そこで、スチームオーブンレンジの特徴や必要性を考察、メリットやデメリットを解説し、おすすめメーカーや製品を厳選してご紹介します。
目次
スチームオーブンレンジはいらない?必要?
スチームオーブンレンジがいらないか必要かについては「どのような調理方法を使うか」によって決まります。電子レンジの役割は「温める」こと。オーブンレンジとは文字通り電子レンジにオーブンの機能、つまり「表面を焼く機能」を加えたものという違いがあります。
さらにスチームオーブンレンジとは、オーブンレンジに「蒸す」機能を加えたもの。つまり調理方法が多彩になるほどスチームオーブンレンジの必要性が上がっていきます。具体的にどのような使い方ができるのか、メリットを交えてご紹介していきましょう。
スチームオーブンレンジのメリット
スチームオーブンレンジのメリットは、以下の3つです。
- 多彩な料理に対応可能
- 時短効果がある
- ヘルシーになりやすい
多彩な料理に対応可能
通常の電子レンジは、高周波によって食材の内部から温める方式のため、手軽な反面食材がしなびてしまいがちです。対してオーブンは直接庫内を加熱するので、クッキーやグラタン、揚げ物などの表面をカリッと仕上げることができますが、食材内部に均一に火を入れるのはやや苦手です。
スチームは高温の水蒸気を使って加熱する方法のこと。例えば焼きそばなどの炒め物のように「中にしっかり火を入れつつ、しゃきしゃきした食感も出したい」という調理に向いています。
簡単にいうとスチームオーブンレンジとは「電子レンジ+オーブン+グリル」を一つにまとめたハイブリッド製品で、さらに互いの機能を組み合わせて使えるため、それぞれを個別で使うより多彩な調理法に対応することができます。
時短効果がある
自動調理機能が充実しているため、食材や調理法によって器具を変える手間、後片付けの手間、火加減を見るためキッチンに立ち続ける手間がカットできるため、手軽かつ時短効果があることもスチームオーブンレンジのメリット。
調理法によっては複雑な工程を「レンジに入れて出来上がりまでほっておく」まで短縮でき、忙しい方には見逃せないポイントです。
ヘルシーになりやすい
おいしく手軽なため人気メニューの揚げ物ですが、油を使うので脂質を過剰に摂取してしまいやすく、太りやすいのが悩みどころ。高機能のスチームレンジには油を一切使わず揚げ物を調理することができるものがあり、水蒸気の力でジューシーなおいしさを保ちながらもヘルシーな食生活が可能です。
スチームオーブンレンジのデメリット
スチームオーブンレンジのデメリットは、以下の2つです。
- 使い方によってはコスパが悪い
- できることが多すぎて操作が複雑
使い方によってはコスパが悪い
忙しい一人暮らしの方で、調理済みの食品を温めて食べるといったことがメインの食生活の場合は、スチームオーブンレンジの機能性を持て余してしまうでしょう。多機能=高額になりやすいので、用途があらかじめ限定的な方にとっては「いらない」製品といえるでしょう。
できることが多すぎて操作が複雑
電子レンジ機能を単一で使うだけなら操作も簡単ですが、複数の調理工程を組み合わせる場合は多機能ゆえ操作が猥雑になりがちです。特に料理をあまりしない方にとっては「単に操作がややこしい電子レンジ」というデメリットになりえます。
スチームオーブンレンジのおすすめメーカー一覧
スチームオーブンレンジのおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。
- パナソニック
- シャープ
- 東芝
- 日立
パナソニック
早くて手軽なスチームオーブンレンジ「ビストロ」シリーズが口コミでも高い評価を得るパナソニック。
大火力平面ヒーターを採用し、食材の火入れ時間の短縮。また、マイクロ波をらせん状に放射するサイクロンウェーブ加熱機能を搭載し、冷凍食材の熱加減を繊細にコントロールし何度も解凍操作する手間を省くなど、時短効果を前面に押し出した機能デザインが特徴です。
シャープ
スチームオーブンという名称ではなく、独自に「ウォーターオーブン」としているヘルシオシリーズが話題のシャープ。一般的なスチームレンジとの違いは、複数の加熱方式を使わず、水の力だけで加熱していること。
これによってより効率よく熱を伝え、余計な油分・塩分を食材から取り除くことにより、ヘルシーな料理に仕上がる効果が期待できます。
東芝
東芝の電子レンジの中でも「石窯シリーズ」は30Lの大きな庫内を備え、さらにハイグレードモデルのオーブン機能は、最高クラスの火力350℃で素早く美味しく調理ができるのが持ち味です。
