HTCのVIVEや、Oculus Rift、G-tuneなどの人気モデルを筆頭に、安いモデルからスペックの高いモデル、Steam対応モデル、iPhoneやスマホでもモニター代わりに使用できるモデルまで、Amazonでの価格情報と合わせて幅広く紹介します。
目次
PC VRヘッドマウントディスプレイとは
VRヘッドマウントディスプレイとは、VRを体験するために頭に装着する機器の総称です。PC用・スマホ用・ゲーム機用など、各デバイスに接続して使用するタイプに加え、最近はデバイスなしで使用できる一体型のタイプも販売されています。
ゲーム機用ではソニーのPlayStation VR、iPhoneなどのスマホ用ではカンボー(Canbor)の製品などが話題ですが、今回は、PCと繋ぐだけでVRを楽しめる、PC対応VRヘッドマウントディスプレイを紹介します。
PC対応VRヘッドマウントディスプレイは、VRのみならず、PCのモニター代わりにも使用できるため、幅広く活躍します。
ヘッドマウントディスプレイとゴーグルの違い
VR用の機器には「VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)」と呼ばれるものと、「VRゴーグル」と呼ばれるものがあります。
HMDとはHead Mounted Displayの略で、直訳では「頭(Head)に固定された(Mounted)画面(Display)」を意味します。このため、VR用ディスプレイの中でも、頭をしっかりと覆うタイプのものが「VRヘッドマウントディスプレイ」と呼ばれる傾向にあります。
一方、「VRゴーグル」は、名前の通り水中ゴーグルなどに近い形状のものを指します。ヘッドマウントディスプレイと比べると頭を覆う部分が少ないのが特徴です。
PC VRヘッドマウントディスプレイのおすすめメーカー一覧
PC VRヘッドマウントディスプレイのおすすめメーカー4つと特徴や評価を解説します。
- オキュラス(Oculus)
- HTC
- エイサー(Acer)
- パイマックス(Pimax)
オキュラス(Oculus)
オキュラス(Oculus)は、VRブームの火付け役になったと言っても過言でない「Oculus Rift CV1」を世に送り出した、ヘッドマウントディスプレイ専門メーカー。2020年5月21日には、CV1の改良型となる「Oculus Rift S」も発売し、さらに向上したVR体験を提供しています。
HTC
HTCは、台湾を拠点とするスマホ・携帯情報端末メーカー。
トラッカーを足や腰、肘などに装着することで、身体の動きをより正確にVR上に反映できるシステム「VIVEトラッカー」や、標準機種に加えて上位機種である「VIVE Pro」も展開するなど、ハイクオリティなVR体験を提供しています。
エイサー(Acer)
エイサー(Acer)は、台湾に本社を持つパソコン関連機器メーカー。「Windows Mixed Reality」という、マイクロソフトが提供するVR・ARのプラットフォームにいち早く対応した製品を発売しました。
ゴーグル部分がバイザー式になっていたり、ゴーグルにクッションを採用することでより快適性が高められていたりなど、ユーザビリティに優れた製品を送り出しています。
パイマックス(Pimax)
パイマックス(Pimax)は、中国のスタートアップ企業です。
クラウドファンディングサービスKickstarterで出資募集をした結果、20万米ドルの目標に対して、423万米ドルの資金調達に成功。「5K」や「8K」の超高解像度なハイエンドVRヘッドマウントディスプレイを製品化しています。
PC VRヘッドマウントディスプレイの選び方
PC VRヘッドマウントディスプレイの選び方を以下の4つのポイントから解説します。
- コンテンツ対応機種かどうかで選ぶ
- 解像度で選ぶ
- リフレッシュレートで選ぶ
- PCスペックに合わせて選ぶ
コンテンツ対応機種かどうかで選ぶ
PC VRヘッドマウントディスプレイは、製品によって対応コンテンツが異なります。検討中のPC VRヘッドマウントディスプレイが、やりたいゲームやソフトに対応しているか、しっかりと確認しましょう。
解像度で選ぶ
PC VRヘッドマウントディスプレイは、製品により解像度もさまざまです。1920×1080ピクセルのフルHDから、スペックの高いものでは4K以上まで幅広いため、よりリアリティのあるVRを楽しみたい場合は、解像度に注目しましょう。
リフレッシュレートで選ぶ
PC VRヘッドマウントディスプレイを選ぶ際は、リフレッシュレートにも注目しましょう。リフレッシュレートとは、1秒間に画面が切り替わる回数を数値化したものです。
リフレッシュレートの数値が高いほど、映像が滑らかになることに加え、画面酔いを軽減する効果も見込めるため、乗り物酔いしやすい人などにもおすすめです。
