【最新版】オールドレンズのおすすめ人気20選!メーカー、センサーサイズなど

オールドレンズは、35mmフィルムカメラに装着していた古いレンズです。

Sonyなどのミラーレス一眼と相性がよく、ソフトでレトロな雰囲気やとろけるようなボケなど、個性有る写真が撮影できます。APS-Cやマイクロフォーサーズでは、焦点距離の35mm換算で広角レンズや望遠レンズとして使うこともできます。

好きな人ははまり込むオールドレンズを、Nicon、Canonなど大手メーカーや、人気のあるおすすめの中からご紹介します。


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オールドレンズのおすすめ20選

Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2

焦点距離50mm
F値1.4
マウントニコンFマウント
重量331g
評価・レビュー
解像度
(4.0)
ボケ味
(4.5)
取り回しの良さ
(3.0)
ポイント
  • 本家カールツァイスの伝説的標準レンズ「プラナー」です。
  • 金属製の鏡筒が耐久性の高さをなめらかなフォーカシングを実現します。
  • 9枚の絞り羽根が美しいボケ味を作り出します。

「Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2」の特徴

プラナーが生まれたのはなんと1896年までさかのぼるという、歴史のあるレンズです。現在の基準でもひずみが少なく、全画面にわたって安定した像を描写します。

こんな人におすすめ
歴史のあるプラナーをカールツァイス謹製で楽しみたいという方に。

Jupiter-8 50mm F2.0

焦点距離50mm
F値2
マウントライカLマウント
評価・レビュー
解像度
(3.0)
ボケ味
(3.5)
取り回しの良さ
(4.5)
ポイント
  • ロシア製のやわらかな描写が特徴のオールドレンズです。
  • カールツァイスのゾナーをコピーしたモデルですが、描写は独特なもの。
  • 小型のレンズで取り回しは非常に楽です。

「Jupiter-8 50mm F2.0」の特徴

製造時期によって描写が異なると言われるロシア製のレンズです。金属製の鏡筒は小型で、オールドレンズでスナップショットを楽しみたい方に最適です。

こんな人におすすめ
解像度は高くないものの、独特のボケ感が魅力。カリカリした描写が苦手な人におすすめです。

VoightLander COLOR SKOPAR 21mm F4

焦点距離21mm
F値4
マウントライカMマウント
重量136g
評価・レビュー
解像度
(4.0)
ボケ味
(3.0)
取り回しの良さ
(4.5)
ポイント
  • フォクトレンダーのライカMマウントに対応する広角レンズです。
  • 非常に薄く軽量なので、取り回しは抜群です。
  • 6群8枚の対称型設計を採用し、とてもシャープな描写が特徴です。

「VoightLander COLOR SKOPAR 21mm F4」の特徴

10枚の絞り羽根を採用することで、美しいボケ味の写真が撮影できるよう配慮されています。金属製の鏡筒は操作感もスムーズです。

こんな人におすすめ
シャープな描写が魅力の広角レンズ。屋外で風景を撮ることが多い方におすすめです。

Nikon Ai Micro Nikkor 55mm F2.8

焦点距離55mm
F値2.8
マウントニコンFマウント
重量290g
評価・レビュー
解像度
(5.0)
ボケ味
(3.5)
取り回しの良さ
(3.5)
ポイント
  • 接写から無限遠まで安定した描写が特徴のレンズです。
  • これ一本で接写からスナップ、風景写真まで幅広く対応します。
  • 接写リングやテレコンバータを装着すれば、等倍までの近接撮影が可能です。

「Nikon Ai Micro Nikkor 55mm F2.8」の特徴

30年以上にわたって生産された、ニッコールレンズの中でも歴史的なロングセラーになったレンズです。カメラにつけっぱなしにするレンズとしてもおすすめです。

こんな人におすすめ
接写時も無限遠でも安定した描写。被写体を選ばず貪欲に撮影したいという方におすすめです。

OLYMPUS OM MC ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4

OLYMPUS OM MC ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4の仕様・製品情報

全長・最大径36mm [40mm]・60mm
フィルター径49mmねじ込み
重さ230g
レンズマウントオリンパス OM
F値1.4
焦点距離50mm
レンズタイプ単焦点・標準型
ポイント
  • 絞り・開放ともに魅力的な標準型レンズ
  • 伝統のオリンパス・ZUIKOレンズ
  • 低価格帯のオールドレンズ

