デジタルカメラで撮影した画像や動画の保存にはcfexpressカードを使用するのが一般的。撮影データをパソコンにスピーディに取り込むにはcfexpressカードリーダーが必要です。
ただし、各メーカーから多彩な製品が発売されており、どれを購入すべきか悩んでいる場合も。
コスパに優れたモデルから高性能なモノまで多彩な製品をピックアップしているので、購入時の参考にしてみてください。
cfexpress カードリーダーとは
「cfexpress カードリーダー」とは、cfexpressカードに保存した大容量なデータをパソコンに転送する際に使用する機器のこと。
従来のデジタルカメラは、SDメモリーカードやXQDカードで画像や動画のデータを保存していましたが、最近ではcfexpressカード対応モデルが増加しています。
デジカメで撮影した画像や動画をパソコンに保存する場合はもちろん、編集を行う場合などもデータ転送に必要なcfexpress カードリーダーの導入を検討してみましょう。
cfexpress カードリーダーの種類
cfexpress カードリーダーの主な2つの種類を解説します。
- CFexpress Type-A
- CFexpress Type-B
CFexpress Type-A
Cfexpress カードには、「Cfexpress Type-A」と「Cfexpress Type-B」の2つの種類が存在します。
Cfexpress Type-Aは、ソニー製デジタルカメラに採用されているタイプフル一眼レフカメラからシネマカメラまで、ソニーが展開する数多くのカメラでCfexpress Type-Aカードが利用できます。
また、Cfexpress Type-Aのカードは、スロットをSDカードと共有できるのも特徴。
所有するカメラがCfexpress Type-Aカードに対応している場合は、Cfexpress Type-Aカードスロットを備えたカードリーダーを選択しましょう。
CFexpress Type-B
「Cfexpress Type-B」カードは、ニコン・キャノン・パナソニックなどのメーカーが採用しており、Cfexpress Type-Aカードに比べて読み込みおよび書き込み速度に優れているのが特徴です。
また、Cfexpress Type-Bカードは、スロットの形状はXQDカードと共通。
XQDカードリーダーを所有している場合には、Cfexpress Type-Bカードに対応しているかスペック表を確認してみるのがおすすめです。
CFexpressカードとSDカードの違い
CFexpressカードは、SDカードよりもデータの読み書き速度に優れているのが特徴。容量の大きなデータもスピーディに転送できるのが魅力です。
デジタルカメラで使用する場合には、シャッターを押してから記録されるまでの時間を短縮できるのがポイント。連写にも対応でき、シャッターチャンスを逃しにくいのがメリットです。
ただし、CFexpressカードは少し価格が高め。データの読み書きに専用のカードリーダを用意する必要もあります。
CFexpressカードとXQDカードの違い
SDカードに比べるとデータの読み書きが速いXQDカードですが、転送速度の理論値はCFexpressカードが優れています。
XQDカードの転送速度理論値は2.5Gbpsですが、CFexpressカードの場合はType-Bで16Gbps。6倍近い転送速度理論値を備えています。
XQDカードとCFexpressカードはサイズが同じですが、内部インターフェースは異なります。基本的に互換性はないので、注意しましょう。
CFexpressカードリーダーのおすすめメーカー一覧
CFexpressカードリーダーのおすすめメーカー2つと特徴や評価を解説します。
- Sony(ソニー)
- SANDISK(サンディスク)
Sony(ソニー)
αシリーズやFXシリーズなどカメラメーカーとしても人気の高い「ソニー」。
カメラメーカー純正品らしい品質に優れたCFexpressカードも製造しており、安心して購入できるのが魅力です。
ソニーが製造するCFexpressカードは、発熱による性能の低下も少なめ。安定してパフォーマンスを発揮できるので、CFexpressカードらしい高速なデータ転送が体感できます。
SANDISK(サンディスク)
メモリーカード市場で高いシェアを誇る「サンディスク」は、製品ラインナップが豊富。
CFexpressも数多くのモデルが展開されています。また、価格も高過ぎず、比較的購入しやすいのもサンディスクが製造するCFexpressカードの魅力です。
大手メーカーの信頼性の高さやコスパを重視する場合にもおすすめのメーカーです。
cfexpress カードリーダーの選び方
cfexpress カードリーダーの選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- 対応するcfexpressカードの種類で選ぼう
- 対応するメモリーカードの数や種類で選ぼう
- データ転送速度で選ぼう
対応するcfexpressカードの種類で選ぼう
cfexpressカードリーダーを購入する際は、対応するcfexpressカードの種類をしっかりとチェックしておくのが重要。
cfexpressカードには、「cfexpressカード Type-A」と「cfexpressカード Type-B」が存在するので注意しましょう。
ソニーのデジタルカメラを使用しているのであれば、cfexpressカード Type-Aに対応したカードリーダーがおすすめ。
