



伊坂幸太郎とは
伊坂幸太郎は1971年生まれ、千葉県出身の小説家です。宮城県在住のため、作品の舞台を仙台にすることが多々あります。
特筆すべきは、伊坂が在籍した東北大学の同期生にも、『パラサイト・イブ』で社会現象を起こした瀬名秀明や、芥川賞をとった鬼才の円城塔といった名作家がいることです。現実は小説より奇なりとも言いますが、本当に不思議な偶然です。
伊坂作品の最たる特徴はミステリーであり、何らかの目を引く謎で読者をラストまでぐいぐい引っ張ってゆきます。最も評価されるポイントは、伏線の回収能力です。どれほど混沌とした展開でも最後にはスッキリ1つにまとめてくれます。
同じキャラが違う作品にも登場してリンクさせ、1つの伊坂ワールドとしてつながりをもたせているのも特徴的な点です。また、多くの小説が複数の視点からなる客観体であり、作品を多面的に作り上げています。
サクサク読める作風なだけに、伊坂幸太郎は非常にハイペースで執筆する作家です。しかし、多作であると共に多様でもあります。
以下に紹介する『砂漠』『フーガはユーガ』『魔王』『チルドレン』『AX』などは、すべてまったく異なるジャンルとも言えるものです。ユニークさを重視した15選を紹介してゆきます。
【初心者・中学生向け】伊坂幸太郎作品の選び方
伊坂幸太郎作品の選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- キャラクターを楽しみたい方は、死神など伊坂ワールドの人気者が出る作品を選ぼう
- テンポ良く読みたい方は、「陽気なギャング・シリーズ」などのポップな作品を選ぼう
- ドラマを味わいたい方は、ミステリー色の少ない「砂漠」のような佳作を選ぼう
キャラクターを楽しみたい方は、死神など伊坂ワールドの人気者が出る作品を選ぼう
伊坂作品の最たる特徴は、数多くのユニークすぎるキャラクターが大勢登場するところです。
中でも人気なのは死神の千葉、バンドマンの陣内、泥棒の黒澤といった面々。伊坂作品ではこのような人気キャラが作品の枠を超えてゲスト出演し、全体で1つの伊坂ワールドを作っています。その他にも数多くのキャラ立ち人物がいるので、1人でも気に入れば、その人を軸に作品選びをすると良いでしょう。
テンポ良く読みたい方は、「陽気なギャング・シリーズ」などのポップな作品を選ぼう
小説に読みなれない初心者や中学生の方の多くは、いわゆる文芸作品のように引っかかりのある文章が苦手なはず。伊坂作品にはそういう人たちのために、短文中心の読みやすい文体で筋もハイテンポに進んでゆく小説が数多くあります。
クライムストーリーでは共に映画化もされた「陽気なギャングが地球を回す」や「ゴールデンスランバー」。また「フィッシュストーリー」や「チルドレン」など、短編で一気読みできるシンプルな作品もあります。
小説をエンタメ系ソフトのように楽しみたい方は、そのような作品がおすすめです。
ドラマを味わいたい方は、ミステリー色の少ない「砂漠」のような佳作を選ぼう
小説初心者でも、映画やTVドラマでアクションよりもドラマが好きな人には、小説でも人間が丹念に描かれた作品が合うはず。基本、エンタメ系の伊坂作品ですが、中には「砂漠」や「重力ピエロ」のような熱い人間ドラマもあります。
ミステリーやキャラ立ちといった分かりやすい魅力はありませんが、読者は人間観や世界観を揺るがす味わい深さを得られるはず。小説を読む前と読んだ後では世界が少し違って見えるような読書体験をしたい方はドラマ重視の作品を選びましょう。
伊坂幸太郎作品のおすすめランキング15選
おすすめの伊坂幸太郎作品を紹介します。
【第15位】オーデュボンの祈り(新潮文庫)
15位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「オーデュボンの祈り(新潮文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 464ページ・949KB |
ジャンル | 推理ミステリー |
受賞歴・メディアミックス | 第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞 |
発売年 | 2000年 |
- 2000年新潮ミステリー倶楽部賞を受賞、伊坂幸太郎の記念すべきデビュー作
- 未来を予知する案山子(カカシ)や体重300キロの巨漢女性や地域から殺害を許された桜など、キャラ立ち度がすごい
- 強盗を犯した主人公が、なぜか見知らぬ島を連れ去られてしまう巻き込まれ型ストーリー
「オーデュボンの祈り(新潮文庫)」の特徴
理不尽に人生を左右される主人公の伊藤をめぐる推理ミステリーです。
キャラ立ちした人ばかりが織りなすストーリー性の高いお話でもあり、ワクワクしながら読めるでしょう。ただ、デビュー作らしく文学性を重視しており、小説を読み始めの中学生にはハードルが高めかもしれません。
【第14位】バイバイ、ブラックバード 単行本
14位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「バイバイ、ブラックバード 単行本」です。
形式 | 単行本 |
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本のページ数 | 272ページ |
ジャンル | ドラマ・連作短編集・ドラマ・コメディ |
受賞歴・メディアミックス | 2018年、WOWOWにてTVドラマ化 |
