすいという特徴があるものの、汗などで落ちない限りは効果が持続しやすいです。
環境への影響も少ない
紫外線吸収剤として使われている一部の成分がサンゴ礁に悪影響を与えるという研究結果が報告されています。
そのため、パラオやハワイといった日本でも人気のリゾート地の中には、紫外線吸収剤入りの日焼け止めの販売を禁止している地域があるのです。
紫外線錯乱剤を使用したノンケミカル処方の日焼け止めを選ぶことは、地球環境の保護にもつながるという考えもあります。
参考
環境を守るコパトーン「環境を考える」大正製薬
ノンケミカル日焼け止めのデメリット
ノンケミカル日焼け止めのデメリットは、以下の2つです。
- 白くなりやすい
- ナノ粒子による肌への
白くなりやすい
紫外線錯乱剤に使われる酸化亜鉛や酸化チタンは、白いパウダー状です。そのため、肌に塗ると白くなる「白浮き」が起こりやすいというデメリットがあります。
また、紫外線吸収剤入りの日焼け止めがスッとのびて塗りやすいのに対し、伸びがあまりよくなく、塗った後のべたつきや被膜感が感じられるのもノンケミカル日焼け止めに多い特徴です。
ナノ粒子による肌への影響
最近では、白浮きや使用感の悪さを改善するためにナノ粒子を使用したノンケミカル日焼け止めも増えて来てました。
粒子の粒を非常に小さくしているので伸びがよくなり、白浮きもしにくくなっている一方で、細かい粒子の肌への浸透が懸念されています。
また、ナノ粒子をコーティングするために化学物質が使用されていることが多いため、化学物質を避けたい方へはデメリットです。
ナノ粒子を避けたい方は、「ノンナノ」「ナノ粒子不使用」などと書かれた日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
ノンケミカルな日焼け止めのおすすめメーカー一覧
ノンケミカルな日焼け止めのおすすめメーカー5つと特徴や評価を解説します。
- 花王
- 資生堂
- ママバター
- グリーンノート
- HINアクネスラボ
花王
花王は洗剤やトイレ用品でシェア一位の企業ですが、化粧品も資生堂に次ぐ国内シェアを誇ります。花王の日焼け止めというと「ビオレ」が有名ですが、ノンケミカルにこだわった製品も人気です。
敏感肌の人のことを考えた化粧品ライン「キュレル」の「UVカットシリーズ」は、敏感になりやすい子育て期のお母さんに役に立つ製品として「マザーズセレクション大賞」も受賞しています。敏感肌のお母さんはもちろん赤ちゃんのデリケートな肌にも使えるノンケミカルな日焼け止めです。
資生堂
化粧品の国内シェア第一位の資生堂は、世界120ヵ国で販売しているグローバル企業です。日焼け止めは「サンケア」シリーズ「アネッサ」シリーズが有名です。
敏感肌の人には、豊富なラインナップが特徴の資生堂の中でも、肌トラブルを抱えている人向けのスキンケアありリーズ「2e（ドゥーエ）」がおすすめです。他のスキンケア用品と組み合わせて揃えることもできます。
ママバター
ママバターとは、敏感な赤ちゃんと妊娠中や出産後の肌が弱っているお母さんのことを考えたナチュラルコスメブランドです。天然由来の保湿成分「シアバター」をメインに使っているのが特徴。日焼け止めも赤ちゃんからお母さん、お父さんまで家族みんなで使えます。
保湿成分にこだわっているので、乾燥肌で悩んでいる人にもおすすめです。
グリーンノート
グリーンノートは、自然由来の原料を使うことと、体への負担・環境への負担をできるだけ軽減することにこだわったヘナ・シャンプーなどのヘアケア商品を開発しています。
世界でも信頼度が非常に高いフランスの「エコサートグリーンライフ認定」基準にクリアした、オーガニックな製品を開発しています。
UVカットミルクも天然由来成分100%でさらにその原料を有機栽培の厳選されたものを使うなど徹底的にオーガニックにこだわっています。
HINアクネスラボ
HINアクネスラボは、ニキビに悩む大人の女性を助けるためのスキンケア用品を研究開発しています。
ニキビの原因となるホルモンバランスを整えること、適切な保湿によって肌のバリア機能を強化すること、という視点からつくられた製品は、ニキビだけでなく乾燥や肌荒れなどすべての肌の悩みに効果があります。
日焼け止めも肌へのダメージを減らすために、ノンケミカルなだけでなく高い保湿・保水機能で肌を守ってくれるようになっています。
ノンケミカルな日焼け止めの選び方
ノンケミカルな日焼け止めの選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- 成分
- 使用感
- 価格・容量
成分