ニコンやキャノン、パナソニックのカメラを所有している場合は、cfexpressカード Type-B対応の製品を選択しましょう。
対応するメモリーカードの数や種類で選ぼう
cfexpressカードリーダーには、cfexpressカード以外のメモリーカードに対応した製品も存在しています。
SDメモリーカードやXQDカードのデータ転送に使えるモデルも展開されているので、所有機器で使用するメモリーカードの種類に合わせて選択するのがおすすめです。
複数のメモリーカードに対応している製品であれば、デジタルカメラやノートパソコンと持ち運ぶカードリーダーの数を減らし、快適に携帯できます。
データ転送速度で選ぼう
cfexpressカードリーダーのデータ転送速度は、製品ごとに異なるので注意が必要。
cfexpressカードは1,000MB/sを超える転送速度を備えている製品も存在するので、なるべく高速なデータ転送に対応したカードリーダーを選択しておくのがおすすめです。
また、cfexpressカードリーダーの転送速度は、パソコンと接続するUSBの規格にも左右されます。cfexpressカードリーダーのUSB規格には、USB 3.1 Gen 2やUSB 3.2 Gen 2×2などがあるので、事前にチェックしておきましょう。
cfexpress カードリーダーのおすすめ9選
ソニー(SONY) CFexpress Type-A / SDカードリーダー MRW-G2
| サイズ | 非掲載 |
|---|---|
| 重量 | 非掲載 |
| メディアタイプ | CFexpress Type A・SDXC, SDHC, SDカード |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | 非掲載 |
- USB Type-C to Type-CやUSB Type-C to Standard Aなどのケーブルが付属しています。
- USB 3.2 Gen 2のUSB規格に対応しており高速なデータ転送が期待できます。
- CFexpress Type AカードだけでなくSDメモリーカードにも対応しています。
- 本体が少し重いという声もありました。
- 少し価格が高いというレビューもありました。
ソニー(SONY) CFexpress / XQDカードリーダー MRW-G1
| サイズ | 幅55×高さ14.5×奥行100.5mm |
|---|---|
| 重量 | 70g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B・XQDメモリーカード |
| インターフェース | USB3.1 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | 非掲載 |
- USB Type-C to Type-CやUSB Type-C to Type-Aなどのケーブルが付属しており、別途購入する手間やコストを削減できます。
- USB 3.1 Gen 2のUSB規格に対応しており高速なデータ転送が期待できます。
- CFexpress Type BカードだけでなくXQDメモリーカードにも対応しています。
- 初期仕様のXQDメモリーカードを認識しないという声もありました。
- 少し価格が高いというレビューもありました。
Lexar LRW550U-RNBNJ
| サイズ | 幅64.85×高さ8.2×奥行98.4mm |
|---|---|
| 重量 | 130g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2×2 Type-C |
| 対応デバイス | 非掲載 |
- シンプルなプラグアンドプレイ設計なので接続するだけで簡単に使用できます。
- USB 3.2 Gen 2×2のUSB規格に対応しており大容量なデータを高速で転送できます。
- コンパクトなデザインで携帯性にも優れています。
- 本体がある程度重いという声もありました。
- XQDメモリーカードとの互換性がなく不便というレビューもありました。
SUNEAST ULTIMATE PRO CFexpress Type B カードリーダー SE-RWCFX10GC32G2
| サイズ | 幅64×高さ44×奥行15mm |
|---|---|
| 重量 | 80g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows7以降/Mac OS X 10.14.4以降/Android/LinuxなどのOSを採用したデバイス |
- USB-A to CやUSB Type-C to Cなどのケーブルが付属しています。
- アルミコンパクト設計により優れた堅牢性や放熱性も実現しています。
- 10Gbpsの高速データ転送に対応しており大容量データの読み書きに便利です。
- 差し込み式のために移動中にカードが抜けるリスクがあるという声もありました。
- SDカードスロットも欲しかったというレビューもありました。
トランセンド(Transcend) カードリーダー RDE2
| サイズ | 75.9×53.5×14.7mm |
|---|---|
| 重量 | 82g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2×2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows7以降/macOS 10.2.8以降/Linux Kernel 2.6.30以降などのOSを採用したデバイス |