発売年 | 2010年 |
- 5股をかけていたプレイボーイが、風変わりな女を連れて5人に別れを告げに行くというキャッチーな設定
- ロープを使った侵入マニアの子がいるなど、会いに行く5人の女たちそれぞれがキャラ立ちしている
- 別れるための条件がユニークで、バラエティ番組の罰ゲームのように楽しめる
「バイバイ、ブラックバード」の特徴
プレイボーイが5人の女の子に別れを告げに旅に出るという設定は、小説を読まない人をも魅了するものでしょう。
ただ、太宰治の遺作をベースにしており、「あのバス」など不可解な点が多く、読解力を必要とする作風でもあります。また単行本の装丁は、CDのジャケ買いのようにそれだけで欲しくなるような出来栄えです。
【第13位】AX アックス (角川文庫)
13位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「AX アックス (角川文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 302ページ・3,130KB |
ジャンル | サスペンス・連作短編 |
受賞歴・メディアミックス | 2018年本屋大賞ノミネート |
発売年 | 2020年 |
- 累計258万部、大人気の殺し屋シリーズ・3部作の3作目、2020年発行の最新作
- 主人公で凄腕の暗殺者・兜(かぶと)は、家庭を大事にする務め人の一面もあって共感を呼ぶ
- 家庭持ちの男の何気ない日常と暗殺者としての非日常が絶妙にブレンドされたストーリー
「AX アックス (角川文庫)」の特徴
普通の務め人だった親父が何と殺し屋だったという、ドラマや映画でもあるあるな設定なので中学生にも入り込みやすいでしょう。家族のために殺し屋業を止められない男の姿はとても象徴的で、年配の男性の共感を誘う部分もあり。
とにかくスリリングな展開なので、小説をあまり読まない人にも楽しめるでしょう。
【第12位】マリアビートル (角川文庫)
12位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「マリアビートル (角川文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 506ページ・1,069KB |
ジャンル | サスペンス |
受賞歴・メディアミックス | 第7回大学読書人大賞 |
発売年 | 2010年 |
- 伊坂幸太郎・大人気の殺し屋シリーズ3部作の2作目・スリリングな長編小説
- 大ヒットした前作「グラスホッパー」の続編で、鈴木や槿(ムクゲ)など登場人物もリンク
- Kindle版は現在500円台で、文庫本より300円以上安いお買い得商品
「マリアビートル (角川文庫)」の特徴
家庭持ちの主人公を始め、それぞれにキャラ立ちした殺し屋たちが東北新幹線に一同集結するというこれまたキャッチ―な設定。殺し屋たちがさまざまに絡み合い、サスペンスたっぷりな筋で引っ張ってゆく力が読みどころです。
【第11位】グラスホッパー (角川文庫)
11位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「グラスホッパー (角川文庫) 」です。
形式 | 文庫本 |
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本のページ数 | 345ページ |
ジャンル | サスペンス・コメディ |
受賞歴・メディアミックス | 第132回直木賞候補作 |
発売年 | 2004 |
- 押し屋・自殺専門・ナイフ使いなど、さまざまな殺し屋たちが交錯するクライムストーリー
- 読みやすいコメディ要素や、人生訓にもなる名文句も多く、読みどころが多い
- そのストーリー性の高さから2015年・生田斗真や波瑠などの出演で映画化もされた
「グラスホッパー (角川文庫) 文庫」の特徴
伊坂幸太郎作品の一番人気シリーズとも言われる「殺し屋3部作」の1作目。
復讐したかったのに復讐を横取りされたという最初のつかみが抜群で、よくある復讐ドラマの先にある物語が期待できます。映画化されているので、先に観てから本作を読むと理解や感動が深まるかもしれません。
【第10位】ラッシュライフ(新潮文庫)
10位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「ラッシュライフ(新潮文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 469ページ・452KB |
ジャンル | ドラマ |
受賞歴・メディアミックス | 2009年に映画化 |
発売年 | 2005年 |
- 伊坂幸太郎がデビューから6年目で注目されるようになった初めての大ヒット作品
- 高貴な泥棒・金目当ての画商・異常な教祖など、キャラ立ちした人物が絡まり合う群像ドラマ
- 案山子(カカシ)など、他作品の人気キャラもリンクさせる伊坂ワールドの起点となった作品
「ラッシュライフ(新潮文庫)」の特徴
登場人物が総キャラ立ち、時系列バラバラのパズル構造、他作品とのリンクなど伊坂幸太郎の作風を決定づけるような作品です。一方で闇社会にうごめく人物をリアルに描く小説ならではの魅力もたっぷりと味わえるでしょう。
【第9位】重力ピエロ(新潮文庫)