OLYMPUS OM MC ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4のレビューと評価

伝統のZUIKOオールドレンズで最高の一枚を!
オリンパスは老舗メーカーながら現在2020年もミラーレス一眼の国内市場ではマイクロフォーサーズ規格のPEN最新版で首位を走り続けています。

OLYMPUS OM MCは1930年代から研究を始めたオールドレンズ・ZUIKOを使った単焦点レンズの標準型。

F値が1.4まで開放されるのでかなりのボケ写真が期待できます。F値5.6辺りまで絞った風景写真でこのレンズの真価が発揮されるとの声も上がっています。

また現在の中古市場では1万円を切っており、お試し感覚で買える金額だといえます。

ただオールドレンズでは40mm前後が肉眼に近いタイプになるので、見たものをそのまま切りたい体感的な撮影をされる人には不向きかもしれません。

こんな人におすすめ
ふんわりしたボケ写真をクラシックな味わいで残したい人に

FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF27mmF2.8

FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF27mmF2.8の仕様・製品情報

全長・最大径直径約61.2mm(厚み約23mm)
フィルター径不明
重さ78g
レンズマウントXマウントレンズ
F値2.8
焦点距離27mm
レンズタイプ単焦点・広角
ポイント
  • 気軽なスナップ写真に最適
  • 最薄・最軽量
  • 大人気の高価格品

FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF27mmF2.8のレビューと評価

スナップ写真はやっぱりフジのオールドレンズ
FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF27mmF2.8は、中古市場で4万円台と高価ながら現在もAmazonでは在庫切れになるほど大人気のオールドレンズです。

それもそのはず、わずか78gも重さで厚みが2.3cmしかありません。街中などで何気ない一瞬を切り取るスナップ写真を撮るのにはぴったりです。

さらにF値が2.8なので絞りを開放したボケ写真にも最適。光もたっぷり入るので素人さんでも手ブレ写真になることはないでしょう。

ただ、一眼レフならではのさまざまな撮影テクニックを試したい人には物足りないレンズになるかもしれません。

こんな人におすすめ
考えて撮るよりも、直感的にカメラを楽しみたい人に

Nikon ニコン NIKKOR-H Auto 28mm F3.5

Nikon ニコン NIKKOR-H Auto 28mm F3.5の仕様・製品情報

全長・最大径42mm・62mm
フィルター径52mm
重さ215g
レンズマウントNIKON NF
F値3.5
焦点距離28mm
レンズタイプ単焦点・広角
ポイント
  • 一眼レフの草創期を作ったオールドレンズ
  • カメラの代名詞・ニコンのニッコール
  • 白黒のレトロモダンな外観

Nikon ニコン NIKKOR-H Auto 28mm F3.5のレビューと評価

オールドレンズ界の小さな巨人
NIKKOR-H Autoは、Canonとともにカメラの代名詞ともいえるNikonの人気オールドレンズ。

マニアの間では「小さな巨人」と呼ばれるほど、その高性能ぶりが評価されています。見た目も白と黒が絶妙にブレンドされたレトロモダンな美しさがあります。

寄っても引いてもそのままでもすべて良しと、呼び名の通りカメラ撮影のオールインワンな活躍が期待できます。

ただディジタル・ズームレンズに慣れた人には物足りなさもあるでしょう。また広角単焦点レンズなのに60cmまでしか被写体に寄れないのも痛いところ。

こんな人におすすめ
一眼レフの歴史を作ったオールドレンズの名玉を体感したい人に

CONTAX コンタックス Sonnar 135mm f2.8

CONTAX コンタックス Sonnar 135mm f2.8の仕様・製品情報

全長・最大径68.5・93mm
フィルター径55mm・ねじ込み式
重さ585g
レンズマウントヤシカ/コンタックスCマウント
F値2.8
焦点距離135mm
レンズタイプ単焦点・中望遠
ポイント
  • 単焦点で中望遠の珍しさ
  • 風景写真に最適
  • 老舗ブランド・コンタックス