PCスペックに合わせて選ぶ
PC VRヘッドマウントディスプレイは、製品によって要求されるPCスペックが異なるため、所有中のPCのスペックに合うかどうかも確認しましょう。また、PCが各VR機器を快適に動作させるスペックを有しているかどうかを確認する方法として「Ready」という認証制度があります。
「VR Ready」「Oculus Ready」「HTC VIVE VR Ready」などのように、どのVR機器で認証を受けているかがわかるため、PCのReady認証の有無を確認してみるのもおすすめです。
PC VRヘッドマウントディスプレイのおすすめ10選
PC VRヘッドマウントディスプレイのおすすめ10選を紹介します。
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVEの仕様・製品情報
価格 | 83,800円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2160 x 1200 |
リフレッシュシート | 90 Hz |
視野角 | 110° |
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVEのおすすめポイント3つ
- SteamVR の1,500以上のタイトルに対応
- 最大 3.5m×3.5mのルームスケールVR
- 眼鏡を掛けたままでもプレイ可能
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVEのレビューと評価
基本機能を十分に備えたモデル
HTCのVIVEは、SteamVR の1,500以上のタイトルに対応した幅広いコンテンツが大きな魅力のモデル。
外部センサーによる最大 3.5m×3.5mのルームスケールVRにより、座ったまま・立ち上がってのプレイなど、自由にVRを遊べます。調整機能付き接眼部により、眼鏡をかけたままでもプレイ可能な点も嬉しいポイント。
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVEはこんな人におすすめ!
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE PRO
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE PROの仕様・製品情報
価格 | 175,910円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2880 x 1600 |
リフレッシュシート | 90 Hz |
視野角 | 110° |
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE PROのおすすめポイント3つ
- HTC VIVEの上位モデル
- 解像度2880×1440ピクセルの有機ELディスプレイ
- ハイレゾ対応ヘッドホン
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE PROのレビューと評価
より快適なVR体験を提供する高性能モデル
HTCのVIVE PROは、HTCが発売する上位モデルです。標準モデルのVIVEが持つ機能に加え、解像度が2880×1440ピクセルの有機ELディスプレイや、音質に優れたハイレゾ対応の
ヘッドセットなど、より充実した機能による快適なVR体験を提供します。
HTC VRヘッドマウントディスプレイ VIVE PROはこんな人におすすめ!
オキュラス(Oculus) Oculus Rift S
オキュラス(Oculus) Oculus Rift Sの仕様・製品情報
価格 | 49,800円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2560×1440 |
リフレッシュシート | 80 Hz |
視野角 | 110° |
オキュラス(Oculus) Oculus Rift Sのおすすめポイント3つ
- VRブームの火付け役CV1の改良型
- 向上された解像度2560×1440
- 外部センサー不要のインサイドトラッキング方式
オキュラス(Oculus) Oculus Rift Sのレビューと評価
Oculus史上最も高度なPC用VRヘッドマウントディスプレイ
Oculus Rift Sは、VRブームの火付け役となったと言って過言でないOculus Rift CV1の改良型・最新モデルで、2020年5月21日に発売されました。
解像度は2560×1440に向上。加えて、外部センサー不要のインサイドトラッキング方式を採用しているため、PCに繋ぐだけで手軽にVRを遊べます。
オキュラス(Oculus) Oculus Rift Sはこんな人におすすめ!