ノンケミカルと銘打ってある日焼け止めは「紫外線吸収剤」を使用していません。しかし、紫外線吸収剤を使用していないというだけで、使われている成分は製品によって大きく異なります。
体への負担を考えてノンケミカルな日焼け止めを選ぶ際には、発がんの可能性のある「ナノ物質（ 酸化チタン、酸化亜鉛）」や有害リスクのある「防腐剤 （パラベン（、フェノキシエタノール、サルチル酸など）」が成分に含まれていないかをチェックしましょう。
アルコールフリー、オイルフリー、鉱物油不使用などを特徴としている日焼け止めもあります。過去に使って肌に合ったスキンケア用品の成分と似たものを選ぶのも良いと思います。
使用感
ノンケミカルな日焼け止めは、紫外線吸収剤を使ったものに比べて白く浮きやすい・伸びが悪いというイメージも強いです。
ノンケミカルにこだわっているメーカーの製品は、天然由来の成分を組み合わせることによって、ノンケミカルでも伸びが良く使用感の良い日焼け止めを開発しています。
塗りにくさが気になる人はジェルタイプなどを選ぶと、クリームタイプよりもなめらかな着け心地が得られると思います。
価格・容量
日焼け止めを使う際にきちんと効果を得るためには、十分な量をつかうことと、落ちてしまった時はすぐに塗りなおすことが必要です。日本人の女性の多くは、推奨される量よりもかなり少ない量しか使っていないという報告もあり、自分でも多いかなと思うくらい使っても問題ありません。
ノンケミカルな日焼け止めは、容量に対して価格が高めのものも多いです。もったいないからと少量しか使わないと却って日焼け止め効果が得られない場合もあります。
日焼け止めは安いから悪い、ということはなくプチプラでも低刺激で使いやすい製品は見つかります。毎日たっぷり使える価格の製品を財布と相談して選びましょう。
ノンケミカル日焼け止めのおすすめ9選
MINON(ミノン)ミノンUVマイルドミルク
| 内容量 | 80ml |
|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 |
| SPF/PA | SPF 50+/PA++++ |
| タイプ | ミルク |
| 落とし方 | 顔はメイク落とし、体は全身洗浄料等で |
| 子供の利用 | 生後6カ月以上 |
- 有効成分としてグリチルリチン酸２Ｋを配合（肌荒れを防ぐ）
- 3種のバリア機能サポート成分も配合
- さらっとしてべたつかない
- ウォータープルーフ
- ボディーソープだけでは落ちにくいという口コミがありました。
キュレル UV カット UV エッセンス 【医薬部外品】 SPF30 / PA++
| 内容量 | 50g |
|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 |
| SPF/PA | SPF 30/PA+++ |
| タイプ | エッセンス |
| 落とし方 | 顔は洗顔料・メイク落とし、体は全身洗浄料等で |
| 子供の利用 | 生後6カ月以降 |
- 有効成分として肌荒れを防ぐ消炎剤を配合
- セラミドの働きを助ける成分によりうるおいが続く
- みずみずしいウォータ―ベースのエッセンス
- ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み
- 伸びがあまりよくないので、じっとしていない子どもに塗ってあげるのは大変という声がありました
- 白くテカテカになってしまうという声もありました
linea mamma baby ママベビー ノンケミカルUVミルク
| 内容量 | 50ml |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| SPF/PA | SPF30 /PA+++ |
| タイプ | ミルク |
| 落とし方 | 石けんで落とせる |
| 子供の利用 | 新生児から |
- 植物由来100％
- 石鹸やベビーソープでオフできる
- 肌への浸透が懸念されるナノ粒子不使用
- 香料フリーですが、臭いが気になって顔には使えなかったという口コミがありました。
メンタームベルディオUVマイルドジェル
| 内容量 | 220g |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| SPF/PA | SPF30/PA+++ |
| タイプ | ジェル |
| 落とし方 | 石鹸で落とせる |
| 子供の利用 | 1歳から |
- お出かけ前にさっと使えるポンプタイプ
- ハトムギエキスなどうるおい成分配合
- 石鹸で落とせる
- 白浮きが気になるという声は複数見られました
- ポンプ式なのでダマができやすいという声もありました
アロベビー UV & アウトドア ミスト
