レーザー彫刻機には家庭用と業務用があり、近年ではDIYでレーザー彫刻を楽しむ人が増えています。
Amazonでも販売されているレガシスの家庭用の小型レーザー彫刻機は操作が簡単で人気が高いです。
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レーザー彫刻機の選び方
レーザー彫刻機の選び方を以下の5つのポイントから解説します。
- 出力で選ぶ
- レーザーの種類で選ぶ
- 彫りたい素材を明確にしてから選ぶ
- 気軽に彫りたい初心者は、スマホとの相性が良いモデルを選ぶ
- レーザーからの目の保護を重視したい方は、安全性能の高いモデルを選ぶ
出力で選ぶ
家庭用のレーザー彫刻機の出力レベルは一般的に500mW、1500mW、3000mWの製品が代表的です。小型で操作しやすい500mWの出力レベルの製品はゴムなどの柔らかい素材の加工におすすめします。
家庭用のレーザー彫刻機として最大レベルの3000mWの製品はアルミやステンレスを加工する本格的な彫刻を楽しみたい人におすすめです。加工する素材に合わせた出力レベルを選びましょう。
レーザーの種類で選ぶ
レーザー彫刻機を選ぶときは、レーザーの種類で選ぶ方法もあります。レーザーの種類としては、CO2レーザー、ファイバーレーザー、YAGレーザー・YVOレーザーの3種類が代表的です。
CO2レーザーは二酸化炭素を媒体としたレーザーであり、最も多く使用されています。
ファイバーレーザーは固定レーザーの一種で、増幅媒体として光ファイバーを使用するのが特徴です。
CO2レーザーは金属には対応できないのに対し、ファイバーレーザーは金属にも対応しています。
YAGレーザー・YVOレーザーは、ファイバーレーザーと同じく、固体レーザーである点で共通したタイプです。ファイバーレーザーとの違いは、より精度が高いことでしょう。
彫りたい素材を明確にしてから選ぼう
特に初心者の方は、第一に何が彫りたいのかをハッキリさせた上でレーザー彫刻機を選ぶ必要があるでしょう。
卓上用のミニ・レーザー彫刻機に限っても、かなり多くの種類があり、それぞれに得手不得手な彫刻対象があります。
最近の多くの機種は紙・布・果物・プラスチックなどは可能。ただガラス・アクリル・ポリ塩化ビニルなどとなると機器は限られます。
自分が彫りたいものをリストアップして素材を調べておけば、レーザー彫刻機の購入後に後悔することはなくなるはずです。
気軽に彫りたい初心者は、スマホとの相性が良いモデルを選ぼう
レーザー彫刻機と聞くと、多くの人は本体での煩雑な設定やパソコンからの専門的な操作が必要だと思いがちです。
しかし、レガシス・シリーズを始め、今は多くの機器はスマホとの連携機能があり、Bluetoothでワイヤレス接続が可能。
アプリを通じてスマホ操作だけでレーザー加工ができる時代になりました。
スマホで気軽にレーザー彫刻したい方は、まず購入モデルのアプリの質を確かめることをおすすめします。
レーザーからの目の保護を重視したい方は、安全性能の高いモデルを選ぼう
強烈なレーザーを使うレーザー彫刻機はミニサイズでも一般の電化製品より使用上のリスクが高いです。
そのため30,000円以下の最安値のモデルでも、その多くは目の保護に当たるアイシールドを備え、付属品として専用ゴーグルをつけています。
それ以上の安全性能をお求めであれば、高価になりますが強力なアルミニウム素材の機器や優れたセンサーによって異常動作への検知機能が高いもの。また発火の危険性を防ぐためにファンがあるものなどがおすすめです。
【家庭用】レーザー 彫刻機の選び方ポイント
家庭用のレーザー彫刻機は出力が高くない場合が多いです。
木材や革の彫刻には問題なく使用できる製品が多いのですが、金属・アクリルなどには彫刻できない場合があります。
メーカーの製品紹介では「彫刻できる」とされている場合でも「できないわけでない」程度のこともあります。口コミの評判なども含め、よく調べた上で自分が使いたい用途に適した製品か見極めた上で購入しましょう。
【家庭用】レーザー彫刻機のおすすめ5選
