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キングジムの「msc10」など大半はOCR機能があるためスキャンデータから文字や数字を読み取ることも可能でビジネスにも有用。
ドライバやソフトのダウンロードの必要性など解説も合わせて人気モデルを紹介しますので、どうぞお役立てください。
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マウス型のスキャナとは
マウス型スキャナとは、パソコンの外付けマウスとハンディスキャナが一体になった製品です。
マウスの底に読み取りセンサーが備わっていて、普段はマウスとして使用、何かをスキャンしたい時にはボタン一つですぐスキャナに切り替えられます。短い文章などはもちろん、ほとんどの製品がA4・A3サイズまで対応しています。
文書作成などでパソコンを操作しながらのスキャンを良くする人、本を開ききってスキャンするのに抵抗がある人には、本や資料を手元に置いたまま気軽にスキャンができるおすすめの製品です。
マウス型スキャナの長所やメリット
スキャナを起動したり持ち替える必要がない
通常のスキャナであれば、スキャナ本体を起動させパソコンと接続する手間がありますが、マウス型スキャナであれば、マウスのボタン一つ押すだけですぐにスキャンが可能です。
ハンディスキャナも手軽ですが、一体型であればマウスから持ち替える必要がないので更に手軽に利用できます。
本をスキャナに開いて押し当てなくていい
マウス型スキャナを含むハンディタイプのスキャナのメリットは、原稿を裏返す必要がない点です。
通常のスキャナで書籍をスキャンする場合、印刷したいページを大きく開いてスキャナに押し当てる必要があります。その点、マウス型スキャナであれば必要以上に本を開くことなくスキャンをすることができます。
OCRや編集機能で、スキャン後のファイル管理も手軽
マウス型スキャナには、読みこんだファイルを処理するためのソフトウェアが付属し、読み込んだ画像の自動補正などさまざまな機能がついています。
特に、画像ファイルとして読み込んだ文章をWordファイルに変換してくれるOCRは、名刺や短い文章を手元で読み込むのに適したマウス型スキャナとの相性もばっちりです。
マウス型スキャナにはソフトダウンロードが必要?
マウス型スキャナはプリンターと同じく多くの場合、メーカーのソフトウェアのダウンロードが必要になり少々の手間がかかります。
ご使用のパソコンでメーカーの公式ウェブサイトに行き、ソフトウェアやドライバをダウンロードするのが一般的な手順です。
ソフトが主にスキャンデータのOCR編集などを行うのに対し、ドライバとはパソコンにスキャナを認識させるためのソフトのこと。
ダウンロード後、ソフトを起動すれば使用目的に沿ってスキャンの解像度やファイル形式などの設定ができるようになります。
ハンディスキャナの形状タイプ
マウス型スキャナの主な3つの形状を解説します。
マウスとスキャナの一体型
手軽に使えるハンディスキャナの代表的な形状として、マウスとスキャナーの両方が使える一体型のマウス型スキャナがあります。
多くは手の平に収まる小型軽量設計やエルゴノミクス型でマウス本体にあるスキャンボタンを押して紙をなぞればスキャン可能。
他機種より精度は落ちますが手早くできるメリットがあり、領収書の文字や数字を読み取るために使いたい方などにおすすめします。
スティック型
ハンディスキャナの基本形として多くは約30cmほどの長さでバー形状のスティック型があり、マウス型より広い範囲がスキャン可能。
読み取り解像度でも300dpiほどのマウスより高い機種が多く、紙面の上をなぞるだけでいいため簡単な作業になる利点もあります。
本体のサイドにmicroSDカードスロットがあって保存できるものも多く、書籍やビジネス文書のスキャンに使いたい方におすすめです。
シートフィード型
ハンディスキャナの形状として、プリンター内蔵スキャナと比較しても多くの点で優れた性能を発揮するのがシートフィード型です。
シートフィード型は本体に紙を巻き込むことができるぶんプリンター内蔵スキャナと違い、連続で高速大量スキャンすることが可能。
厚みのある書類や雑誌などには対応していませんが、ビジネスなどで大量の文書データをスキャンしたい方などにおすすめします。
マウス型スキャナの短所やデメリット
自分の手に合ったマウスは選べない
マウス型スキャナは、マウス+スキャナを切り替えせずに使えるのがメリットです。
しかし、通常のマウスであれば何十種類の中から自分の手にあったものが選べますが、マウス型スキャナはまだそんなに種類がありません。
そのため、自分の手にぴったり合うマウスを探すのは難しいかもしれません。
通常のスキャナと比べて解像度が低い
スキャナの解像度は、どれだけ情報をとりこめるかということを示す「高額解像度」で、dpiで示されます。
マウス型スキャナのdpiは300dpi程度で、通常のスキャナの最高値よりは低くなっています。
文章をスキャンしてOCRで文字を認識する場合は300dpiで十分なので、マウス型スキャナで全く問題ないと言えるでしょう。
マウス型スキャナのおすすめブランド・メーカー一覧
マウス型スキャナのおすすめブランド・メーカー3つと特徴や評価を解説します。
キングジム
キングジムは東京に本社を置くオフィス・家庭用の文房具メーカーで、マウス型スキャナのMSC10がロングセラーの人気モデル。