| 内容量 | 80ml |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| SPF/PA | SPF15/PA++ |
| タイプ | ミスト |
| 落とし方 | お湯で落ちる |
| 子供の利用 | 新生児から |
- UVケアと同時に虫よけ効果も期待できる
- 天然由来成分100％で国産オーガニック
- 天然香油のいい香り
- 使いやすく肌にもやさしいですが、SPF・PAは低め
Blanc Peau(ブランポゥ) 薬用美白 UVスプレー
| 内容量 | 80g |
|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 |
| SPF/PA | SPF50+ /PA++++ |
| タイプ | スプレー |
| 落とし方 | 顔はメイク落とし、体は全身洗浄料 |
| 子供の利用 | ー |
- スプレータイプかつ、紫外線予防効果が高い日焼け止め
- UVカットしながら美白効果も期待できる（有効成分トラネキサム酸）
- ウォータープルーフ
- かさばるので持ち歩きには不向きという声がありました
- 香りを期待したがイマイチだったという声もありました
ポーラ ホワイティシモ UVブロック ミルキーフルイド
| 内容量 | 50g |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| SPF/PA | SPF30 /PA+++ |
| タイプ | クリーム |
| 落とし方 | 洗顔料で落とせる |
| 子供の利用 | 2歳以上 |
- みずみずしく伸びのよいクリームタイプ
- 紫外線錯乱剤の配合を従来より40％減量
- 白くなりにくいとの口コミ多数
- 肌質や使っている保湿剤との相性によっては、白いカスが出てしまうという声がありました
ノブ UVローションEX
| 内容量 | 35ml |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| SPF/PA | SPF32 /PA+++ |
| タイプ | ローション |
| 落とし方 | 石鹸で落とせる |
| 子供の利用 | 可 |
- 保湿成分としてヒアルロン酸Naは配合
- ウォータープルーフタイプ
- ニキビの元になりにくいノンコメドジェニック処方
- 乾燥肌の方にはサラサラしすぎていて、肌が乾燥してしまったという声がありました
資生堂 IHADA（イハダ）薬用UVスクリーン
| 内容量 | 50ml |
|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 |
| SPF/PA | SPF50+ /PA+++ |
| タイプ | クリーム |
| 落とし方 | 石鹸で落とせる |
| 子供の利用 | 赤ちゃん（新生児を除く）から |
- 抗肌荒れ成分 グリチルリチン酸塩配合
- 美白有効成分 m-トラネキサム酸も配合
- 肌に悪影響を及ぼすブルーライトや花粉・ちりなどからも肌を保護する
- 石鹸オフ可能表記ですが、クレンジングじゃないと落ちにくいという声がありました
- 白くなりやすいという声がありました
ノンケミカルな日焼け止めの重要ポイントまとめ
この記事で重要なポイントは以下の4つです。
- ノンケミカルの日焼け止めは「無機系素材（紫外線散乱剤）」を使用
- 紫外線吸収剤以外の成分もチェック
- ノンケミカルでも使い心地の良い日焼け止めはある
- 毎日たっぷり使える量・価格の製品を選ぼう
この記事を書いたライターからのコメント
日焼け止めは、同じメーカーでも数種類のタイプが販売されていたりして、自分に合ったものを見つけるのは難しいですよね。
わたしは、未だにコレといった定番の日焼け止めが決まっておらず、その都度気になったものを購入して試しています。
肌へのやさしさも重視したいですが、やはり塗りやすさや白くならないことも大切なポイントだと考えています。
今回の記事では、使用感や白くなりにくさにも注目してアイテムを選んでみましたので、ぜひ参考にしてください。
ライター：青倉
長崎出身福岡在住。丁寧な暮らしに憧れつつ常にバタバタしている3児の母です。ドラッグストアや教育機関勤務を経て、現在はWebライターとして活動中。子育て・暮らし・美容関連の記事を中心に執筆しています。所持資格は化粧品検定1級・FP3級など。カメラ・旅行・文房具も好き。
※製品紹介、日焼け止めは落とさなくてもいい？、特徴、デメリットの部分を執筆しました。
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