TAKIMI レーザー彫刻機
サイズ・重さ | 153×153×145mm・600g |
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彫刻作業範囲 | 80×80mm |
タイプ | DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 木材、革、竹、紙、プラスチック、塗装された金属 |
最大出力 | 3000mW |
サポート | 6ヶ月保証 |
- 低価格でコスパが良い、入門用におすすめのレーザー彫刻機
- スマホとBluetooth接続しても、パソコンとUSB接続しても操作が可能
- コンパクトな製品で重さも600gしかないので持ち運びに便利
- スマホとの接続が上手くいかない場合があるという声があります。
「TAKIMI レーザー彫刻機」の特徴
出力はあまり大きくありませんが、PC以外にスマホでも使えるレーザー彫刻機です。レーザー彫刻機の入門用におすすめ。コンパクトで軽いので、持ち運んだり収納したりするのに便利です。
ダジャレーザー(DAJAlaser)レーザー彫刻機 DAJALASER DAJADJ6
サイズ・重さ | 約167×167×165mm・1.02kg |
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彫刻作業範囲 | 80×76mm |
タイプ | DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | クラフト紙、木材、セラミック、革、プラスチック、竹、塗装された金属 |
最大出力 | 3000mW |
サポート | ― |
- 低価格帯の製品ながら約0.05mmの細さのレーザーによる繊細な彫刻が可能
- スタンドが前方が空いたL字型で、素材を入れるときに邪魔にならない
- 高さ・厚みがある素材を彫刻したいときに便利な支柱が付属
- 手持ちでも使えるように遮光版がL字型になっていますが、本体前に設置した際には左右のどちらかがオープンになるので、誤ってレーザー光が目に入らないように注意が必要です。
「ダジャレーザー(DAJAlaser)レーザー彫刻機 DAJALASER DAJADJ6」の特徴
主に木材や革、紙などの彫刻に適した低出力のレーザー彫刻機です。スタンドが4つ足ではなくL字のタイプなので、横長の素材に彫刻したい場合などに便利です。
通用 レーザー彫刻機 runmecy
サイズ・重さ | 180×180×170mm・1kg |
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彫刻作業範囲 | 90×80mm |
タイプ | DIY・家庭用、業務用 |
主な加工できる素材 | ステンレス鋼、陽極酸化アルミニウム合金、酸化鉄、ガラス、セラミック、木材、竹、紙、アクリル、革、石、セメント、果物 |
最大出力 | 5000mW |
サポート | ― |
- 同程度のサイズのレーザー彫刻機の中では大きな5Wの出力
- 出力が大きいためステンレス素材の名入れなどの加工も可能
- 5mm厚までの木材なら切断加工にも使用できる
- 脚が干渉するため、脚の間に入る小さなものか本体が載せられる大きなものしか彫刻できない点を指摘する声があります。
「通用 レーザー彫刻機 runmecy」の特徴
コンパクトなサイズのレーザー彫刻機の中では高出力の5Wタイプ。出力が大きいので、3W程度の出力の製品では難しい、一部の金属の表面彫刻も可能です。光を反射しやすい金属の場合は彫刻が難しい場合もありますので、注意してください。
LaserPecker レーザー彫刻機 LaserPecker 2 多機能電動台座付き
サイズ・重さ | 194×153.5×236mm・3.2kg |
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彫刻作業範囲 | 100×100mm(ロータリー使用時は最大100×2000mm) |