CONTAX コンタックス Sonnar 135mm f2.8のレビューと評価

カメラマンが己の才能を知るためのオールドレンズ
コンタックスは日本とドイツのメーカーが国を超えて共同起業した老舗の一流メーカーです。

本機コンタックスのSonnar 135mm f2.8・いわゆるゾナーは単焦点なのに中望遠な点がとてもユニークな一品。

さまざまな撮影技術が搭載されたディジタル・レンズに慣れた最近の人にはかなり不便に感じるでしょう。

しかしオールドレンズ愛好家はそもそも不便なレンズで自分の才能や技量を認識しようとするもの。

特にこのゾナーは望遠主体だけにかなりの腕が試されます。これ1本で海や山の風景写真を撮れば、おのずと今の自分の実力が分かることでしょう。

こんな人におすすめ
原点回帰でカメラを楽しみたい人に

Carl Zeiss Jena TESSAR 50mm/f2.8

Carl Zeiss Jena TESSAR 50mm/f2.8の仕様・製品情報

全長・最大径不明
フィルター径40.5mm
重さ不明
レンズマウントM42マウント
F値2.8
焦点距離50mm
レンズタイプ単焦点・標準
ポイント
  • 近距離撮影(35cm)が可能
  • 鷹の目レンズ
  • Carl Zeissの知られざる一品

Carl Zeiss Jena TESSAR 50mm/f2.8のレビューと評価

写りにエッジの効いたオールドレンズ
ドイツの名ブランド・Carl Zeiss(カール・ツァイス)といえば、Planarがオールドレンズの帝王としてマニアの間で有名です。

本機・TESSARは第二次大戦後・分断されたドイツの東側にうつった同社による一品。この数奇な歴史だけでコレクターにはぜひ手にしたいと思えるレンズでしょう。

当時のキャッチコピーは「鷹の目」であり、風景写真などで輪郭がくっきりしたシャープさを発揮するようです。ただこの性能を引き出すにはかなりの慣れが必要です。

標準レンズですが被写体に寄ってのボケ写真にも定評があり、ディジタルレンズにはない肉眼で見るような自然なボケが出るとの声もあがっています。

こんな人におすすめ
オールドレンズにマニアックな興味がある人に

VoightLander 単焦点レンズ NOKTON classic 40mm F1.4

VoightLander 単焦点レンズ NOKTON classic 40mm F1.4の仕様・製品情報

全長・最大径不明
フィルター径43mm
重さ不明
レンズマウントライカM
F値1.4
焦点距離40mm
レンズタイプ単焦点・広角
ポイント
  • 高価な上質のオールドレンズ
  • 肉眼に近い40mmの焦点距離
  • ライカMシステムに対応

VoightLander 単焦点レンズ NOKTON classic 40mm F1.4のレビューと評価

伝説のブランド・ライカ対応のオールドレンズ
VoightLander(フォクトレンダー)はオーストリアからドイツに移った名ブランドの1つ。

そのNOKTON classicは、何より単焦点レンズとしては非常に珍しい焦点距離・40mmという一品です。

肉眼に近い焦点距離は人それぞれですが、カメラマニアの間で最も有力なのが40mmだといわれています。

そのため肉眼やファインダー越しに見る絵そのものを写真にしたいという身体感覚を大切にするカメラマンに最適なオールドレンズでしょう。

伝説のブランド・ライカのMシステムに対応しているので、ディジタル世代の若いカメラマンは未知のすばらしい世界を切り開けるかもしれません。

こんな人におすすめ
より自然により体感的にカメラを極めたい人に

Canon MFレンズ NewFD 50mm F1.4

Canon MFレンズ NewFD 50mm F1.4の仕様・製品情報

全長・最大径41mm・63mm
フィルター径52mm
重さ235g
レンズマウントキヤノン FD
F値1.4
焦点距離50mm
レンズタイプ標準
ポイント
  • カメラの代名詞・Canon社製レンズ
  • 超クラシックな写り
  • 低価格帯

