


目次
オーディオボードとは?
オーディオボードとは名前の通り、コンポやスピーカーなどといったオーディオ機器の下に敷くボードです。振動吸収性のあるオーディオボードを敷くことで、余計なノイズを減らし音源・オーディオ機器本来の音を引き出します。
木材、マグネシウム、大理石など、さまざまな素材が使用されていて、音の響き方が異なり、厚さもさまざまです。オーディオボードと同じくオーディオ機器の下に敷く「オーディオインシュレーター」は、ボードのような「面」ではなくいくつかの「点」で支える足のことを指します。
オーディオボードとインシュレーターの違い
オーディオボードとインシュレーターの違いは、音響効果の差にあると言えるでしょう。
スピーカーと接地面の共振効果を抑え、ノイズの少ないスピーカー本来のサウンドを鳴らすという目的は一致しています。しかしインシュレーターよりもオーディオボードの方が一般的に高い音響効果をもたらします。インシュレーターがコインのような小型形状に対し、オーディオボードは分厚く面の広い石材や木材で出来ているからです。
オーディオボードの多くは高価ですが、最安値では2,000円台のものもあり、8個入りのインシュレーターのセット価格相場と重なります。また自作でオーディオボードとインシュレーターを組み合わせれば、より大きな音響効果が得られるでしょう。
オーディオボードの効果やメリット
オーディオボードの効果やメリットは、以下の2つです。
- オーディオ機器の音質が向上する
- 安定性とデザイン性を高める
オーディオ機器の音質が向上する
オーディオボードを設置することの一番のメリットは、オーディオ機器の音質の向上です。オーディオボードがスピーカーなどから音が発生する際の余計なノイズを減らし音源・オーディオ機器本来の音を引き出してくれます。
さらに、オーディオボードの素材によって、再生される音の響きに若干の色が加わり、更に豊かな音響体験が期待できます。
安定性とデザイン性を高める
現在床やオーディオラックにオーディオ機器を設置している場合、間にオーディオボードに挟むことによって、より安定した状態でオーディオ機器を設置することができます。
インシュレーター(オーディオの足)を設置するのが難しい隙間が空いているラックなどでも、オーディオボードであれば設置が可能です。床に直接設置する場合にもオーディオボードを一枚挟むだけで、デザイン性もぐっと高まります。
オーディオボードの素材の種類
オーディオボードの素材の主な3つの種類を解説します。
- 硬質木材
- 大理石
- 御影石
硬質木材
オーディオボードとして使われる木材は振動吸収率が高い硬質なものです。ゴルフクラブやドラムのスティックにも使われるヒッコリー、クラリネットなどの楽器に使われている黒檀などが多く使われています。
低音をより重厚な音にしたい場合には、硬質木材のオーディオボードがおすすめです。木製オーディオボードは、見た目にも温もりがあります。
大理石
大理石などの石材製オーディオボードは、低音を引き締め中音域の輪郭をはっきりとする傾向です。中でも、コーリアンボードという人工大理石は振動吸収率に非常に優れています。他にも、墓石などで使われている御影石は、大理石よりもさらに硬い火成岩で、より硬質でシャープな音が期待できます。切り出した余りの大理石を利用した製品などは、比較的安価です。
ハイブリッド
オーディオボードは単一素材によるものだけでなく、複数の素材を組み合わせた製品も多いです。木製素材と金属製の素材のハイブリッド構造のオーディオボードは、木材の温かみと金属の制振性を兼ね備えています。
リプトンの木材に鉄球サンドを充填した製品や、サンシャインの純マグネシウムと白樺合板(ロシアンバーチ)を組み合わせた製品などがハイブリッド構造になります。
オーディオボードのおすすめメーカー
オーディオボードのおすすめメーカーは、以下の3つです。
- クリプトン(KRIPTON)
- サンシャイン
- 山本音響工芸
クリプトン(KRIPTON)
クリプトンは、インシュレーター・防音材の総合メーカーでオーディオボードの開発販売も行っています。「振動をいかに早く自然減衰させるか」ということをテーマに、高品質なオーディオボードを複数取り揃えていて、価格帯も幅広いのでオーディオボード初心者向けから上級者向けまでおすすめなメーカーです。
高級自然材だけでなく、複数の素材を組み合わせたハイブリッドなオーディオボードも人気となっています。
サンシャイン
サンシャインはターンテーブルシートなどのオーディオアクセサリーを開発しているメーカーで、他社に比べて価格を抑えながらも高性能なオーディオボードを販売しています。1.4mmの超薄型のシートタイプの制振オーディオボードも発売しているので、同メーカーの制振シートとオーディオボードを組み合わせて好みの音に近づけるという使い方もおすすめです。