タイプ | DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 竹材、皮革、食品、紙、布、感光スタンプ、プラスチック、アクリル、色ガラス、304 ステンレス鋼、塗装された金属 |
最大出力 | 5000mW |
サポート | 12ヶ月保証 |
- 円柱や長尺の素材にも彫刻できる電動台座がセットになった製品
- 同社の入門機「LaserPecker Pro」よりも高出力で彫刻スピードも速い
- 卓上に設置する他、手持ちでも使えて壁面などへの彫刻にも使える
- スマホアプリは使いやすかったが、パソコンでの操作がやりにくいという声があります。
「LaserPecker レーザー彫刻機 LaserPecker 2 多機能電動台座付き」の特徴
手軽に使えて用途が広い、便利なレーザー彫刻機です。ここでは電動台座とのセットを紹介していますが、本体のみでの購入も可能です。初心者にも簡単に使えて、熟練者には多用途に使える優れた製品となっています。
XTool レーザー彫刻機 D1 Pro 20W
サイズ・重さ | 810×370×140mm・8.5kg(梱包サイズ・重量) |
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彫刻作業範囲 | 430×400mm |
タイプ | DIY・家庭用、業務用 |
主な加工できる素材 | 木材、革、紙、ダンボール、不透明なアクリル、石、塗装されたガラス、塗装されたセラミック、ステンレス鋼、チタン、鉄 |
最大出力 | 20W |
サポート | ― |
- レーザーの出力が20Wと高く、彫刻速度は400m/sで効率よく作業ができる
- 作業範囲が430×400mmで、大きめの素材にも彫刻できる
- 火災検知装置や傾き検知装置を備えていて安全対策も充実
- 初心者には扱いが難しく、説明書に記載がない点は自力で調べる必要があります。
「XTool レーザー彫刻機 D1 Pro 20W」の特徴
高い出力のレーザーを備えていて、業務用に使用することもできるレベルの製品です。その分、価格も高めの製品となっています。組み立て式で、素材に合わせたパラメーターの設定を自力で見つけ出す必要がある場合もあり、初心者には扱いが難しいかもしれません。
【業務用】レーザー 彫刻機の選び方ポイント
業務用に使用する場合は、一般的に家庭用よりも使用頻度が高くなります。レーザー彫刻機に使用されているレーザー発振器などの部品には寿命があり、消耗部品となります。
比較的安価な製品を買い替えながら使用する方法もあり得ますが、製品を長く使用したい場合は、消耗部品の購入の可否やその際の価格などもチェックした上で、購入するレーザー彫刻機を選んでおくと安心です。
【業務用】レーザー彫刻機のおすすめ4選
スマードディーアイワイズ(SMART DIYs)Etcher Laser ESB02-B01J
サイズ・重さ | 570×470×200mm・約12kg |
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彫刻作業範囲 | 300×198mm |
タイプ | 業務用、DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 木材、革、布・繊維、紙、樹脂、ゴム、アルマイト処理アルミ、段ボール、コルク、食品 |
最大出力 | 3.5W |
サポート | ― |
- カメラが搭載されていて、素材とレーザー加工の位置を簡単に合わせられる
- スキャン機能で手書きの文字やイラストが取り込め、データ化して加工ができる
- 装置の底は取り外しが可能で、装置に入らない大きさの素材も彫刻できる
- レーザーの出力自体はそれほど高くなく、加工できる素材は限定されます
「スマードディーアイワイズ(SMART DIYs)Etcher Laser ESB02-B01J」の特徴
カメラで位置合わせができるレーザー彫刻機です。スキャン機能があるのも便利です。レーザー出力はそれほど高くありませんが、使い勝手が良く、木材や革に彫刻をするために用いるにはおすすめの製品です。