Canon MFレンズ NewFD 50mm F1.4のレビューと評価

ノスタルジックな写真を撮れるオールドレンズの決定版
Nikonと共にカメラの代名詞のメーカー・CanonのオールドレンズがこのMFレンズ・NewFDです。とにかくこのレンズはこれ以上なくクラシックな味わいを写し出すことができます。

その古さは昭和最盛期をさらにさかのぼって戦時中かと思えるほど。無数の撮影モードがある最近のミラーレスでもこの写りだけは無理でしょう。

タワーマンションやプロジェクションマッピングなど、現代的な被写体を撮ればより大きなクラシック効果が得られるかもしれません。

中古市場では5,000円台でも販売されており、お試し程度に購入することもできるでしょう。

こんな人におすすめ
温かみのあるクラシックな写真にひかれる人に

GIZMON Wtulens 写ルンですのレンズ 17mm F16

GIZMON Wtulens 写ルンですのレンズ 17mm F16の仕様・製品情報

全長・最大径縦60mm×横15mm
フィルター径不明
重さ46g
レンズマウントソニーE・7種類のミラーレスマウントに対応
F値16
焦点距離17mm
レンズタイプ単焦点・広角
ポイント
  • スナップ写真の決定版
  • ミラーレス一眼への互換性の高さ
  • 薄く最軽量・持ち運びが楽

GIZMON Wtulens 写ルンですのレンズ 17mm F16のレビューと評価

あの『写ルンです』がオールドレンズとして大復活!
一時は世界年間販売台数が1億台を突破したこともある1980年代から2000年ごろにかけて大流行したカメラの『写ルンです』。

それが、GIZMON Wtulensという名のオールドレンズとして復活していることを知る人はあまりいないでしょう。

GIZMON Wtulensはまさに『写ルンです』そのもの。わずか46g・幅は15mmというサイズなので持ち運びが楽で気軽なスナップ撮影にぴったりです。

一昔前のアルバムにあるような懐かしい写真の再現はもちろん、色収差補正機能がある画質も評価されています。

マイクロフォーサーズを始めとした7種類のミラーレス一眼への対応、さらにはライカにも搭載可能ということで組み合わせでも楽しませてくれます。

こんな人におすすめ
気軽なスマホ撮り感覚でオールドレンズを楽しみたい人に

CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4

CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4の仕様・製品情報

全長/最大径41mm/62.5mm
重量275g
レンズマウントヤシカ/コンタックス
F値1.4
焦点距離50mm
レンズタイプ標準
フィルター径55mm
ポイント
  • 抜群の知名度を誇る標準レンズの銘玉
  • ツァイスレンズの優れた多層膜T*(ティースター)コーティング
  • モノクロで活きるやわらかな階調

CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4のレビューと評価

リーズナブルで格好良いツァイスレンズ
CONTAXの「Carl Zeiss PlanarT*(カールツァイスプラナーティースター) 50mm F1.4」は、プロアマ問わず今も人気の高い標準レンズです。Planar 50mm F1.4はカール・ツァイスと日本のヤシカが共同開発したレンズで、発色が美しく、背景はまろやかにボケます。モノクロ撮影でもやわらかな階調が表現されます。PlanarT* 50mm1本で、静物、ポートレート、風景まで様々な撮影を楽しめます。

こんな人におすすめ
リーズナブルなツァイスレンズを使いこなしたい人

OLYMPUS G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5

OLYMPUS G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5の仕様・製品情報

全長/最大径31mm/59mm
重量180g
レンズマウントオリンパスOM
F値3.5
焦点距離28mm
レンズタイプ広角
フィルター径49mm
ポイント
  • とてもコンパクトな広角レンズ
  • 収差が少なくカリッとした描写
  • 2本目のレンズに最適

