本体にバッテリーを内蔵したものと、スマートフォンから直接電源を供給できるタイプのものがあります。接続方法も、有線接続のモデルとBluetooth接続のモデルの2タイプがあります。
この記事ではポータブルアンプの使い方や、どっちのタイプを選べばいいのか、おすすめの機種はどれかなどの疑問に答えています。
また、DAPとの違いや、本当に効果があるのかなどについても詳しく解説していますので、ポータブルアンプ選びの参考にしていただけたら嬉しいです。
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ポータブルアンプ（ポタアン）とは
ポータブルアンプ（ポタアン）とは、持ち運びができるサイズに小型化したヘッドホンアンプの総称です。スマホなどと組み合わせて、気軽に高音質で音楽が楽しめるため、近年、とても人気が高まっています。
スマホなどにも内蔵されている、デジタル信号をアナログ信号に変えるDACと言われるパーツの性能を高めることにより、スマホ内蔵のDACの使用時よりも高音質再生が可能になります。また、高音質なヘッドホンなどは能率が低いものが多く、音量が小さくなりがちですが、パワーのあるポータブルアンプを使用することにより、最適な音量で再生できるようになります。
ポータブルアンプ（ポタアン）の注目したい機能・性能
ポータブルアンプ（ポタアン）の注目したい機能・性能は、以下の3つです。
- 高品質なDACの使用により、高音質再生が可能になる
- 能率の低いヘッドホンなどでも十分な音量が稼げる
- 気軽にスマホなどと接続し、高音質で音楽が楽しめる
高品質なDACの使用により、高音質再生が可能になる
DACと言われるデジタル信号をアナログ信号に変換するパーツに高品質なものを使うことにより、高音質再生が可能になります。
一般的にスマホなどに内蔵されるDACにはそれほど品質の高いものは使用されていません。デジタル出力でポータブルアンプとつなぐことにより、内蔵の高品質なDACを使用することができるため、ハイクオリティなDAP並の高音質でスマホなどの音を楽しむことができるようになります。
能率の低いヘッドホンなどでも十分な音量が稼げる
一般的に高音質のヘッドホンなどは、能率と言われる一定の電力を与えたときにどのくらいの音量を再生できるかの数値が低い製品が多いです。そのため、スマホなどに直接接続して音楽を再生すると、ボリュームを最大にしても小さな音量でしか再生できないということが起こります。
そんなときにヘッドホンアンプを使用することにより、十分な音量まで音のレベルを上げることができます。
気軽にスマホなどと接続し、高音質で音楽が楽しめる
ポータブルアンプは、小型で持ち運びがしやすいサイズに設計されているため、気軽に持ち歩きながら使用することができます。また、Bluetooth搭載の機種を選べば、ケーブルのわずらわしさを減らすこともできます。
さらに、スティック型と言われるバッテリーを搭載せず、スマホなどからの電力だけで駆動するタイプの製品を選べば、本体のサイズがケーブルの一部にしか見えないほどの超小型の製品もたくさんあります。
ポータブルアンプ（ポタアン）の使い方
DAC内蔵タイプの場合は、高音質再生が期待できるデジタル接続での使用がおすすめです。
イヤホンやヘッドホンはポータブルアンプに有線接続し、クリップなどで服などに装着することでケーブルの取り回しがやりやすくなるメリットがあります。
ポータブルアンプ（ポタアン）の選び方
ポータブルアンプ（ポタアン）の選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- アナログ接続とデジタル接続から選ぶ
- 有線か無線かで選ぶ
- 筐体のサイズで選ぶ
アナログ接続とデジタル接続から選ぶ
ポータブルアンプには、DACを内蔵し、デジタル接続が可能なタイプと、DACを内蔵せずに、アナログ入力しかないタイプの2種類があります。
近年ではほとんどの製品がDAC内蔵になってきていますが、とても安価な製品や、アナログ回路の柔らかな高音質を好むマニア向けにアナログ接続のみの製品も販売されています。
有線か無線かで選ぶ
基本的には有線接続のモデルが多いのですが、最近では高品質なコーデックも増えてきており、Bluetoothを使った無線モデルも注目されています。
有線モデルは、安価なものからハイエンドな製品までたくさん販売されていますので、様々な使い方や機能などから自由に選ぶことができます。もちろん一番大切な音の良さを重視して、好みの音質の製品を選んでほしいと思います。
