シャンプーの選び方|髪の悩みに合う種類や成分・おすすめも徹底解説!

シャンプーの選び方

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髪や頭皮を美しく保つために欠かせないシャンプー。
たくさんのメーカーがあり、たくさんのブランドや種類が販売されていて、どれを選んでいいのかわからない方、そもそもどう選んでいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

自分の髪に合わせて選んだつもりが、ゴワつきや乾燥、かゆみなどの頭皮や髪のトラブルを招いたり、泡立ちが悪く物足りなかったりと失敗した経験をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。

今回は、ヘアメイクアテーィストとして美容業界に携わる筆者の私が、髪質や悩みに合わせたシャンプー選びのポイントや成分によって異なる効果まで、基本的な疑問にお答えします。

この記事でシャンプーについての知識を深め、より自分に合った商品選びでツヤツヤ・サラサラの美髪を目指してケアしていきましょう。

aslica
この記事のライター:aslica…ヘアメイクアップアーティスト

美容専門学校卒業後サロン勤務を経て、より専門的な技術習得を目指し、ブライダルヘアメイク・着付け・ヘアメイク専門店へと転職。市販・サロン専売品問わずワックスやシャンプー・コスメなどを試してみるのが好きで、良いものは仕事で使ったり、お客様におすすめすることもあります。写真を撮るのが好きで、カメラロールはいつもお客様のスタイル写真や風景写真でいっぱいです。


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アミノ酸系?ノンシリコン?自分に合うシャンプーが知りたい!

アミノ酸系?ノンシリコン?自分に合うシャンプーが知りたい!
シャンプーとは、髪や頭皮を健康に保ち、美しく整えるために欠かせないもの。

最近では、「アミノ酸系」「ノンシリコン」など、サロン並みの知識や開発技術、成分を用いた市販シャンプーがたくさん出回るようになり、みなさんもそれぞれの特徴をなんとなくはご存知かと思います。

シャンプーは、半分以上が界面活性剤と呼ばれる頭皮や髪を洗浄する事を目的で配合された洗浄成分でできており、シャンプー選びは自分の髪の悩みに合わせた洗浄成分を選ぶ事が重要です。

例えば先にあげたアミノ酸系シャンプーは、人間の肌や髪と同じ弱酸性の洗浄成分を用いて作られたシャンプーで、髪や頭皮に優しいのが特徴。

このようにシャンプーは洗浄成分や配合成分によってそれぞれ特徴・効果や使用感、メリット・デメリット・向き不向きが異なりますので、以下で詳しく説明していきます。

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知っておこう!シャンプーの成分表記の見方

シャンプーやトリートメントの成分乗表は、含まれる分量が多い順番で表記されているのをご存知でしょうか。

全てのシャンプーは、薬事法で「全成分」の表記が義務付けられているため、成分表からは洗浄成分の他、保湿・補修成分、防腐剤や着色料・香料などの添加物や、シリコンが含まれているかも知ることができます。

ボトルの裏に書かれている成分表を見てみましょう。
たくさんの成分名がずらっと並んでいますが、全て一番最初に表記されているのは「水」、2番目・3番目に洗浄成分が表記されていますので、ここに注目してください。

後ほど詳しく解説しますが、例えばアミノ酸系シャンプーであるからと言って「アミノ酸」と成分表に表記されている訳ではなく、「ココイルメタルタウリンNa」などの名称で表記されています。

一目ではわかりにくいですが、最近ではネット上にも、シャンプーの成分について詳しく紹介された記事がたくさんありますので、その場で検索して調べてみるのも良いでしょう。

また、保湿・補修成分などの有効成分については、一滴でも含まれていれば「髪を保湿する⚪︎⚪︎成分配合」などのキャッチフレーズで販売する事ができるので、その点にも注意が必要です。

シャンプーに保湿力や補修力を求める方は、有効な保湿・補修成分が成分表の10番目くらいまでに表記されているシャンプーを選ぶのがおすすめです。

市販シャンプーは髪に悪いの?