OLYMPUS G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5のレビューと評価

OMユーザーに圧倒的な人気の銘玉
OLYMPUSのG.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5は、他のレンズと比べて開放値が暗めながら、優れた性能を持つレンズです。G.Zuiko AUTO-W 28mmの画風はコントラストが高く全体的にシャープで、収差が少なく安定感があります。標準レンズ以外に欲しくなった時の2本目にも向いています。

こんな人におすすめ
OMユーザー。小さく使いやすい広角レンズを探している人

Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4

Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4の仕様・製品情報

全長/最大径406mm/635mm
重量249g
レンズマウントニコンF
F値1.4
焦点距離50mm
レンズタイプ標準
フィルター径52mm
ポイント
  • ニッコールレンズの標準
  • コントラストの強いすっきりした描写
  • きれいな玉ボケとやわらかな空気感

Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4のレビューと評価

オールドのニッコールレンズを試すならこれ
Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4は、ニッコールレンズのスタンダードです。マウントが現行のニコンFマウントなので、ニコンのカメラならマウントアダプターが不要です。

若干四隅に収差が出ますが、優等生的な描写と空気感のある写真が取れます。絞りの開放で綺麗な丸ボケが出る他、絞りによっては七角形のボケが浮かび、独創的な画になります。

こんな人におすすめ
ニコンユーザー。スタンダードなオールドレンズを使ってみたい人。

MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5

MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5の仕様・製品情報

全長/最大径55.5mm/67mm
重量345g
レンズマウントMC(SR)
F値3.5
焦点距離50mm
レンズタイプマクロ
フィルター径55mm
ポイント
  • 雑誌のミノルタ特集でも紹介された有名マクロ
  • 新種レンズによる良好な収差補正
  • やわらかなボケとバランスの取れた描写

MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5のレビューと評価

同時代のマクロレンズでは飛び出た描写力
MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF(ロッコールQF) 50mm F3.5は、季刊クラシックカメラの「ロッコール伝説」でも紹介されたマクロレンズです。同一の光学系で数十年製造され続けた長寿レンズでもあります。ロッコールレンズは「緑のロッコール」と言われるように、世界初のマルチコートで反射光が緑色に見えるレンズでしたが、ROKKOR-QFは新種レンズを搭載し、収差をほぼ取り去って、自然でやわらかなボケとカリッとした描写を可能にしています。

こんな人におすすめ
オールドレンズのマクロレンズを試してみたい人。

ASAHI PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

ASAHI PENTAX Super Takumar 55mm F1.8の仕様・製品情報

全長45mm
重量約200g
レンズマウントM42
F値1.8
焦点距離55mm
レンズタイプ標準
フィルター径49mm
ポイント
  • オールドレンズ初心者に最適なレンズ
  • クラシカルで堅実な画が撮れる
  • どんなシーンでも使いやすい

ASAHI PENTAX Super Takumar 55mm F1.8のレビューと評価

しっかり写る廉価なオールドレンズ
ASAHI PENTAXのSuper Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8は、これからオールドレンズを始めたい人向けのレンズです。中古でも品数が多いので、かなり廉価で入手できます。Takumar 55mmはオールドレンズらしいソフトな画風で、きれいな玉ボケやフレアが入ります。強烈なクセが無く、どんなシーンでもよく撮れます。

Super Takumar 55mmの一部の製品は「アトムレンズ(放射能レンズ)」と呼ばれ、放射性物質トリウムを含むので、レンズが黄変しています。人体に影響は無くても写真に黄色みが出るので、気になる人は注意してください。