FLUX CO2レーザー加工機 beamo 30W
サイズ・重さ | 445×615×177mm・22kg |
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彫刻作業範囲 | 210×300×45mm |
タイプ | 業務用、DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 段ボール、木材、竹、革、布、アクリル、ゴム、ガラス、石材、アルマイト処理アルミ |
最大出力 | 30W |
サポート | 本体12ヶ月保証、レーザーモジュール3ヶ月保証 |
- コンパクトなサイズのCO2レーザーカッター
- レーザー彫刻に加えて、3mm厚までの木材やアクリルを切断可能
- 過度な延焼を防ぐ消炎機能や排気システムを内蔵
- 水冷式なので適宜水を追加する必要があり、3ヶ月に一度は水を交換する必要があります。
「FLUX CO2レーザー加工機 beamo 30W」の特徴
CO2レーザー加工機としては世界最小クラスのコンパクトな製品です。設置スペースが限られる小規模な事業所や個人宅でも十分に設置可能です。30Wの出力があり、素材や厚さの制限はありますが切断加工にも使用できます。
LaserPecker レーザー彫刻機 LaserPecker 4
サイズ・重さ | 241×82.1×139.7mm・7.35kg |
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彫刻作業範囲 | 160×120mm |
タイプ | 業務用、DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 木材、革、ガラス、金属、プラスチック |
最大出力 | 450nmブルーダイオードレーザー 10W、1064nm赤外レーザー 2W |
サポート | 12ヶ月保証 |
- 波長が異なる2種類のレーザーを装備していて様々な素材に彫刻できる
- 2種類のレーザーの切り替えなどの操作は、スライドタッチディスプレイで可能
- 彫刻精度は0.01mm、彫刻速度は最大2000mm/秒で、精密な彫刻が効率よく行える
- 冷却用ファンの風きり音がそこそこうるさいという声があります。
- 業務用として使用するには作業範囲が狭いかもしれません。
「LaserPecker レーザー彫刻機 LaserPecker 4」の特徴
2種類のレーザーを搭載したレーザー彫刻機です。1種類のレーザーしか搭載していない製品と比べると彫刻できる素材の幅が広がります。本体と台座が分離できるので、普段は収納しておきたい人にも便利です。
ダジャレーザー(DAJAlaser)UVレーザー彫刻機 LASER-DAJAUV3W
サイズ・重さ | 580×330×500mm・約22kg |
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彫刻作業範囲 | 150×150mm |
タイプ | 業務用、DIY・家庭用 |
主な加工できる素材 | 皮革、木材、プラスチック、金属、食品、ステンレス、石材、ガラス、陶器、アクリル |
最大出力 | 3W |
サポート | 1年保証 |
- 石材やガラスなど一般的なレーザーでは彫刻が難しい素材にも対応できるUVレーザー彫刻機
- UVレーザーは素材への吸収率が高いため、熱によるダメージを与えずに彫刻できる
- レーザーの照射精度が0.001mmと高く、高精度な彫刻が可能
- 高精度で用途の広い製品ですが、価格が高い点がネックとなります。
「ダジャレーザー(DAJAlaser)UVレーザー彫刻機 LASER-DAJAUV3W」の特徴
UVレーザーを使用した彫刻機です。一般的な彫刻機のレーザーよりも波長が短いUVレーザーを使用することにより、幅広い素材の彫刻が可能になり、素材への熱ダメージを抑えることにも成功しています。
レーザー彫刻機とは?
