最後に、アンペグやハートキー、VOX、オレンジなどのベースアンプのメーカーの特徴について解説し、それぞれのメーカーごとにおすすめのベースアンプをご紹介します。安いベースアンプや小型のベースアンプ、人気のベースアンプなど、幅広くご紹介していきます。
目次
ベースアンプとは
ベースはベース単体では音が小さくあまり聞こえません。そのため、ベースだけでは、練習中に自分がきちんと弾けているかもわかりにくく、非常に不便です。そこで、ベースアンプという音を増幅させる機器をつなぐことで、ベースの持つ本来の音をしっかりと確認することができます。そのため、ベースにはベースアンプが必須と言えます。ベースアンプは、音量を調節するだけでなく、ベース音を自分の好みに変えることができます。
ベースアンプの選び方
スタックアンプかコンボアンプか
ベースアンプには、主にスタックアンプとコンボアンプの2つがあります。スタックアンプとは、ヘッドアンプとキャビネットが別れているベースアンプです。スタジオに置いてあるようなベースアンプの多くはこのスタックアンプです。それぞれを自分の好みに変えられるため、カスタマイズ性が高いのが特徴です。一方、コンボアンプとは、ヘッドアンプとキャビネットが一体化されたベースアンプです。小型のものからあるので、初めてベースを買って、自分の家で練習したいという方にはコンボアンプがおすすめです。
出力の大きさで選ぶ
ベースアンプによって出力の大きさが変わります。出力が大きいほど、もちろんベースの音量も大きくなります。目安としては、家庭での練習用が10W程度から30W程度、小規模ライブでの使用が80W以上、そして大規模ライブでは300W以上とされています。購入する際は、自分の用途に合わせて選ぶことをおすすめします。
チューブアンプかソリッドステートアンプか
ベースアンプには、真空管を搭載したチューブアンプと、真空管を搭載していないソリッドステートアンプがあります。チューブアンプは、真空管ならではの暖かみのある音が特徴です。ただ、真空管は消耗品で寿命があるので、ある程度使用すると交換しなければなりません。一方で、ソリッドステードアンプは、トランジスタにより音を増幅します。真空管と比べて硬くてクリアな音が特徴とされています。チューブアンプと違い、真空管がないため、メンテナンスが比較的容易です。
ベースアンプでギター、ギターアンプでベースは使える?
ベースアンプでギター、ギターアンプでベースは使えるのかと考える方が多いですが、結論から言うと、ベースアンプでギターを鳴らすのは問題はありませんが、ギターアンプでベースはあまり使わないほうが良いです。ギターと比べてベースの出力は大きく、ギター用に設計されたギターアンプに負担をかけてしまいます。そのため、今ベースアンプを探していてギターでも使いたい方は、特に心配する必要はありません。
ベースアンプの人気メーカー一覧
アンペグ
アンペグの特徴と評価
アンペグはアメリカのブランドです。昔から多くのベーシストに愛される定番中の定番で、あらゆるスタジオ、ライブハウスに置いてある王道のベースアンプです。何を買ったら良いか迷ってしまう方は、アンペグを買っておけば間違いはありません。
アンペグのおすすめベースアンプ
AMPEG BA-108 ベースコンボアンプ V2
AMPEG BA-108 ベースコンボアンプ V2の仕様・製品情報
重量 | 約12.7 kg |
サイズ | 427 x 381 x 305 mm |
出力 | 20W |
AMPEG BA-108 ベースコンボアンプ V2のおすすめポイント3つ
- 持ち運びやすいコンボタイプ
- ヘッドホン端子付き
- オーディオプレイヤーが接続できる
AMPEG BA-108 ベースコンボアンプ V2のレビューと評価
自宅で使いやすいベースアンプ
AMPEG BA-108は、小型で持ち運びしやすいコンボタイプのベースアンプです。ヘッドホン端子がついており、自宅で大きな音を出せない場合も、ヘッドホンから聞くことができます。また、オーディオプレーヤーが接続できるため、音楽を聞きながらそれに合わせて弾くことができます。
ハートキー
ハートキーの特徴と評価
ハートキーはアメリカのメーカーです。ベースアンプの定番ブランドとして、ライブハウスやスタジオどで多くのベースプレイヤーに愛用されています。最大の特徴であるアルミコーンのウーハーユニットを搭載したキャビネットは、多くのミュージシャンに愛されてきました。ルックスで購入するのも選び方一つです。
ハートキーのおすすめベースアンプ
Hartke HD series 『HD25』 ベースアンプ・コンボ 25W
Hartke HD series 『HD25』 ベースアンプ・コンボ 25Wの仕様・製品情報
重量 | 11.2 kg |