こんな人におすすめ
これからオールドレンズを使い始めようと考えている人。

Jupiter Jupiter-9 85mm F2.0

Jupiter Jupiter-9 85mm F2.0の仕様・製品情報

全長/最大径
重量約360g
レンズマウントライカL/M42
F値2.0
焦点距離85mm
レンズタイプ中望遠
フィルター径49mm
ポイント
  • オールドレンズ初心者向けの廉価レンズ
  • ポートレートに適した中望遠
  • やわらかで自然な人物写真が撮れる

Jupiter Jupiter-9 85mm F2.0のレビューと評価

より自然なポートレートが撮れるロシアレンズ
Jupiter Jupiter-9 85mm F2.0は、カール・ツァイス・イエナのレンズ「ゾナー」を旧ソ連がコピーして大量生産したレンズです。

Jupiter-9はピントを合わせた箇所はシャープに、背景はソフトで自然なボケが入り、ポートレートなど「主役」をより際立たせる写真に向いています。

こんな人におすすめ
オールドレンズでポートレートが撮りたい人。

HELIOS 44-2 58mm F2.0

HELIOS 44-2 58mm F2.0の仕様・製品情報

全長/最大径
重量約250g
レンズマウントM42
F値2.0
焦点距離58mm
レンズタイプ標準
フィルター径49mm
ポイント
  • ツァイスの技術をベースとした写りの良さ
  • 独特な「ぐるぐるボケ」
  • ビンテージ調の雰囲気や個性的なフレア/li>

HELIOS 44-2 58mm F2.0のレビューと評価

リーズナブルなロシアレンズでぐるぐるボケを楽しむ
HELIOS(ヘリオス) 44-2 58mm F2.0は、カール・ツァイス・イエナのレンズ「ビオター」を元に製造されました。HELIOSの写りは当然良好で、オールドレンズの中では比較的廉価のため、これも初心者が入手しやすいレンズです。

HELIOSはレンズの非点収差で、画面周辺の描写が一点に集まらず、絞りを開放して撮ると、被写体の背後がぐるぐると回転しているような独特のボケが発生します。アングルによっては幻想的な画像が撮れます。

こんな人におすすめ
異世界的な独特のボケを楽しみたい人。

Industar-61 L/Z 50mm M42 Lens

Industar-61 L/Z 50mm M42 Lensの仕様・製品情報

全長/最大径
重量
レンズマウントM42
F値2.8
焦点距離50mm
レンズタイプ標準
フィルター径
ポイント
  • 6枚羽の絞りによる「星ボケ」
  • 最短距離30cmでかなり被写体に寄れる
  • テッサータイプレンズのシャープな描写/li>

Industar-61 L/Z 50mm M42 Lensのレビューと評価

スパンコールのような星ボケが女性に人気
Industar-61(インダスター61) L/Z 50mm M42 Lensは、「テッサータイプ」と呼ばれるロシアの交換用レンズです。Industar-61はシャープな描写が得意で、画像の四隅まで他のロシアレンズよりクリアに写りますが、それ以上に適切な条件と絞りの形により表れる六芒星の「星ボケ」が人気を博し、注目度が上がっているレンズです。

こんな人におすすめ
「星ボケ」を駆使してファンタスティックな写真を撮りたい人。

オールドレンズとは

オールドレンズとは、フィルムカメラで使われていたレンズで、1970年代頃までの製品が該当します。現在流通しているレンズと比較して明るく、クラシカルな雰囲気や独特のボケなど個性的な質感が得られます。

オールドレンズはメーカーが違っても、マウントアダプターを使えばデジタル一眼レフやミラーレス一眼に装着できます。特にフランジバックが短いミラーレス一眼は、レンジファインダーカメラ用のレンズも使えるので、オールドレンズに適しています。

比較的安い価格も手伝って、普段撮っている写真の雰囲気を変えてみたい人にはおすすめのレンズです。

オールドレンズの特徴

カメラで街中を撮影する女性
オールドレンズの特徴は、以下の3つです。

  • 全てマニュアルフォーカス
  • 独特のボケや色味がある
  • 明るいレンズが多い

全てマニュアルフォーカス

オールドレンズは、オートフォーカス機能が搭載される前に使用されていたレンズなので、全てマニュアルフォーカスです。ピントリングや絞りリングで調節する必要があります。