レーザー彫刻機とは、木材や布やプラスチックの表面を彫ってオリジナルな模様を造るものです。中には果物の皮やゴムや金属、また石にまで刻印できる優れものもあります。
基本はファッションやアクセサリーにこだわる人が、オリジナルロゴの衣服やスマホケースを造るために使うもの。
他にも小さなお子さんの持ち物に名前を刻印したり、家の表札や車のエンブレムを造ったりと用途は無限にあると言えます。
日常にちょっとした遊び心をきかせたいという方におすすめの工具です。
レーザー彫刻機でできること
レーザー彫刻機で出来ることは、普通に想像する以上に多いと言えるでしょう。
最も人気を集めているのはスマホやタブレットの革ケースにオリジナルのロゴを入れること。布にも薄く彫れるので服に個性的なデザインを施せます。
サービス業の方は看板やPOPの制作、また果物に自社マークをつけることも可能。
1500mW以上の高出力モデルだと金属やガラス類も彫れるので陶芸や家具作りなどのクラフトワーク。またインスタレーションなどのアートワークにも生かせるでしょう。
- カット加工
- 彫刻
- マーキング
カット加工
レーザー出力の彫刻機が主にできることは素材をカット加工することです。金属や木材、アクリルに加えて、ゴムや革などの素材もカットして製品加工する機能に対応しています。
レーザー彫刻機は業務用の彫刻機でもDIYで使用する家庭用の彫刻機でも、画像処理のソフトウェアによるデータ出力加工が可能です。パソコンからデータを転送して、素材をカット加工します。
彫刻
レーザー彫刻機にできることとしてDIYで人気なのが金属や木材、アクリルなどの素材に彫刻することです。
レーザー彫刻機では、レーザー光を出力して、金属や木材などの素材表面に熱を与えて素材を融解、燃焼させて溝を掘って加工します。
レーザーは立体的な加工にも対応できるので、複雑な彫刻加工が可能です。ただし、繊細な加工であるため、出力や温度に注意して素材を痛めないように操作する必要があります。
マーキング
レーザー彫刻機を使用してできることとして、マーキングも可能です。金属やアクリルなどの素材の表面部分だけレーザー光で加工することで、細かい文字やマークをマーキングできます。
文字を加工する方法としては、金属やアクリル素材の表面をレーザーで削ったり、酸化させる方法が代表的です。マーキング加工は印字する方法によって、次の2種類に分類されます。
ひとつ目がスキャン方式と呼ばれる加工方法です。あらかじめソフトウェアのデータで設定された通りにレーザーで文字を加工します。
ふたつ目がマスク方式と呼ばれる加工方法です。マスク方式は型を使用して印字箇所すべてをまとめて加工するので、生産性が高くなります。
レーザー彫刻機の仕組み
レーザー彫刻機とは、光で木材やアクリルといった物質の形を変えてしまうので一見、魔法のように思えます。
しかし電子レンジやコピー機など、光線・レーザーの力で魔法のような効果を発揮するものはすでに私たちの日常にあふれています。レーザー彫刻機も目新しいだけで、それらとほぼ変わりありません。
基本、光を一点集中的に凝縮させた高エネルギーを元に、素材を彫ったり切断したりします。
ただやはり強烈なレーザーなので、専用ゴーグルをかけるなど、安全面をかなり心がけねばならない機器だと言えます。
レーザー彫刻機の注意点
レーザー彫刻機の注意点は、以下の2つです。
- 用途に合った製品を選ぶ
- 安全に注意する
用途に合った製品を選ぶ
レーザー彫刻機は、出力の大きさやレーザーの波長の長さによって彫刻できる素材が変わります。
レーザー彫刻に適した木材や革などの素材を使用する場合は特に問題にならないことが多いのですが、金属などに彫刻したい場合は、製品によっては難しくなります。
また作業範囲の広さも製品によってかなりの違いがあります。どのような素材にどのくらいの大きさで彫刻をしたいかなどを考えて、用途に合った製品を選びましょう。
安全に注意する
レーザー彫刻機は使い方を間違えると危険な機械です。レーザー光が目に入らないように気を付けましょう。保護カバーやゴーグルなどを使用してください。
また、レーザーによる熱で発生する火災にも注意する必要があります。塩化ビニールのような塩素を含む素材など、有毒ガスが発生するためレーザーで加工することができない素材もあります。