サイズ | 387(H)×355(W)×254(D)mm |
出力 | 25W |
Hartke HD series 『HD25』 ベースアンプ・コンボ 25Wのおすすめポイント3つ
- 持ち運びやすいコンボタイプ
- ヘッドホン端子付き
- 温かみのあるローと、音抜けの良いミドルが特徴
Hartke HD series 『HD25』 ベースアンプ・コンボ 25Wのレビューと評価
初心者におすすめのベースアンプ
Hartke HD25は、Hydriveスピーカーを搭載した、コンパクトかつハイパワーなコンボタイプです。紙製コーンとアルミコーンのハイブリット構造で、温かみのある低域と、音抜けの良い中域が特徴です。AUXインプットとヘッドホンアウトが搭載されているので、自宅やスタジオでの練習に最適です。
VOX
VOXの特徴と評価
VOXはエレキギター、エレキベース、ギターアンプからエフェクターまで幅広く製造しているイギリスのメーカーです。上部のコントロールとジャックポット、尖った形状のツマミなどが特徴です。VOXはビートルズが使用したブランドとしても知られており、古くから愛されています。
VOXのおすすめベースアンプ
VOX ヴォックス コンパクト・ベースアンプ 10W Pathfinder Bass 10
VOX ヴォックス コンパクト・ベースアンプ 10W Pathfinder Bass 10の仕様・製品情報
重量 | 5.6kg |
サイズ | 380 (W) x 170 (D) x 277 (H) mm |
出力 | 10W |
VOX ヴォックス コンパクト・ベースアンプ 10W Pathfinder Bass 10のおすすめポイント3つ
- スピーカー2基によるパワフルなサウンド
- ヘッドホン端子付き
- 2種類のベース・サウンドを切り替え可能
VOX ヴォックス コンパクト・ベースアンプ 10W Pathfinder Bass 10のレビューと評価
自宅から小規模ライブまでできる
VOX Pathfinder Bass 10は、出力10Wと小さめでありながら、スピーカーを2基搭載することで迫力あるサウンドを鳴らします。また、ヘッドホン端子を搭載しているため、自宅での練習にも最適です。
オレンジ
オレンジの特徴と評価
オレンジは、1968年にイギリスで生まれたギター、ベースアンプのメーカーです。オレンジの名前の通り、可愛らしいオレンジ色のキャビネットと印象的なロゴデザインが特徴です。見た目とは裏腹に、ステージでも活躍してくれる骨太のサウンドが魅力です。オレンジの素敵なデザインに一目惚れした方は、見た目で買ってしまってもいいかもしれません。
オレンジのおすすめベースアンプ
Orange Crush 25BX
Orange Crush 25BXの仕様・製品情報
重量 | 9kg |
サイズ | 32x35x23 cm |
出力 | 25W |
Orange Crush 25BXのおすすめポイント3つ
- AUXイン搭載
- ヘッドホン端子付き
- キュートなデザインが魅力
Orange Crush 25BXのレビューと評価
キュートなルックスが魅力のベースアンプ
Orange Crush 25BXは、自宅練習や小さなギグで使いたい方のためのコンパクトなアンプシリーズの製品です。ヘッドフォンアウトやAUXインなども搭載しているので音源に合わせて演奏することができます。初心者にもおすすめのデザイン性に優れたアンプです。
フェンダー
フェンダーの特徴と評価
フェンダーは1946年創業の、主にエレクトリック・ギター、アンプの製造を行っているアメリカのメーカーです。フェンダーの名は、エレクトリックギターの代名詞ともいえ、楽器を持たない人でも知っているほど有名なブランド名です。ギターだけでなくベースアンプも製造しており、小型軽量でコスパの高いRUMBLEシリーズが人気です。
フェンダーのおすすめベースアンプ
Fender フェンダー ベースアンプ RUMBLE 100 V3 100V
Fender フェンダー ベースアンプ RUMBLE 100 V3 100Vの仕様・製品情報
重量 | 10 kg |
サイズ | 42W×47H×37Dcm |
出力 | 100W |
Fender フェンダー ベースアンプ RUMBLE 100 V3 100Vのおすすめポイント3つ
- 中規模ライブに最適な出力100Wモデル
- 出力100Wで重量10kgの軽量モデル
- 深く豊かな低音の独自のスピーカー
Fender フェンダー ベースアンプ RUMBLE 100 V3 100Vのレビューと評価
中規模ライヴに最適な100W出力軽量モデル