ピントリングが無いレンズは、Sonyのα7シリーズなどカメラ本体に「マニュアルフォーカスアシスト」を搭載しているミラーレス一眼に搭載すれば、ピントの位置を確認して撮影できるので、かなり操作が楽になります。

独特のボケや色味がある

オールドレンズは、それぞれに独特の味わいある画像を撮ることができます。全体的にソフトでやわらかな描写とボケが特徴です。現在流通しているレンズよりもコントラストや彩度が弱いので、クラシカルな雰囲気を作りやすいです。

レンズの種類によっては、黄味がかって写るものや、青味がかった画が撮れるレンズなど、写り方に差があります。

明るいレンズが多い

オールドレンズは比較的F値の低いレンズが多く、明るく撮れます。日中の太陽光の下でなどは、露出オーバーでハイキーになりやすい一方、設定で光量を上げると、暗い場所での撮影もかなり明るく撮ることができます。

また、光源に向けて撮影した時に白くなる「フレア」や、同じ条件で映り込む光のリング「ゴースト」が写り込みやすい分、工夫次第で普段とは全く違う写真を作り出すことができます。

マウントごとのおすすめレンズ

マウントごとにおすすめのレンズを解説します。

  • ライカ・ズミクロン50mm F2
  • ニコン・Ai Micro Nikkor 55mm F2.8
  • キャノン・NEW FD 85mm F1.2 L

ライカ・ズミクロン50mm F2

ライカ・Mマウントを代表するおすすめレンズが、このズミクロン50mm F2です。ライカの普及の名作カメラ「M3」に合わせられたレンズがこのモデルでした。当時としては圧倒的な解像力を誇り、日本のメーカーの度肝を抜きました。

現在でも、高い解像力とオールドレンズらしい深い味わいが両立したレンズとして、非常に高い人気を誇ります。

写真を基礎から勉強したい、という方に特におすすめのレンズです。

ニコン・Ai Micro Nikkor 55mm F2.8

ニコンのFマウントレンズといえばカッチリとした描写が特徴ですが、その中でも特に鋭い描写で伝説的な存在となったのが、このマイクロニッコール。マイクロというのは、他社でいう「マクロ」レンズ、つまり接写用のレンズとなります。

このモデルは接写時の性能はもちろんのこと、遠景の撮影でも非常に引き締まった描写が得られたことで、当時このレンズを「常用レンズ」とする人も多くいました。

オールドレンズは好きだけど、カッチリとした描写が好みという方におすすめです。

キャノン・NEW FD 85mm F1.2 L

キャノン・FDマウントレンズの代表として選んだのは、NEW FD 85mm F1.2 Lです。とにかくF値が明るく、被写界深度の低さが特徴のレンズで、ポートレートの撮影に絶大な威力を発揮します。ピント面のキレとふわりととろけるような美しいボケが両立するこのレンズは、現在でも中古市場で非常に人気があるモデルとなっています。

ポートレートや人物撮影をメインとする方には特におすすめのレンズです。

オールドレンズのおすすめメーカー

カメラレンズ
オールドレンズのおすすめメーカーは、以下の5つです。

  • OLYMPUS(オリンパス)
  • Nicon(ニコン)
  • ライカ
  • タムロン
  • トキナ―

OLYMPUS(オリンパス)

OLYMPUSは、現代でも優れたマイクロフォーサーズのカメラを取り扱う大手メーカーです。カメラレンズの研究は1934年まで遡り、ユーザーの高い信頼と指示を受けています。

徹底的に小型化にこだわったOMマウント「Zuiko」のオールドレンズは特に人気が高く、小型で軽量のためカメラの取り回しや動作を妨げません。撮影した画像にも癖が無く明快で、自然を撮影するのに向いています。

Nicon(ニコン)