スチームを利用したメニューでは油をカットしてヘルシーに仕上げたり、蒸し料理ができます。
日立
ヘルシーシェフシリーズが人気の高い日立。大きな特徴はユーザーフレンドリーな点、つまり使いやすさです。庫内に3点の重量センサーを搭載し、重さの違う食材や冷凍・冷蔵食品を同時に温め可能。テーブルプレートが丸洗い可能とお手入れもしやすく、細かい機能的配慮がおすすめのポイントです。
スチームオーブンレンジのおすすめ7選
おすすめのスチームオーブンレンジをご紹介します。
パナソニック ビストロ NE-BS807
パナソニック ビストロ NE-BS807の仕様・製品情報
サイズ | 幅49.4cm×奥行き44.5cm×高さ37cm |
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容量 | 30ℓ |
質量 | 19.4kg |
タイプ | コンベクションオーブン2段調理タイプ(熱風循環) |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 300℃ |
発酵機能 | スチーム発酵 / 発酵温度:30~65 (5℃刻み) |
パナソニック ビストロ NE-BS807のおすすめポイント3つ
- 大火力平面ヒーター「両面グリル」予熱なしでこんがり
- 天井「オートクリーン加工」でいつもサラサラ
- パンのあたため
パナソニック ビストロ NE-BS807のレビューと評価
バランスのよい人気モデル
大火力で食材を素早く焼き上げ、サイクロンウェーブを用いて繊細な温めを両立。余熱なしで両面をこんがり焼き上げます。多彩な機能を持つ汎用性の高いスチームオーブンレンジです。
シャープ ヘルシオ AX-X10
シャープ ヘルシオ AX-X10の仕様・製品情報
サイズ | 幅49.0 × 奥行43.0 × 高さ42.0 cm |
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容量 | 30ℓ |
質量 | 約25kg |
タイプ | 過熱水蒸気、2段熱風コンベクション |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 300℃ |
発酵機能 | スチーム発酵 / 発酵温度:30・35・40・45℃ |
シャープ ヘルシオ AX-X10のおすすめポイント3つ
- 大型
- 操作性○
- ヘルシー
シャープ ヘルシオ AX-X10のレビューと評価
独自技術が光るハイグレードモデル
ネットワークを通じたAI機能を搭載しており、音声操作やメニューの検索が可能な高機能モデルです。独自のウォーターオーブン方式を採用し、高火力でヘルシーと基本スペックもバッチリ。
東芝 石窯ドーム ER-VD5000
東芝 石窯ドーム ER-VD5000の仕様・製品情報
サイズ | 幅49.8 × 奥行39.9 × 高さ39.6 cm |
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容量 | 30ℓ(ワイド&フラット庫内) |
質量 | 約21kg |
タイプ | 熱風コンベクション(2段) |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 350℃ |
発酵機能 | 発酵(30・35・40・45℃)/ スチーム発酵(30・35・40・45℃) |
東芝 石窯ドーム ER-VD5000のおすすめポイント3つ
- 表面がパリっと仕上がる最高温度350℃
- 石窯風ピザも焼ける
- 家庭用とした最上位クラス
東芝 石窯ドーム ER-VD5000のレビューと評価
フランスパンもパリッパリ
東芝 石窯ドーム ER-VD5000の最大の特徴は、最高温度350℃を実現しているところです。この温度があれば、フランスパンのように要所で火力を上げてふくらませ、表面をパリっと仕上げることができます。
また、石窯ドームと名の付いているとおり、ピザを焼いてもお店にかなり近い水準まで近づけられます。パン作り上級者やこだわり派の人におすすめできる最上位クラスのオーブンレンジです。
日立 ヘルシーシェフ MRO-S8Y
日立 MRO-S8Yの仕様・製品情報
サイズ | 幅40.1×奥行34.4×高さ21.8cm |