山本音響工芸
山本音響工芸は、パワーアンプやアクティブスピーカーなどのオーディオ機器本体からオーディオラック、インシュレーターなどの周辺機器まで総合的に扱っている兵庫県の会社です。
高い木工技術が活かされた製品は、音作りを追求した品質はもちろん、インテリアとしても秀逸なシックなデザインが両立しています。できるだけ部屋の雰囲気を崩したくないという人にもおすすめです。
オーディオボードの選び方
オーディオボードの選び方を以下の2つのポイントから解説します。
- 材質
- 価格
材質
前述通り、オーディオボードの素材はさまざまです。オーディオボードを選ぶ上で、まず考えなくてはいけないのはどの素材にするかという点になります。重さのある金属製は振動ノイズの軽減を期待できて高音をよりのびやかにしてくれ、木材はよりまろやかな音質になるようです。
材質のちがいは見た目にも影響します。インテリアとして部屋とオーディオ機器の雰囲気を壊さないような材質のオーディオボードを選びましょう。
価格
オーディオボードは、オーディオ機器をセッティングする上で、絶対に必要というものではありません。音質の改善が期待できるとは言え、スピーカーなどとちがって中々手を出しにくいアイテムだと思います。
数千円から数万円まで、オーディオボードの価格帯はさまざまです。思ったような効果を感じられない可能性もあるので、まずは自分がどの程度の金額までならオーディオボードに投資できるかという予算から選ぶことも重要です。
オーディオボードの効果的な使い方
・シャープで伸びがある高音がいい方は、御影石素材を選ぼう。
・重低音の迫力を重視する方は、木材素材を選ぼう。
・2台のスピーカーを自分が一番よく聞くポジションと正三角形か二等辺三角形になるように位置取る。
・実際に音を聴きながら一番きれいに聴こえるアングルにスピーカーの向きを調整する。
・自作でオーディオボードの下にインシュレーターやスペーサーを置くときも、同様に隙間を埋める。
オーディオボードのおすすめ10選
おすすめのオーディオボードを紹介します。
AIRBOW JDBシリーズ 人工大理石ボード
最初に紹介するおすすめのオーディオボードは、「AIRBOW JDBシリーズ 人工大理石ボード」です。
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サイズ・重さ | 220×260mm 厚み6mm・梱包:780g |
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構成 | ハイブリッド |
耐荷重 | 不明 |
素材 | 人工大理石 |
色 |
- 素材が人工大理石なのでコスパが高い
- コンパクトで軽いので、小型のBluetoothスピーカーやアンプ、プロジェクターの下置きにも最適
- 見た目も美しい人工大理石なので部屋のインテリア映えも期待できる
「AIRBOW JDBシリーズ 人工大理石ボード」の特徴
人工大理石らしい真っ白な透明感と厚さ6㎜のスリムさが際立つオーディオボードの入門者モデルと言えるでしょう。
ただ一般的に本物の大理石ほどの耐熱性や頑丈さは期待できず、オーディオ愛好家は音質に満足できないかもしれません。
石専門店.com オーディオボード 天然黒御影石(山西黒)OS40030020
次に紹介するおすすめのオーディオボードは、「石専門店.com オーディオボード 天然黒御影石(山西黒)OS40030020」です。
サイズ・重さ | 厚み約20mm 400×300mm・8Kg |
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構成 | 一枚岩 |
耐荷重 | 不明 |
素材 | 天然御影石 |
色 | 漆黒色 |
- 重量8㎏なのでスピーカーのぶれや振動に対して強く、角のエッジが取れた糸面取り加工の安全設計
- 天然の御影石を用いながら低価格でコスパが高い
- フラットな天然素材のため、水回り場所での使用や作業テーブルなど多用途に使い回せる
「石専門店.com オーディオボード 天然黒御影石(山西黒)OS40030020」の特徴
鮮烈な漆黒カラーの上に金粉に似た模様が美しい本磨きの天然御影石モデルです。
ただ厚みが2.3㎜と薄めなので共振の抑制効果が軽減され、音質がそれほど向上しないかもしれません。
山本音響工芸 MGB-60 プレート型マグネットフローティングベース
次に紹介するおすすめのオーディオボードは、「山本音響工芸 MGB-60 プレート型マグネットフローティングベース」です。
サイズ・重さ | 600(W)x480(D)x54(H)ボードの厚み:32mm・7.5kg |
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構成 | ハイブリッド |