Niconは「Nikkor(ニッコール)」のブランドで、戦後から現代に至るまで高性能なレンズを豊富なラインナップで生産販売し続けています。「Fマウント」で統一されているので、Niconのカメラとオールドレンズなら、一部を除きほとんどのカメラでマウントアダプター不要で使えます。

Niconのオールドレンズは鏡筒も金属で作られ、クオリティの高いマニア垂涎のレンズが多くあります。

ライカ

カール・ツァイスと並び、ドイツの名門光学機器メーカーであるライカ。カメラ本体が有名ですが、レンズの性能の高さや耐久性も超一級で、メンテナンスさえ施せば何十年も前に作られた製品が現在でも問題なく使用できます。

ズミルックス、ズミクロン、エルマー、ノクチルックスと、ライカの銘レンズの数々は枚挙にいとまがありません。

価格こそ高価ですが、歴史に残る名作写真を数多く残してきたライカレンズは、写真史を追体験したいという方に特におすすめです。

タムロン

タムロンは埼玉県に本拠地を置き、1950年に創業した歴史のある国産メーカー。一眼レフカメラ用交換レンズを中心に、小型軽量、そして安価なレンズの生産が得意なメーカーです。一方で技術力は高く、近年はミラーレス一眼用交換レンズでも高く評価されています。

先述のとおり、小型軽量なレンズに定評があるメーカーなので、オールドレンズをいろいろな場所でアクティブに使いたい!という方におすすめです。

トキナ―

トキナ―はかつて存在したレンズメーカーで、2011年にケンコーと合併してケンコー・トキナーとなり、現在も「トキナー」ブランドでレンズを生産しています。創業は1950年とタムロンと同じ年で、同じく小型軽量な単焦点レンズやズームレンズの生産を得意としていました。

小型で軽いオールドのズームレンズをお探しの方におすすめのメーカーです。

オールドレンズの選び方

カメラを持って散歩する男性
オールドレンズの選び方を以下の3つのポイントから解説します。

  • 可能なら購入前に現物の確認を
  • レンズマウントはM42が向いている
  • 35mm換算を念頭に入れる

可能なら購入前に現物の確認を

オールドレンズは大半の製品が製造終了となっています。流通しているのはほぼ中古品なので、製品の状態や品質にかなり差が出ます。レンズが傷つく、曇る、カビが生えている、剥がれるなど、写りに影響する損傷が出ている製品もあるので、購入前に現物をチェックすることが望ましいです。

オールドレンズはマニュアルフォーカスのため、ピントリングや絞りリングがスムーズに動かない製品は、撮影に差し支えるだけでなく、故障している可能性があります。

レンズマウントはM42が向いている

レンズマウントとは、カメラとレンズを接続する部分です。各メーカーによってレンズマウントが違う上、オールドレンズは現在使われていないマウントが多く、そのままではカメラに取り付けられません。カメラとレンズの両方に合うマウントアダプターの装着が必須になります。

オールドレンズのマウントは「M42マウント」が多く、マウントアダプターも多いので、使えるカメラの幅が広がります。少ないマウントだとアダプターの種類が少なかったり、アダプターが製造されていない場合もあり、使用が難しくなりがちです。

35mm換算を念頭に入れる

オールドレンズは35mmフィルムカメラ用に作られています。その為デジタル一眼レフやミラーレス一眼も、35mmフルサイズなら写り方に差異はありません。

センサーサイズの小さいAPS-Cやマイクロフォーサーズの場合は、「35mm換算」を使用し、APS-Cなら焦点距離を約1.5倍(Canonは約1.6倍)、マイクロフォーサーズなら約2倍した数値で選ぶと、広角から望遠まで欲しい画角のレンズを選ぶことができます。

まとめ

オールドレンズは、現行のレンズやオートフォーカス、フィルターに慣れていると、操作に慣れるまで少し手がかかるものもあります。その分、自分とカメラ、レンズで画像を作る楽しみがあります。

いつもとひと味違う写真を撮りたい時、オールドレンズをぜひ選択肢に入れてみてください。


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