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容量 | 31ℓ |
質量 | 約15.5kg |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 250℃ |
発酵機能 | 30・35・40・45℃ |
日立 MRO-S8Yのおすすめポイント3つ
- 重さ・蒸気・温度を検知しオートで調理
- クックパッド殿堂入りレシピがオートで作れる
- お手入れ簡単、使いやすい
日立 MRO-S8Yのレビューと評価
低価格がウリのスタンダードモデル
4人以上の家族にも対応できる31ℓの大容量なのに、コスパの良さが人気のMRO-S8Y。トリプル重量センサーで複数の食材を同時調理可能、下部のプレートは取り外して丸洗い可能と時短効果と使いやすさに配慮されたおすすめモデルです。スマホでレシピ検索できるWebレシピ集もあります。
東芝 石窯ドーム ER-VD80
東芝 ER-VD80の仕様・製品情報
サイズ | 幅48cm×奥行き39cm×高さ35cm |
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容量 | 26ℓ |
質量 | 約14kg |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 250℃ |
発酵機能 | 30・35・40・45℃ |
東芝 ER-VD80のおすすめポイント3つ
- 高火力
- スチームトースト機能
- 3つの解凍機能
東芝 ER-VD80のレビューと評価
ワイド&コンパクトな家族用モデル
3~4人家族での使用に向いた26ℓスチームオーブンレンジ。コンパクトなため、置き場所を限定しにくいことも嬉しいポイント。
スチームを使うと食材の乾燥をおさえて焼き上げるので、買ってきたパンを出来たてのように温めなおしたり、トーストを中はふっくらに焼き上げる事も出来ます。仕上がりのニーズに合わせた多彩な解凍モードなど、機能面も十分です。
シャープ RE-SS8X
シャープ RE-SS8Xの仕様・製品情報
サイズ | 幅50cm×奥行き38cm×高さ34.5cm |
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容量 | 23ℓ |
シャープ RE-SS8Xのおすすめポイント3つ
- 安い
- お手軽調理
- ノンフライ調理
シャープ RE-SS8Xのレビューと評価
少人数で使いやすい低価格モデル
1~2人での使用に向いた23ℓモデル。シャープのウリであるウォーターオーブンではありませんが、その分低価格を実現しています。過熱水蒸気とヒーター過熱を組み合わせ、多彩な料理を手軽に調理可能です。
パナソニック ビストロ NE-BS2700 スマホ連携モデル
パナソニック ビストロ NE-BS2700 の仕様・製品情報
サイズ | 幅49.4cm×奥行き43.5cm×高さ37cm |
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容量 | 30ℓ |
質量 | 19.6kg | タイプ | コンベクションオーブン2段調理タイプ(熱風循環) |
レンジ出力 | 1000W |
オーブン最高温度 | 300℃ |
発酵機能 | スチーム発酵 / 発酵温度:30~65 (5℃刻み) |
パナソニック ビストロ NE-BS2700 のおすすめポイント3つ
- 大火力
- 高機能
- 省エネ
パナソニック ビストロ NE-BS2700 のレビューと評価
圧倒的機能性を誇る最上位モデル
新機能「凍ったままグリル」で時間のある日に下ごしらえして冷凍しておけば、忙しい日は一気に焼き上げ。
「かんたんピザ・パン」メニューで余熱なし、約11分でピザ・パンを焼き上げ可能です。
買った後もスマホでメニューが増やせるスマホ連携モデル。
大火力極め焼きヒーター、64眼高精細スピードセンサー搭載で食材に最適な加熱時間を瞬時に見極め、使用ごとに電気代がパネルに表示されるなど機能も省エネ性能も高い万能スチームオーブンレンジです。
スチームオーブンレンジの重要ポイントまとめ
この記事で重要なポイントは以下の5つです。
- お料理の幅を広げたい方はスチームオーブンレンジがおすすめ
- 簡単調理で時短に効果的
- スチームオーブンレンジのメリットは蒸気の力でおいしく仕上がること
- デメリットは価格が高くなりやすいこと
- メーカーごとにきちんと特徴がある