筐体のサイズで選ぶ
ポータブルアンプには、スマホなどと一緒に使いやすいサイズの製品から、超小型でケーブルの一部にしか見えないタイプのものなど、様々なサイズの製品が存在します。
一般的に高音質を追求したモデルは、ある程度の大きさの製品が多い傾向にありますが、超小型でもクオリティの高い音質を持った製品もあるため、自分の使い方を考えて、できれば自分の耳で音を聞いてから選ぶか、インプレなどを参考に音質傾向を確認してから選びましょう。
ポータブルアンプ（ポタアン）のおすすめ10選
ポータブルアンプ（ポタアン）のおすすめ10選を紹介します。
FiiO Q3 2021
| サイズ | 18.8 x 11.4 x 5.4 cm |
|---|---|
| 重量 | 約110g |
| 入力端子 | 3.5mm（ライン入力のみ デジタル入力非対応） |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- THX AAA_28モジュール搭載で歪みの少ない高音質を実現
- 2.5/3.5/4.4mmの出力に対応
- 三重の電波干渉シールドを持ち、プロ機なみの高音質を実現
「FiiO Q3 2021」の特徴
人気のFiiO製ポータブルアンプで、プロ機にせまる高音質モデルです。出力も2.5/3.5/4.4mmに対応し、バランスもアンバランスも安定した高音質再生が可能です。
audio-technica AT-PHA55BT
| サイズ | 7.9 x 3.2 x 1.1cm |
|---|---|
| 重量 | 28g |
| 入力端子 | – |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- 小型で携帯性の良いBluetoothヘッドホンアンプ
- ESS社製ES9118DACを搭載し、高音質再生を実現
- 高音質なLDAC/aptX/AACに対応
「audio-technica AT-PHA55BT」の特徴
小型で携帯性がよく、クリップ付きのケースも付属しているので、服などに装着して使用することができます。高音質コーデックに対応し、無線とは思えない高音質再生が可能です。
iFi audio xDSD Gryphon
| サイズ | 12.3 x 7.5 x 1.9 cm |
|---|---|
| 重量 | 215g |
| 入力端子 | アナログ入力：4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド デジタル入力：USB、S/PDIF |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- 有線でもBluetoothでも使える高音質モデル
- バーブラウン社製DAC搭載で、きめ細やかな音質を再現
- 最大6.7Vの出力でハイインピーダンスのヘッドフォンも駆動可能
「iFi audio xDSD Gryphon」の特徴
有線接続でもBluetoothでも使える高音質モデルで、究極のサウンドを体感できます。バーブラウン社製DACを搭載し、解像度の高いクリアな音質が特徴のモデルです。
iBasso Audio DC03PRO
| サイズ | 12.8 x 6.3 x 2.9 cm |
|---|---|
| 重量 | – |
| 入力端子 | USB Type-C 端子 |
| 給電方式 | USBバスパワー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- 「CS43131」DACチップを搭載し、高音質再生を実現
- ハードウェアボリュームコントロー ルキーを採用し、快適な操作性を実現
- ケーブル交換式設計のため、様々なケーブルを使用できる
「iBasso Audio DC03PRO」の特徴
超小型で持ち運びがしやすい、スティック型のポータブルアンプです。USBバスパワー駆動なので、スマホなどにつなぐだけで使用することができます。
SONY PHA-2
| サイズ | 2.9 x 6.8 x 14cm |
|---|---|
| 重量 | 270g |
| 入力端子 | USB（マイクロB×1、ミニB×1、A×1）、ステレオミニ（LINE IN×1） |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- ソニーらしいクリアで解像度の高い音質が楽しめる