エイサー(Acer) Windows Mixed Reality ヘッドセット AH101
エイサー(Acer) Windows Mixed Reality ヘッドセット AH101の仕様・製品情報
価格 | 49,900円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2880×1440 |
リフレッシュシート | 最大90 Hz |
視野角 | 95° |
エイサー(Acer) Windows Mixed Reality ヘッドセット AH101のおすすめポイント3つ
- 外部センサー不要
- Windows Mixed Reality対応の豊富なコンテンツ
- フリップ式バイザー
エイサー(Acer) Windows Mixed Reality ヘッドセット AH101のレビューと評価
快適な使用感が魅力のモデル
エイサーのAH101は、外部センサー不要で使える「インサイド・アウト方式」を採用しており、場所を問わずに好きなところでVRコンテンツが楽しめます。
Windows Mixed Reality対応の豊富なコンテンツをWindowsストアから入手可能。加えて、バイザー部分がフリップ式のため、フリップ部を上にあげるだけでヘッドセットごと外すことなく一時中断できるなど、快適な使用感も魅力です。
エイサー(Acer) Windows Mixed Reality ヘッドセット AH101はこんな人におすすめ!
パイマックス(Pimax) 5K Plus VR ヘッドマウントディスプレイ
パイマックス(Pimax) 5K Plus VR ヘッドマウントディスプレイの仕様・製品情報
価格 | 88,738円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 5120×1440 |
リフレッシュシート | 90 Hz |
視野角 | 200° |
パイマックス(Pimax) 5K Plus VR ヘッドマウントディスプレイのおすすめポイント3つ
- 5120×1440の5K解像度
- 視野角200°
- SteamVR・Oculusと互換性あり
パイマックス(Pimax) 5K Plus VR ヘッドマウントディスプレイのレビューと評価
圧倒的な没入感を実現する高性能モデル
パイマックス(Pimax) 5K Plusは、5120×1440の5K解像度と、視野角200°のディスプレイにより、圧倒的な没入感を実現した高性能モデルです。
さらに、SteamVR・Oculusと互換性を備えている点も大きな魅力。主流ゲームの多くをカバーする豊富なコンテンツラインナップを誇ります。
パイマックス(Pimax) 5K Plus VR ヘッドマウントディスプレイはこんな人におすすめ!
富士通 Headset+Windows Mixed Reality Motion Controllers FMVHDS1
富士通 Headset+Windows Mixed Reality Motion Controllers FMVHDS1の仕様・製品情報
価格 | 30,184円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2880x1440 |
リフレッシュシート | 最大90 Hz |
視野角 | 90°または100°以上 |
富士通 Headset+Windows Mixed Reality Motion Controllers FMVHDS1のおすすめポイント3つ
- 解像度2880×1440の高画質
- Windows Mixed Reality対応
- 3万円台のお手頃価格
富士通 Headset+Windows Mixed Reality Motion Controllers FMVHDS1のレビューと評価
Windows Mixed Reality対応のお手頃モデル
富士通のFMVHDS1は、解像度2880×1440の高画質が魅力のVRヘッドセットで、Windows Mixed Realityプラットフォームの豊富なコンテンツを楽しめます。
加えて、値段は3万円台を実現しており、Windows Mixed Reality対応モデルの中で最も安い価格で購入できるお手頃モデルです。
富士通 Headset+Windows Mixed Reality Motion Controllers FMVHDS1はこんな人におすすめ!
Dell ヘッドマウントディスプレイ Visor with Controllers VRP100
Dell ヘッドマウントディスプレイ Visor with Controllers VRP100の仕様・製品情報
価格 | 53,362円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2880×1440 |
リフレッシュシート | 60Hz/90Hz |
視野角 | 110° |
Dell ヘッドマウントディスプレイ Visor with Controllers VRP100のおすすめポイント3つ
- インサイド・アウト方式
- Microsoft Mixed Reality対応
- 優れたユーザビリティ
Dell ヘッドマウントディスプレイ Visor with Controllers VRP100のレビューと評価
優れたユーザビリティが魅力
DellのVisor with Controllers VRP100は、外部センサーなしで使用できるインサイド・アウト方式採用により、場所を問わずに、Microsoft Mixed Realityの豊富なコンテンツを楽しめます。
加えて、眼鏡を着用したままでも装着することが可能なヘッドセットバンドや、フリップ式のバイザーゴーグル採用による、快適に使用できる優れたユーザビリティが魅力のモデルです。
Dell ヘッドマウントディスプレイ Visor with Controllers VRP100はこんな人におすすめ!