このような危険性がある機械であることを認識した上で、取扱説明書などに記載されている注意事項をよく読んで、安全に作業することを心がけてください。
レーザー彫刻機とレーザーカッターの違い
レーザー彫刻機とレーザーカッターに根本的な違いはありません。
どちらもレーザー加工機と総称されるもので、凝縮した光の高エネルギー放射で木材や金属などの表面を削ります。
そのためレーザー彫刻機の商品名の多くにレーザーカッターという言葉もついています。
ただ一般的にレーザーカッターの方が出力が大きめで、3000mW以上でないと木材でも切断は難しいでしょう。
レーザー彫刻機にカッター性能もお求めになる方は、レーザー出力ができるだけ高いモデルをおすすめします。
レーザー彫刻機の出力数の種類
レーザー彫刻機の出力数の主な3つの種類を解説します。
- 500mW
- 1500mW
- 3000mW
500mW
人気の「LaserPecker」シリーズなど、多くのDIY・家庭用レーザー彫刻機のレーザー出力の最低値は500mWほどになります。
1Wは1000mWのことなので0.5Wとも言い換えられます。500mWの出力モデルの多くはレーザーヘッドが手のひらサイズなど小型が多く、彫刻範囲も10cm四方ほど。
彫刻できる素材は主に紙・段ボール・布など、固めのプラスチックも何とか彫れるという感じです。
500mWのレーザー彫刻機は、気軽にソフト素材へのデザインをしたいライトユーザーにおすすめです。
1500mW
1500mWは「LaserPecker」シリーズなど標準的な人気レーザー彫刻機の平均出力値だと言えるでしょう。
1500mWになると一般的にほとんどのプラスチックや合成皮革やPCBに対応します。
一方、レーザー彫刻機の場合、出力が上がっても彫刻範囲はそれほど広がらず大体が10cm四方になります。
1500mWモデルは、金属など硬質な素材以外のもので、多様な形でデザインを楽しみたいという方におすすめです。
3000mW
3000mWは「TAKIMI」社の人気モデルなど、家庭用の小型レーザー彫刻機の最大出力値と言えるでしょう。
3000mWになると、セラミックや塗装された素材、またアルミニウムやステンレス鋼などの合金に対応。
また5000mWになると金属やアクリルなどのガラス素材まで彫刻できるモデルもあります。ただレーザー彫刻機は、出力が上がるほど彫刻範囲が狭くなることがあるので購入前に合わせてご確認ください。
3000mW以上のモデルは、家具作りのクラフトワークやアートワークなど本格的な彫刻がしたい方におすすめします。
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レーザー 彫刻機の重要ポイントまとめ
レーザー 彫刻機の重要なポイントは以下の3つです。
- スマホケースやこどもの持ち物などに気軽にマーキングしたい方はレガシス・シリーズのようなミニサイズがおすすめです
- 金属・アクリル・石など硬質なものに刻印したい方は、レーザー出力が3,000mwほどのレーザー彫刻機がおすすめです
- 産業用・業務用加工として長時間、数多くの工芸品を作る方は、CO2レーザーのアクセサリ品やフルセット品がおすすめです
この記事を書いたライターからのコメント
レーザー出力の彫刻機は金属や木材、アクリルなどの素材を彫刻加工ができて、業務用だけでなく家庭用の彫刻機もあります。レガシスのような小型で操作しやすい家庭用彫刻機がAmazonでも人気です。近年のDIYの流行により、家庭用彫刻機による手軽な素材加工が注目されています。
業務用でも家庭用のレーザー彫刻機であっても、塩化ビニール素材を加工してはいけません。塩化ビニールにレーザー光で熱を加えると、有害なガスが発生するからです。
レーザー彫刻機を使用するときには煙が出るので、必ず換気するようにしましょう。また、彫刻機から発せられるレーザー光から目を守る保護メガネを着けて作業するのがおすすめです。
ライター:ほうじ茶
東京都在住。海外を含め、20回以上の引っ越し歴があります。書籍や広告媒体の印刷デザイン歴が長く、機械系の設計もやっていました。引っ越し歴が多くて、いろいろな土地に訪れている割に旅行が好きなわけではなく、ほぼ東京から出ません。趣味は筋トレと街歩きです。変化が早い東京の街並みを楽しんでいます。
※できること、選び方(出力で選ぶ、レーザーの種類で選ぶ)の部分を執筆しました。