- アナログ回路も品質の高いパーツを採用
- 亜鉛ダイキャストダンパーの採用
「SONY PHA-2」の特徴
ソニーらしい澄んだ音質が楽しめるヘッドホンアンプです。数々の賞も受賞した高音質モデルで、中域の密度の濃さもあるので、様々なジャンルの音楽を気持ちよく鳴らすことができます。
FiiO Q11
| サイズ | 17.8 x 11.2 x 5.4 cm |
|---|---|
| 重量 | 約150g |
| 入力端子 | USB2.0 Type-C端子 |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- 最大で13.5時間の長時間再生が可能
- 「CS43198」DACチップ搭載で高音質再生ができる
- 2600mAhの大容量バッテリーを搭載
「FiiO Q11」の特徴
コンパクトなDAC内蔵ポータブルアンプで、高音質でありながら13.5時間の長時間再生が可能です。また、650mWの高出力なので、様々なヘッドホンやイヤホンを駆動できます。
ONKYO DAC-HA200
| サイズ | 2.2 x 6.4 x 11.2cm |
|---|---|
| 重量 | 210g |
| 入力端子 | ステレオミニ、光ミニ、USB |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- PCM5102DACを搭載し、高音質再生が可能
- プッシュ・プル構成のディスクリート回路をアンプ部に採用
- HF Playerアプリで気軽にハイレゾを楽しむことができる
「ONKYO DAC-HA200」の特徴
HF Playerアプリを使って気軽にハイレゾ音源を楽しむことができます。解像度の高いクリアな音質で、高品位な音楽再生が可能です。
radius RK-DA50C
| サイズ | – |
|---|---|
| 重量 | 6g |
| 入力端子 | USB Type-C |
| 給電方式 | USBバスパワー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- 超小型のスティック型
- 超小型ながら24bit/192kHzのハイレゾ再生にも対応
- 単結晶銅のツイストケーブルを採用
「radius RK-DA50C」の特徴
超小型のスティック型ポータブルアンプで、製品を装着していることを感じさせないくらいの大きさです。イヤホンやヘッドホンにつなぐだけで簡単に高音質再生が可能です。
SHANLING UP4
| サイズ | 6 x 3.6 x 1.35cm |
|---|---|
| 重量 | 37g |
| 入力端子 | USB Type-C |
| 給電方式 | バッテリー |
| ハイレゾ対応 | 対応 |
- Bluetooth接続が可能
- ES9219C DACを2つ搭載し、高音質再生を実現
- 2.5mmバランスと3.5mmシングルエンド出力に対応
「SHANLING UP4」の特徴
小型のBluetooth対応ポータブルアンプです。540mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、シングルエンドは11時間30分、バランスは9時間30分の長時間駆動が可能です。
LAMSCAT USB-C ヘッドホンアンプ
| サイズ | 5.8 x 2 x 1.2 cm |
|---|---|
| 重量 | 20g |
| 入力端子 | USB Type-C |
| 給電方式 | USBバスパワー |
| ハイレゾ対応 | – |
- USBバスパワー駆動なので、簡単に使用できる
- きれいな仕上げのアルミニウム製ボディの採用
- 大型の物理ボリュームを搭載
「LAMSCAT USB-C ヘッドホンアンプ」の特徴
バスパワー駆動の超小型ポータブルアンプです。高密度CNCアルミニウム合金のボディがとてもきれいで高級感があります。スマホなどと簡単に繋いで高音質が楽しめます。
ポータブルアンプ（ポタアン）の重要ポイントまとめ
ポータブルアンプ（ポタアン）の重要なポイントは以下の3つです。
- デジタル接続かアナログ接続かで選ぼう！
- 有線タイプも無線タイプもそれぞれの良さがある
- できるだけ実際の音を聞いて、自分の好みの音質の製品を選ぼう！
ヘッドホンアンプのおすすめ15選！ポータブル・据え置き・DAC内蔵など。
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