- 20Gbpsのデータ転送が可能なUSB 3.2 Gen 2×2のUSB規格に対応しています。
- USB Type-CだけでなくType-Aケーブルも付属しており幅広い機器と接続できます。
- 堅牢かつ軽量なアルミハウジングが採用されています。
- 性能の変わらない安価な製品があったという声もありました。
- Windowsでカードの内容を表示するのに時間がかかるというレビューもありました。
OWC Atlas FXR OWCTB3CFXRDR
| サイズ | 90×50×13mm |
|---|---|
| 重量 | 78g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows10以上/Linux/Chrome OS/Android 11以上/macOS 10.14.6(USB)/macOS 11.1(Thunderbolt)/iPadOS 13以上などのOSを採用したデバイス |
- 互換性が高く、Windows PC・Mac・iPadなど幅広い機器で使用できます。
- 滑り止めのゴム足が付いているので設置時にしっかりと固定できます。
- コンパクトなサイズにデザインされており気軽に持ち運べます。
- 使用時に本体が熱くなるという声もありました。
SABRENT USBタイプC CFexpress タイプB カードリーダー CR-CFXB
| サイズ | 55.9×45×15mm |
|---|---|
| 重量 | 68g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows OSを採用したデバイス |
- 高品質なアルミニウム製のボディが採用されており耐久性にも優れています。
- USB 3.2 Gen 2のUSB規格に対応しており高速なデータ転送が期待できます。
- プラグアンドプレイ仕様なので接続するだけで簡単に使用できます。
- 少し書き込み速度に不満という声もありました。
- データ転送速度はそこそこというレビューもありました。
プログレードデジタル(ProGrade Digital) USB3.2 ダブルスロットカードリーダー PGRWCFXSDAJP
| サイズ | 70.8×70.8×18mm |
|---|---|
| 重量 | 79g |
| メディアタイプ | CFexpress Type A・SDカード |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows 10以降/macOS X 10.6以降などのOSを採用したデバイス |
- USB Type-A・CやUSB Type-C・Cなどのケーブルが付属しています。
- USB 3.2 Gen 2のUSB規格に対応しており高速なデータ転送が期待できます。
- Windows PCだけでなくMacでも使用できます。
- 本体が少し発熱するという声もありました。
- ソニーのカード使用時にデータを全て読み込めないというレビューもありました。
Alxum CFexpress Type B カードリーダー AX-R003A
| サイズ | 57.4×15×62.4mm |
|---|---|
| 重量 | 100g |
| メディアタイプ | CFexpress Type B |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C |
| 対応デバイス | Windows XP以降/Linux/macOS 10.12以降などのOSを採用したデバイス |
- 比較的手頃な価格で購入できるのでコスト面を重視する場合にも適しています。
- 高耐久なアルミ製のボディが採用されています。
- USB Type-A to CとUSB Type-C to Cのケーブルが付属しています。
- 使用時の発熱でカードが熱くなるという声もありました。
- 説明書の日本語が不自然というレビューもありました。
cfexpress カードリーダーの重要ポイントまとめ
cfexpress カードリーダーの重要なポイントは以下の3つです。
- CFexpressカードにはType-AとType Bの2種類があるので注意
- 対応するUSB規格によってもデータ転送速度は変わる
- 付属のケーブルも確認しておくのがおすすめ
この記事を書いたライターからのコメント
高速なデータ転送に対応できるCFexpressカードは、連写機能が向上した最近のデジタルカメラには必須のアイテム。
撮影したデータをパソコンに保存しておくには、CFexpress カードリーダーが必要です。
なるべくスピーディにデータを転送できるモデルを選択しておけば、写真や動画などの撮影を趣味にしている場合でも快適に楽しめるのでおすすめです。
ライター：ですこ
大阪在住。音楽イベント制作業に携わっていた経験があるオーディオ・ガジェット好きライターです。
ヘッドホン・イヤホンなどの聴き比べが趣味。
自らバンド活動を行っていたこともあり、楽器やDTM関連の機器、ソフトについても日々情報に触れております。
最近は、歌ってみたやゲーム実況配信などに必要な機材類についても興味津々です。
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