9位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「重力ピエロ(新潮文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 485ページ・484KB |
ジャンル | ミステリー・ドラマ |
受賞歴・メディアミックス | 第1回本屋大賞ノミネート作品・2009年に映画化 |
発売年 | 2003年 |
- 勤勉な兄と自由奔放な弟というギャップある2人の兄弟愛がストーリーの軸に
- 2009年、岡田将生・吉高由里子などの出演で映画化もされた大ヒット作品
- 「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」など弟の春の数々の名言が刺さる
「重力ピエロ(新潮文庫)」の特徴
多種多様にキャラ立ちした人物が、1つのストーリーの中できれいにまとまるまさに伊坂印の名作です。放火を軸にしたサスペンスも引っ張る力となり、初心者にも一気読みさせる力が充分にあります。
【第8位】アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
8位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 384ページ・566KB |
ジャンル | クライム・ミステリー |
受賞歴・メディアミックス | 第25回吉川英治文学新人賞受賞作・2007年に映画化 |
発売年 | 2006年 |
- 本屋強盗に誘うイケメンの川崎、ブータンの留学生・ドルジなど、いつもながらのキャラ立ち度
- 伊坂作品の中でも最もサクサク読みやすいとの声が高いライトノベル系の作風
- 過去と現在の2つの時間軸が、時空を超えて1つにまとまる斬新なストーリー展開
「アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)」の特徴
クライムストーリーながら主人公の椎名が普通の大学生なので奇想天外な話にもすんなり入ってゆけます。ゆるいタイトルにも表れているよう、とても読みやすいので中学生など小説を読まない若い人たちにピッタリです。
【第7位】死神の浮力 (文春文庫)
7位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「死神の浮力 (文春文庫) 」です。
形式 | 文庫本 |
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本のページ数 | 538ページ |
ジャンル | ミステリー |
受賞歴・メディアミックス | 死神シリーズの後編 |
発売年 | 2016年 |
- 伊坂幸太郎の「死神」シリーズ第2弾、最も伊坂ファンに愛された死神が帰ってくる
- 娘の殺害で復讐に燃える主人公の前に、人の生死を司る死神が現れるという設定のおもしろさ
- 復讐を超えた人間性の深みに達する文学としてのテーマ力も抜群
「死神の浮力 (文春文庫) 文庫」の特徴
娘を殺害された親の話ほど重いものはないでしょうが、そこに死神・千葉さんを軸にしたファンタジーが入り込むので読みやすくなります。殺害事件を伝えるTVニュースの先にある人間ドラマが見れるという点でも充分に読みごたえのある作品と言えるでしょう。
【第6位】死神の精度 (文春文庫)
6位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「死神の精度 (文春文庫) 」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 345ページ・415KB |
ジャンル | 連作短編・推理・ファンタジー |
受賞歴・メディアミックス | 第57回日本推理作家協会賞短編部門受賞・2008年に映画化 |
発売年 | 2008年 |
- 伊坂作品の一番人気とも言われるキャラ・死神の千葉が初登場する記念すべき作品
- 人間の世界に派遣された死神が、一週間かけてその人の生き死にを決めるという設定のおもしろさ
- 人を客観的・合理的にながめる千葉によって、人間のありのままの姿が描かれる
「死神の精度 (文春文庫)」の特徴
何よりもキャラ立ちの良さで知られる伊坂作品の中でも、死神の千葉は最も愛されるキャラだと言えるでしょう。死神の目からこの世や人間を見ることで、今まで全く見えなかった世界が開かれてゆきます。若い人にこそんな爽快感を味わってほしいクライム・ファンタジーです。
【第5位】砂漠 (実業之日本社文庫)
5位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「砂漠 (実業之日本社文庫)」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 412ページ・1,994KB |
ジャンル | 青春ドラマ |
受賞歴・メディアミックス | 特になし |
発売年 | 2017年 |
- キャラ立ち人物のごった煮で知られる伊坂作品の中では珍しく普通の大学生・5人が中心的に描かれる
- 二度目の出版に当たり、より若手読者向きにリライトされた青春ドラマ
- 5人という限られた人物の中、さまざまな組み合わせによって輝きを放つヒューマンストーリー
「砂漠 (実業之日本社文庫)」の特徴
どこにでもいそうな仙台の大学に通う5人組の男女が、砂漠のような社会に出る前に青春を大いに楽しむ物語です。そうは言ってもそこは伊坂作品。超能力者がいたり通り魔とばったり出会ったりなど、ファンタジー要素も巧みに混ぜられています。