Fender RUMBLE 100は、中規模スペースでのライブに最適な100W出力のベースアンプです。クラスDアンプを採用することにより、100Wという出力を持ちながら、その重量は約10kgという軽量さを誇ります。ライブで使いたいけれど持ち運びしやすいアンプがほしい方におすすめです。
ローランド
ローランドの特徴と評価
ローランドは、シンセサイザー、デジタルピアノ、電子オルガン、電子ドラム、ギターアンプや半導体など様々な電子機器を販売する日本の楽器メーカーです。古くから世界的にも優れた技術を生み出し、音楽業界に貢献してきました。日本のメーカーに貢献したい方にはローランドのベースアンプがおすすめです。
ローランドのおすすめベースアンプ
Roland ローランド ベース アンプ MICRO CUBE BASS RX MCB-RX
Roland ローランド ベース アンプ MICRO CUBE BASS RX MCB-RXの仕様・製品情報
重量 | 6.4kg |
サイズ | 296Wx207Dx294Hmm |
出力 | 2.5Wx2 |
Roland ローランド ベース アンプ MICRO CUBE BASS RX MCB-RXのおすすめポイント3つ
- 電池駆動で最大11時間連続使用可能
- 高音質カスタムスピーカー4基搭載
- エフェクト、チューナー、リズムマシンなど多機能設計
Roland ローランド ベース アンプ MICRO CUBE BASS RX MCB-RXのレビューと評価
細かな音作りができる多機能ベースアンプ
Roland MCB-RXは、細かな音作りができる多機能ベースアンプです。11ジャンル、3パターンのリズムガイドが内蔵されており、様々なリズムに合わせたプレイができます。また、チューナー機能も備えており、いつでも簡単にチューニングが行えます。更に、計7つのCMOSアンプを装備しており、細かな音作りができるのが特長です。
EDEN
EDENの特徴と評価
EDENは1967年にアメリカで創業した、ハイエンドベースアンプブランドとして有名なメーカーです。クリアでタイトな音が特徴で、セッション・ミュージシャンらに人気でしたが、最近ではロックミュージシャンの中でも人気が高まってきており、その活躍シーンは広がり続けています。
EDENのおすすめベースアンプ
EDEN ベースアンプヘッド WTP900
EDEN ベースアンプヘッド WTP900の仕様・製品情報
重量 | 15.5kg |
サイズ | 430 x 88 x 400mm |
出力 | ステレオ / バイアンプ出力、900W/8ohm(450W×2/4ohm) |
EDEN ベースアンプヘッド WTP900のおすすめポイント3つ
- 450Wステレオ・パワーアンプ仕様のプロモデル
- 2スピーカーキャビネットによる骨太なサウンド
- スピーカー接続無しでもプリアンプとして使用可能
EDEN ベースアンプヘッド WTP900のレビューと評価
450Wステレオ・パワーアンプのプロフモデル
EDEN ベースアンプヘッド WTP900は、EDENの出すフラッグシップモデルです。2台の4Ωスピーカーキャビネットを各パワーアンプに接続することで、450Wもの出力が可能です。非常に骨太なサウンドが特徴で、大規模ライブでも活躍するハイパワーが魅力の製品です。
小型のおすすめベースアンプ
VOX ヴォックス ヘッドホン・ベースギター・アンプ アンプラグ2 amPlug 2 Bass
VOX ヴォックス ヘッドホン・ベースギター・アンプ アンプラグ2 amPlug 2 Bassの仕様・製品情報
重量 | 40g |
サイズ | 86(W)×80(D)×31(H)mm |
出力 | 3W |
VOX ヴォックス ヘッドホン・ベースギター・アンプ アンプラグ2 amPlug 2 Bassのおすすめポイント3つ
- どこでもプレイできるヘッドホンベースアンプ
- ベースに直接つなげる気軽さ
- こだわりのアナログ回路による本格サウンド
VOX ヴォックス ヘッドホン・ベースギター・アンプ アンプラグ2 amPlug 2 Bassのレビューと評価
どこでもプレイできるヘッドホンベースアンプ
VOX amPlug 2 Bassは、一般的なベースアンプとは異なるヘッドホンで聞くためのアンプです。電池駆動の小型アンプのため携帯性に優れ、どこでも練習することができます。それだけでなく、アナログ回路による本格サウンドや様々なエフェクトを持っており、機能性にも優れています。気負わず手軽に練習したい方に特におすすめです。
まとめ
今回は、まずベースアンプに関しての概要とその選び方を解説しました。その後、ベースアンプの人気メーカーとメーカーごとのおすすめのベースアンプをご紹介しました。見た目や出力、機能性などを確認しつつ、お気に入りの製品が見つけましょう。