耐荷重 | 30㎏ |
素材 | 木材:アサダ桜集成材・黒檀(こくたん)材 |
色 | 赤茶色 |
- 山本音響工芸独自の技術「マグネットフローティングベースの原理」を生かした共振抑制効果の高さ
- マグネットは非接触型なので床からの振動も抑止、美しさと硬度の高さで知られる黒檀(こくたん)材を使用
- 30㎏までの重さに耐えうる耐荷重、大型スピーカー以外にも多くの音響機器の設置が可能
「山本音響工芸 MGB-60 プレート型マグネットフローティングベース」の特徴
木工工芸の音響機器メーカー・山本音響工芸の高級木材とその4隅に「ネオジウムマグネット」を用いた高品質モデルです。
ただやはりその分、極めて高価になるのが残念な所。
石専門店ドットコム オーディオボード全面鏡面仕上げ 天然白大理石 aud4035_whi_20s_all
次に紹介するおすすめのオーディオボードは、「石専門店ドットコム オーディオボード全面鏡面仕上げ 天然白大理石 aud4035_whi_20s_all」です。
サイズ・重さ | 400×350×18~23mm厚・8kg |
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構成 | 一枚岩 |
耐荷重 | 不明 |
素材 | 天然白大理石 |
色 | ホワイト・イタリア産ビアンコカラー |
- 8㎏と重量感のある天然大理石仕様でスピーカーからのブレに強い抜群の安定性能を発揮
- 全6面・本磨きのイタリア産大理石を使用しながらも40×35㎝サイズが驚きの安さ
- 大理石の素材らしいスピーカーからのノイズを吸収し、どの音域でもクリアに響かせる音響効果あり
「石専門店ドットコム オーディオボード全面鏡面仕上げ 天然白大理石 aud4035_whi_20s_all」の特徴
大理石の中でも強度が高いというイタリア・カラーラ地方から産出される天然大理石を使用した本格派モデル。
ただ4隅が角張ったストレートタイプなので持ち運ぶ際には注意が必要です。
ウェルフロート (Wellfloat) オーディオボード BW001 TYPE4449L 440013
次に紹介するおすすめのオーディオボードは、「ウェルフロート (Wellfloat) オーディオボード BW001 TYPE4449L 440013」です。
サイズ・重さ | 440×490mm 厚み:58mm(±2mm)・8kg |
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構成 | ハイブリッド |
耐荷重 | 150㎏ |
素材 | MDF(中質繊維板) |
色 | ブラック |
- 木材と合成樹脂を掛け合わせたMDF素材に対し、独自の特殊コーティング処理を施した最高クラスの品質
- ウェルフロート社製品特有の少し間を開けた2枚のボード構成で、床とスピーカー両面からの制震効果が高い
- 耐荷重は150㎏(メーカーHPでは300㎏と記載)なので、かなり重量感のあるスピーカーやアンプでも設置可能
「ウェルフロート (Wellfloat) オーディオボード BW001 TYPE4449L 440013」の特徴
大阪に本社を置くジークレフ音響株式会社の人気シリーズ「ウェルフロート」の中でもかなり厚みがあって音響効果の高いモデルです。
ただこれも本格的なオーディオボードなだけに高価格なのが残念な所。
クリプトン オーディオボード AB-500B
クリプトン オーディオボード AB-500Bの仕様・製品情報
サイズ | 300×400×44mm |
重量 | 5.5kg |
耐荷重 | 約100kg |
材質 | 木製+鉄球サンド |
- 比重の大きな鉄球サンドで電磁ノイズ防止&防振効果
- 厚さを抑えた設計で小型オーディオに最適
- 選べるマホガニー(M)、チーク(C)、ブラック(B)の3色展開
クリプトン オーディオボード AB-500Bのレビューと評価
デザイン性と重さを兼ね備えた良品
クリプトンのオーディオボードAB-500Bは、基本は木製で鉄球をサンドしたハイブリッドな構造になっています。このおかげで、薄めの設計でもしっかりと重さがあり、ノイズ防止防振効果も大きくなっています。見た目は木製の落ち着いた雰囲気でもオーディオ・ボードとしての性能はワンランク上の一品です。
Aisin Takaoka(アイシン高丘)SCB-RS-HC45G
Aisin Takaoka(アイシン高丘)SCB-RS-HC45Gの仕様・製品情報
サイズ | 幅 45 × 奥行 35 × 高さ 5.2 cm |
重量 | 7kg |
材質 | 木製 /鋳鉄粉 |
- 鋳鉄粉入りハニカムコアを中心に高密度木質ボード
- サイズ・重さは選べる三種類
- 金属粉配合の特殊コーティング!