【第4位】チルドレン (講談社文庫)
4位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「チルドレン (講談社文庫) 」です。
形式 | 文庫本 |
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本のページ数 | 325ページ |
ジャンル | 連作短編ドラマ |
受賞歴・メディアミックス | 2005年本屋大賞第5位・2006年WOWOWでTVドラマ化 |
発売年 | 2004 |
- 不良少年たちの保護に当たる家庭裁判所調査官・陣内が主役で、バンドマンでもある破天荒なキャラ
- 陣内は唯我独尊、自分の確固たる意見を持ち、作中には胸に刺さる彼の名言が多数あり
- 1つの話が別々の語り手、別々の時間軸で描かれた5つの連作短編で、物語に厚みがある
「チルドレン (講談社文庫) 」の特徴
キャラ立ちがすごい伊坂作品の中でも、一般的に死神の千葉と共に最も人気があるといえるのが本作の陣内でしょう。少年院に入る少年の更生に当たりながら、その一方でバンド活動もする。そんな陣内には特に10代の少年たちの多くは、彼にひきつけられるのではないでしょうか。
【第3位】ゴールデンスランバー
3位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「ゴールデンスランバー」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 503ページ・648KB |
ジャンル | クライム・サスペンス |
受賞歴・メディアミックス | 2008年本屋大賞受賞・2010年に映画化 |
発売年 | 2007年 |
- 首相暗殺のぬれぎぬをかけられた青柳が、日本中を敵に回しながら真相を追う数日間のドタバタ劇
- 500ページの長編ながら短文中心で読みやすく、最初から最後まで疾走感のあるサスペンスに
- 伊坂作品らしい、笑いあり感動ありのキャラ総立ち群像ドラマ
「ゴールデンスランバー」の特徴
小説初心者は文庫本で500ページの分厚さにひるむかもしれませんが、読み始めれば読みやすさとストーリーの面白さが実感できるはず。青柳を首相暗殺犯に仕立てた陰謀の裏には一体、何があるのか。エンタメでありながら社会や政治についての理解も深まる作品です。
【第2位】フィッシュストーリー
2位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「フィッシュストーリー」です。
形式 | kindle |
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本のページ数・電子書籍容量 | 258ページ・321KB |
ジャンル | 4つの短編集・ドラマ |
受賞歴・メディアミックス | 2009年に映画化 |
発売年 | 2007年 |
- バンドマンの話など、若い初心者にも入り込みやすい題材、読みやすい文体の短編集
- 「重力ピエロ」や「ラッシュライフ」などでお馴染み、伊坂作品の人気キャラ・泥棒の黒澤も2作品で大活躍
- 人の正義感をテーマにした泣けるドラマ性の高さも大好評
「フィッシュストーリー」の特徴
表題作「フィッシュストーリー」と「ポテチ」の2作が映画化されたことでも分かるよう、特に若い人たちに受ける読みやすい青春物語です。1作が50~60ページ程度なので読みなれない人でも1日で読めるでしょう。映画以上に泣ける小説としても有名なので女性にも最適です。
【第1位】陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
1位に紹介するおすすめの伊坂幸太郎作品は、「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」です。
形式 | 文庫本 |
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本のページ数 | 394ページ |
ジャンル | クライム・サスペンス・コメディ |
受賞歴・メディアミックス | 2006年に映画化 |
発売年 | 2003年 |
- 嘘の見破り・演説マニアなど、それぞれ特殊能力を持つギャングたちが集結してミッションに挑む映画のような設定
- 強盗マスクのギャングが黄色をバックにした文庫カバーは、ポップなハイデザインでインテリア映えもする
- ストーリーも文体も勢いよく進む、最初から最後まで楽しめる小説
「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」の特徴
伊坂作品の中でもダントツでエンタメ色の強い「陽気なギャング・シリーズ」の一作目が本作。ハリウッド映画「オーシャンズ11」にも通じる、多くの人が飛びつきやすい設定で、筋も文体もハイテンポなので一気読みもできるでしょう。
伊坂幸太郎作品の重要ポイントまとめ
伊坂幸太郎作品の重要なポイントは以下の3つです。
- 伊坂作品には、死神や超能力者など、ほとんどファンタジーと言えるようなぶっ飛びキャラが数多く出てくる
- 現在、40作品を超える伊坂幸太郎の小説は、複数の人気キャラを軸にし「伊坂ワールド」といえる1つの世界を作っている
- 伊坂作品はクライム・ミステリー・サスペンスで知られながら、その根っこには味わい深い人間ドラマがある