市販シャンプーは髪に悪いの?
最近では、市販のシャンプーも、各メーカーの研究技術や開発技術の発達に伴い「髪や頭皮に悪い」とは一概に言えなくなってきました。

ドラッグストアなどで売られているシャンプーでも、1000円以上の比較的高価格な商品が人気傾向にあり、サロン専売シャンプーに匹敵する高品質な洗浄成分が含まれるものや、独自の開発技術から生まれた有効成分が含まれているものなど、各メーカーから次々と注目の商品が発売されています。

また、髪や頭皮への刺激が懸念されていた低価格帯のシャンプーでも洗浄成分の品質が改良されたり、添加物や着色料など余計なものが含まれず、安心・安全に使用できる商品が発売されています。

添加物が含まれていると、髪や頭皮の乾燥やアレルギー、炎症などを引き起こす可能性がありますので、お肌の弱い方やアレルギーが気になる方は注意が必要です。

以下に、髪や頭皮への刺激が強く、アレルギーや炎症・乾燥などを招く可能性があるとされる添加物と、表記される成分名をまとめましたので、気になる方はご参考にどうぞ。

タール系着色料「赤色○号」「青色○号」など
防腐剤「パラペン」「フェノキシエタノール」「サリチル酸」「安息香酸」など
合成香料「アミルシンナミルアルコール」「ヒドロキシシトロネラール」「ブチルフェニルメチルプロピオナール」など

上記のような添加物が含まれるシャンプーを避けたい方は、成分表の他に、「⚪︎⚪︎フリー」「無添加」「⚪︎⚪︎不使用」などの表記でも確認する事ができます。

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シリコンは髪や頭皮に悪いって本当?

シリコンは、髪をコーティングし、指通りを良くするために配合される成分で、成分自体が悪と言うわけではありません。

シリコンが髪や頭皮に悪いと言われる原因には、

・人工的に作られた添加物であることから、ナチュラルブームやノンシリコンブームでネガティブなイメージがついてしまったこと
・安価で髪や頭皮に刺激の強いシャンプーの使用後の指通りの悪さやきしみ感を誤魔化すために配合されている場合があること

などがあげられます。

逆に言えば、保湿・補修効果に優れ、良質な洗浄成分で作られているシャンプーには、シリコンを配合する必要がないので「基本的にシャンプーにシリコンは不要」と言われているのでしょう。

また、継続使用により髪に蓄積されたコーティング成分の影響で、髪に重みやベタつきが出たり、その他の成分が髪の内部まで届きにくくなり、パーマがかかりにくい・カラーが入りにくい、有効な保湿成分や補修成分の効果を得にくくなるなどのデメリットがあるとも言われています。

しかし実際は、シリコン自体は添加物の中でも安全性が高く、髪や頭皮に健康被害を与えるものではありません。

このような特徴から、猫っ毛の方や髪がベタつきやすい方にはおすすめできない成分と言えますが、ハイダメージ毛の手触りの悪さや広がりが気になる方、ロングヘアで絡まりが気になる方には改善効果が期待できますので、トリートメントやコンディショナーにシリコンが含まれる商品をおすすめします。

シリコン入りのシャンプーやトリートメントを避けたい方は、成分表に「ジメチコン」「ジメチコノール」「アモジメチコン」などの表記がないものから見分けることができます。

洗浄力の強いシャンプーが向いている人・いない人

洗浄力の強いシャンプーが向いている人・いない人
一般的には頭皮や髪への刺激が強いことで嫌煙されがちですが、洗浄力が強いとされる「ラウリル硫酸Na」「スルホン酸Na」などがあえて含まれているシャンプーもあります。

これらの成分は、頭皮・毛穴の汚れをすっきり洗い流し、そのあと使用するトリートメントや育毛トニックなどの有効成分を浸透しやすくする効果が期待できるため、脂性肌向けのメンズシャンプーや、髪に付着しシリコンなど蓄積されたコーティング成分を洗い流す目的で使われるクレンジングシャンプーなどに配合されています。