現在では販売終了していてWindowsの最新OSに対応していない可能性があるもののハンディスキャナとして非常に手軽に使えます。
名刺や領収書、また会議資料や新聞・雑誌の一部などを簡単にスキャンしたい方にキングジムはおすすめのメーカーです。
サンワサプライ
サンワサプライは岡山県に本社を置くPC周辺機器メーカーで、マウスの他にもキーボードやスピーカーなどで人気を集めています。
ハンディスキャナーはスティック型の「PSC-HS2BK」がコスパの高さから人気で、ブレの少ないダブルローラー構造がポイント。
300/600/1200dpiと幅広い読み取り解像度も大きな利点で、文書や新聞などの全体を簡単にスキャンしたい方におすすめです。
PFU
PFUは石川県に本社を置くリコー傘下のPC周辺機器メーカーで、業務用は世界シェア50%を誇るほどスキャナの実績が高いです。
大型スキャナの「ScanSnap iX1600」シリーズが有名ですが、シートフィード型スキャナの「ScanSnap iX100」も大人気。
シートフィードとして画期的なWi-Fi搭載型で、PC以外にもスマホやタブレットでスキャナを使いたい方におすすめです。
マウス型スキャナの選び方
マウス型スキャナの選び方を以下の3つのポイントから解説します。
領収書など簡単なスキャンは300dpi
マウス型スキャナの選び方として領収書や名刺、書籍・新聞の一部などを主にスキャンしたい方は300dpiの高コスパ品がおすすめです。
マウス型スキャナの最大の特徴は手軽に使えることと持ち運びやすさであり、経理などで領収書のスキャンに当たる人には最適。
300dpiの解像度は一般的に文字や数字を読み取るのに充分な数値であり、標準性能になるためコスパが高いモデルが多くあります。
文書中心の方はOCR搭載機を
マウス型スキャナの選び方として、書籍や論文や会議書類などの文書を中心にスキャンしたい方はOCR搭載機をおすすめします。
スキャナのOCR機能とは雑誌や新聞など写真やイラストつきの紙データでも文字や数字だけに絞って抽出する技術のこと。
OCR機能があればコピー&ペーストなどさまざまな編集作業も可能であり、紙の文書をデジタル化したい方には必須だと言えます。
雑誌などの画像は600dpi以上を
マウス型スキャナの選び方として、A4やA3サイズの雑誌の画像中心のスキャンには解像度が600dpi以上のモデルがおすすめです。
一般的に300dpiは文書や数字、600dpiは文書と画像の両方の適正値で、1200dpiになると拡大しても劣化しない高画質画像に最適。
等倍コピーとして綺麗な画像を雑誌などの紙媒体からスキャンしたいときには多くの場合、600dpiの解像度で満足できるでしょう。
マウス型スキャナのおすすめ5選
読み取り性能 | 光学式マウスで解像度が300dpi以上で高評価 |
---|---|
多機能性 | OCR機能やスマホ連携などの便利な機能の多さで評価 |
使いやすさ | マウスの全長が10cm前後・重さは100g以下・エルゴノミクス型などで評価 |
コスパ | 一般的な安い価格帯・3,000円前後でブランド・性能面を考慮して評価 |
アイリスオーヤマ マウス型スキャナ ハンディスキャナー IRISCANMOUSEEXECUTIV 458075
サイズ | 6.15 x 5.59 x 3.63 cm |
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重量 | 108.86g |
解像度 | 300dpi |
スキャンサイズ | 最大A4サイズ |
読み取り方法 | 光学式 |
読み取り速度 | 非公開 |
インターフェース | USB |
ネットワーク | 有線 |
データ保存媒体 | 非公開 |
- Cannon傘下でOCR技術に長けた国際ブランド「IRIS」社による高性能な高級マウス
- 300dpiの解像度を備えPDF・JPG・TIFF・BMP・PNG・XLS・DOCと多様な保存が可能
- シンプルなホイールとスキャンの2ボタン式でで普通のマウスとしても使用できる
- Amazonではアイリスオーヤマが販売元になっているものの海外製品のため保障がやや不安
- 高級モデルでもA4サイズで300dpiのモデルとしては価格が高め
参考
IRIS CompanyIRIS Official Store | Shop for Scanners, PDF, OCR software and More
LG電子 エレクトロニクス スキャンマウス マウス型スキャナー LSM-100
サイズ | 非公開 |
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重量 | 非公開 |
解像度 | 最大320DPI(320/200/100) |
スキャンサイズ | 最大A3サイズ |
読み取り方法 | 光学式 |
読み取り速度 | 0.3ms(0.3㎜/1㎜秒) |
インターフェース | USB |
ネットワーク | 有線 |
データ保存媒体 | 非公開 |
- テレビなどの国際ブランド「LG」による世界180か国の言語認識ソフトを搭載した高コスパ品
- スキャンデータのOCR編集も可能で最大320dpiの解像度を備えA3用紙にも対応
- コントラスト変換や拡大縮小など編集機能は豊富でJPEG ・PDF・PNGなど7つの保存形式が可能