Aisin Takaoka(アイシン高丘)SCB-RS-HC45Gのレビューと評価
メーカー自信作のオーディオボード
Aisin Takaoka(アイシン高丘)のSCB-RS-HC45Gは、メーカーの整振テクノロジーがつまった、オーディオボードとして申し分のない製品です。7層構造と特殊コーティングでしっかりと整振します。同シリーズの製品は7kg~15kgの3種類からオーディオのサイズに合わせて選べます。
AIRBOW ウェルフロートボード WFB-A4
AIRBOW ウェルフロートボード WFB-A4の仕様・製品情報
サイズ | 295x210×58mm |
耐荷重 | 1-18kg |
材質 | 樹脂成形 |
- オーディオ機器を浮かすことで振動を効率的に遮断
- 性能は高いままで、低価格化を実現
- 耐荷重~60kgのタイプも選べます
AIRBOW ウェルフロートボード WFB-A4のレビューと評価
AIRBOWのウェルフロートボードWFB-A4は床から物理的に離すことでノイズや振動を遮断するという、珍しいタイプのオーディオボードです。樹脂成形という点に不安を感じるかもしれませんが、その特殊な構造で木製の他の製品と比べても性能的には遜色ありません。量産化を可能にしたため、価格も抑えられています。
アコースティックリバイブ ヒッコリーボード RHB20
アコースティックリバイブ ヒッコリーボード RHB20の仕様・製品情報
サイズ | 470W×385D×約20H(mm) |
重量 | 約2.7kg |
耐荷重 | 最大200kg |
材質 | 木製(ヒッコリー) |
- 強靭な反発力のあるヒッコリーを使用!/li>
- 市販ラックにも収まる薄型構造
- 他のオーディオボードとの併用でも力を発揮
アコースティックリバイブ ヒッコリーボード RHB20のレビューと評価
ヒッコリー材の良さが際立つオーディオボード
アコースティックリバイブのヒッコリーボードRHB20は、ドラムのスティックなどにも使われている反発力の高いヒッコリー材を使用しています。音色に癖がないので他のオーディオボードと併用してバランスをとるという使用法にもおすすめです。
山本音響工芸 スピーカーアンプ用プレート型ベース B-45
山本音響工芸 スピーカーアンプ用プレート型ベース B-45の仕様・製品情報
サイズ | 450×430mm×25mm |
材質 | アサダ桜材 |
- 山本音響工芸ならではの丁寧な仕上げ
- 癖の少ない適度な響きの良さ
- 木材の自然な色味が美しいウレタン家具調仕上げ
山本音響工芸 スピーカーアンプ用プレート型ベース B-45のレビューと評価
唯一のアサダ桜材使用オーディオボード
山本音響工芸のスピーカーアンプ用プレート型ベースB-45は、自然な木材の柔らかな音色が魅力的なオーディオボードです。インシュレーターでも人気なアサダ桜材を使用しています。丁寧な仕上げで、インテリアとしても美しいです。インシュレーターが設置しにくい絨毯や畳の上などでも使用可能です。
まとめ
おすすめのオーディオボードを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?さまざまな素材・構造のオーディオボードがあり迷ってしまうと思いますが、購入の際はぜひ参考にしてみてください。
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