頭皮のベタつきや毛穴汚れが気になる方や、スプレーやワックスなどのスタイリング剤を日常的に使用する方におすすめです。

一方、肌の弱い方や頭皮が乾燥しやすい方、頭皮に炎症がある方や、ハイダメージ毛の方にはおすすめできません。

また、特にクレンジングシャンプーは、その性質から髪のゴワつきや乾燥を招きやすいため、毎日ではなく週に1〜2回で二度、必ずトリートメントやコンディショナーなどと併用して使用することをおすすめします。

洗浄成分別シャンプーの種類

シャンプーは洗浄成分から主な6つの種類に分類されます。

  • アミノ酸系
  • 高級アルコール系
  • 石けん系
  • ベタイン系
  • タウリン系
  • オレフィン系

アミノ酸系

人間の皮膚や髪のタンパク質を構成するアミノ酸由来の洗浄成分が含まれたシャンプーが、「アミノ酸系シャンプー」と呼ばれています。

肌と同じ弱酸性であることから、低刺激で髪や頭皮に優しいこと、他の洗浄成分と比べ洗浄力がマイルドで、髪や頭皮に必要な油分やうるおい成分を残しつつ汚れを落としてくれる上質な洗浄成分として、近年ではサロン専売シャンプーだけでなく、市販のシャンプーにも使用されるようになりました。

肌や髪が乾燥しやすい方、敏感肌の方、ハイダメージの方まで幅広く安全に使える事もメリットの一つでしょう。

デメリットとしては泡立ちの悪さや、成分が髪や頭皮に残りやすく、シャンプー後のすすぎが不十分だと髪がベタついたり頭皮トラブルを招く場合があることがあげられます。

また、低刺激な分洗浄力が弱いため、スタイリング剤やヘアオイルなどを日常的に使う方、さっぱりした洗い心地を求める方には向いていないと言えるでしょう。

アミノ酸系シャンプーの主な洗浄成分の表記例は以下の通りです。

  • ココイルグルタミン酸Na
  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ステアロイルメチルタウリンNa など

成分表の最初の方に「ココイル⚪︎⚪︎」「ラウロイル⚪︎⚪︎」と表記されているものがアミノ酸系シャンプーと覚えておけば良いでしょう。

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高級アルコール系

石油に植物油などを合成して作られた洗浄成分が配合されたシャンプーが、「高級アルコール系シャンプー」と呼ばれています。

泡立ちが良くベタつきやスタイリング剤などによる油性の汚れをスッキリ洗い流してくれるので、シャンプー後の爽快感を求める方や脂性肌の方、日常的にワックスなどのスタイリング剤をお使いの方にはおすすめです。

原料が安価で大量生産が可能な事から、ほとんどの市販シャンプーに使用されていますが、その洗浄力や刺激性の高さから、髪や頭皮に悪影響を及ぼすとされ、「洗浄力の強いシャンプーが向いている人・いない人」の項でもご紹介した通り、お肌の弱い方や髪のダメージが気になる方にはおすすめできません。

高級アルコール系シャンプーの主な成分表記例は以下の通りです。

  • ラウレス硫酸Na
  • ラウリル硫酸Na
  • スルホン酸Na など

成分表の最初の方に「ラウレス⚪︎⚪︎」「ラウリル⚪︎⚪︎」「スルホン酸⚪︎⚪︎」また、「硫酸」と表記されているものが高級アルコール系シャンプーです。

石けん系

名前の通り、洗浄成分として石鹸を配合したシャンプーを「石鹸系シャンプー」と呼びます。

洗浄力はやや高めで、スタイリング剤など油性の汚れや毛穴の汚れにも対応でき、さっぱりした洗い上がりです。

髪や頭皮への刺激は少なく、使い続けることで髪のハリやコシを取り戻す効果も期待できるなど、洗浄力と頭皮への優しさを兼ね備えた洗浄成分であるため、脂性肌の方やお肌の弱い方にもおすすめできるのが石けん系シャンプーの魅力です。

使用の際の注意点としては、アルカリ性という石けんの性質から、シャンプー後の髪がアルカリ性に傾き、きしみや手触りの悪さを感じることがありますので、専用の酸性リンスで髪を弱酸性に戻してあげること。