WWT VRゴーグル ヘッドセット
WWT VRゴーグル ヘッドセットの仕様・製品情報
価格 | 27,800円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュシート | 90 Hz |
視野角 | – |
WWT VRゴーグル ヘッドセットのおすすめポイント3つ
- さまざまな種類の接続方法
- 近視でもメガネをかけずに使用可能
- お手頃価格
WWT VRゴーグル ヘッドセットのレビューと評価
さまざまなデバイスで使用可能なお手頃モデル
WWTのVRゴーグル ヘッドセットは、Wi-FiやBluetoothによる無線接続、そしてminiHDMI、microSDなど入力端子と、さまざまな種類の接続方法を取り揃えています。PCのみならず、スマホやゲーム機器などさまざまなデバイスで使用可能です。
高透過性非球面レンズにより、近視の方でもメガネをかけずに使用可能な上、3万円を切る価格を実現したお手頃モデルです。
WWT VRゴーグル ヘッドセットはこんな人におすすめ!
YiFang ヘッドマウントディスプレイ Android 5.1システム
YiFang ヘッドマウントディスプレイ Android 5.1システムの仕様・製品情報
価格 | 33,000円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 2560 x 1440 |
リフレッシュシート | – |
視野角 | 110° |
YiFang ヘッドマウントディスプレイ Android 5.1システムのおすすめポイント3つ
- さまざまな接続方法に対応
- 2560×1440の高解像度ディスプレイ
- 人間工学に基づいたヘッドベルト
YiFang ヘッドマウントディスプレイ Android 5.1システムのレビューと評価
高い没入感が魅力のモデル
YiFangのヘッドマウントディスプレイは、Wi-FiやBluetooth、miniHDMIなど、多様な接続方法に対応しており、さまざまなデバイスで使用可能です。
視野角110°の2560×1440の高解像度ディスプレイを搭載していることに加え、人間工学に基づいたヘッドベルト採用により、長時間でもストレスフリーに使用可能な高い没入感が魅力です。
YiFang ヘッドマウントディスプレイ Android 5.1システムはこんな人におすすめ!
マウスコンピューター G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1
マウスコンピューター G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1の仕様・製品情報
価格 | 16,492円 (2020年6月9日時点) |
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解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュシート | 60Hz |
視野角 | 100° |
マウスコンピューター G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1のおすすめポイント3つ
- Stream VRを始めとした多彩なコンテンツ
- 心地よい装着感
- 価格が安い
マウスコンピューター G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1のレビューと評価
最低限の機能を備えたお手頃モデル
マウスコンピューター G-tune GTCVRBK1は、Stream VRをはじめとした多彩なコンテンツに対応しています。加えて、調節可能なヘッドバンドや、ケーブル固定バンドの採用により、快適に使用可能です。
必要最低限の機能を有していながら、2万円台を切る安い価格を実現しているため、初めてのVRヘッドマウントディスプレイとしてもおすすめです。
マウスコンピューター G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1はこんな人におすすめ!
PC VRヘッドマウントディスプレイの重要ポイントまとめ
この記事で重要なポイントは以下の4つです。
- VRヘッドマウントディスプレイとは、VRを体験するために頭に装着する機器の総称
- 形状によって、VRゴーグルと呼ばれるタイプもある
- VRヘッドマウントディスプレイを選ぶ際は、対応コンテンツやスペックを確認する
- VRヘッドマウントディスプレイを選ぶ際は、PC側のスペックも確認する