- 国際ブランドの高性能機器であるものの販売終了しているためWindowsの最新OSには非対応
KING JIM マウス型スキャナ ブラック MSC10
サイズ | 約60(W)×115(D)×37(H)mm |
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重量 | 110g |
解像度 | 400dpi |
スキャンサイズ | 最大A4サイズ |
読み取り方法 | 光学式 |
読み取り速度 | 非公開 |
インターフェース | USB2.0 |
ネットワーク | 有線 |
データ保存媒体 | 非公開 |
- 文房具販売の日本ブランド「キングジム」によるスキャナとマウス両方使える人気モデル
- トリミング・色の調整・回転・消しゴムの編集機能がありPDFなど7つの保存形式に対応
- スキャン解像度は最大400dpiでスライダーの操作によりCADなどに役立つ360度ビュー機能も搭載
- 人気の高性能機種であるものの販売終了しているため価格がやや高騰しているのが残念
サンワサプライ ポータブルハンディスキャナ PSC-HS2BK
サイズ | 4.1 x 25.8 x 3.4 cm |
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重量 | 250g |
解像度 | 300/600/1200dpi |
スキャンサイズ | 最大A4サイズ |
読み取り方法 | 光学式(CIS) |
読み取り速度 | 300dpi モノクロ/0.6秒、カラー/1.6秒・600dpi・1200dpi モノクロ/2.4秒・カラー/6.5秒 |
インターフェース | USB2.0 |
ネットワーク | 有線 |
データ保存媒体 | microSDカード |
- 日本のPC周辺機器メーカー「サンワサプライ」による最大1200dpiの解像度に対応したハンディスキャナー
- スキャン時にブレにくいダブルローラー構造に加えて乾電池式なのでコードレスかつ持ち運びにも便利
- 本体スロットの中でmicroSDカードへの保存が可能でポーチとUSBケーブルが付属
- 保存形式がJPEDとPDFしか対応していないのとスマホ・タブレット連携には変換アダプタが必要なのがやや残念
参考
PSC-HS2BK【ポータブルハンディスキャナ】ダブルローラーで安定した操作ができるハンディスキャナ。サンワサプライ株式会社
リコー PFU ドキュメントスキャナー ScanSnap iX100
サイズ | 273mm×47.5mm×36mm |
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重量 | 400g |
解像度 | 600dpi |
スキャンサイズ | 最大A4サイズ |
読み取り方法 | 光学式 |
読み取り速度 | (自動解像度モード)片面 5.2秒/枚・ノーマル:カラー / グレー150dpi、白黒300dpi相当 : 片面 5.2秒/枚・(ファイン)カラー / グレー200dpi、白黒400dpi相当 : 片面 5.2秒/枚・(スーパーファイン)カラー / グレー300dpi、白黒600dpi相当 : 片面 5.2秒/枚・(エクセレント)カラー / グレー600dpi、白黒1,200dpi相当 : 片面 20.4秒/枚(注3)(注7) |
インターフェース | USB・Wi-Fi |
ネットワーク | 有線・ワイヤレス |
データ保存媒体 | 非公開 |
- リコー傘下の日本メーカー「PFU」による紙を本体に巻き込むシートフィード型のハンディスキャナー
- 解像度は600dpiでA4カラー原稿を片面5.2秒の高速読み取りができて専用アプリを使えばOffice文書変換にも対応
- USB接続と共にWi-Fi搭載でスマホ・タブレット連携にも対応しGoogle Driveなどクラウドとも直接連携できる
- シートフィード型のため本体が全長約27cmで重さが400gになり持ち運びにはやや向いていない
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この記事を書いたライターからのコメント
私は図書館でよく本を借りていて、こころに残った箇所があれば感想を加えてタブレットのメモ帳に書き残すようにしています。
そうしておけば本がなくても後々タブレットを開くと電子書籍のように過去に読んだ本が読み返せるので得した気分にもなります。
Wi-Fi搭載のマウス型スキャナがあればタイピングが苦手な方でも、借りた書籍から簡単に好きな箇所をデジタル化できて便利です。
私的利用の範囲であれば図書館の本のスキャンは許されているので、多くの人にこの本の残し方をおすすめしたいです。
ライター:ツバキ
香川県在住。映画や小説が大好きで、文学賞を受賞し1度だけ出版歴あり。現在は「ぐーちょ」で執筆業務を担うなど、Webライターを副業としています。
カメラなどのデジタル機器・デバイスやガジェットに興味があり、「ぐーちょ」で新商品を紹介するときは「すごい、こんなのがあるんだ」と胸を躍らせています。
また50種類以上の植物を育てる自称・園芸家でもあり、植物の記事を書くときもテンションは高めです。
※製品紹介、タイプ、メーカー、選び方の部分を執筆しました。
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