頭皮の乾燥を気にする声も多いため、乾燥肌の方や、ハイダメージ毛の方は注意が必要です。

石けん系シャンプーの主な成分表記例は、以下の通りです。

  • 石けん素地(カリ石けん素地)
  • 石けん分(純石けん分)
  • 脂肪酸Na 脂肪酸カリウム など

 
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ベタイン系

植物由来の成分を洗浄成分として使用したシャンプーを「ベタイン系シャンプー」と呼びます。

肌にも環境にも優しく、赤ちゃん用のシャンプーやボディーソープにも使われるほど低刺激であること、また、比較的泡立ちが良いこと、また、洗浄しながら髪を保湿もしてくれるなど嬉しい効果も期待できる事から、近年ヘアケアメーカーでも注目されている成分です。

低刺激な分洗浄力が弱いため、ベタイン系の洗浄成分単体で使用されることは少なく、アミノ酸系シャンプーの泡立ちの弱さを補うために配合されたり、高級アルコール系シャンプーの刺激の強さ緩和するために配合されるなど補助的な役割として配合されていることがほとんど。

また、ベタインはアミノ酸の一種であるため、洗浄成分として似ている点が多いため、成分表からどちらの成分が多く配合されているかを確認し、見分ければ良いでしょう。

敏感肌用の方や乾燥肌の方、髪が乾燥してまとまりにくい方にはオススメの成分と言えます。

一方、アミノ酸系シャンプーと同じく、スタイリング剤を日常的に使う方や脂性肌の方、髪のボリューム不足が気になる方にはおすすめできません。

ベタイン系シャンプーの主な成分表記例は、以下の通りです。

  • コカミドプロピルベタイン
  • ラウリルプロピルベタイン
  • パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン など

成分表に「○○ベタイン」と表記されているのがベタイン系シャンプーです。

タウリン系

タウリン系シャンプーも、アミノ酸・ベタイン系シャンプーと同じく天然成分からできています。

きめ細かな泡でさっぱり洗い上げる適度な洗浄力と、頭皮や髪への優しさのほか、ドライ後のふんわり・サラサラとした仕上がりが特徴で、洗浄力と刺激性の低さのバランスがとれた洗浄成分と言えるでしょう。

タウリン系シャンプーは、頭皮のベタつきが気になる方、豊かな泡でさっぱり洗い上げたい方、髪のボリューム不足が気になる方、また、頭皮の乾燥が気になる方やヘアカラーの保ちが気になる方、男性にもおすすめでき、これといったデメリットはありませんが、強いてデメリットをあげるなら、アミノ酸系シャンプーと同じく比較的高価格で販売されている点です。

ベタイン系シャンプーの主な成分表記例は、以下の通りです。

  • ココイルメチルタウリン
  • ラウロイルメチルタウリン
  • ステアロイルメチルタウリン など

成分表に「⚪︎⚪︎タウリン」と表記されているのがタウリン系シャンプーです。

オレフィン系

高級アルコール系シャンプーと同等の洗浄力・脱脂力を持ちながら、肌への刺激などの危険性が低いとされ、近年高級アルコール系洗浄成分の代替で使用されることが多いのが、植物由来のオレフィン系の洗浄成分。

泡立ち・泡切れ共に良く、頭皮や髪をスッキリと洗い上げてくれ、髪のボリュームアップ効果も期待できるため、メンズシャンプーにも多く使用されています。

脂性肌の方、泡立ちのいいシャンプーがお好みの方、髪のボリューム不足が気になる方におすすめな一方、植物由来とは言え洗浄力が強いため、ハイダメージを受けた髪やパサつき・ごわつきが気になる方、敏感肌の方にはおすすめできません。

オレフィン系シャンプーの主な成分表記例は、以下の通りです。

  • オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

シャンプー選びは保湿成分にも注目!

ブロンドヘアとヘアブラシ
シャンプー選びで注目したい保湿成分は、以下の4つです。

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • グリセリン
  • 植物由来エキス

ヒアルロン酸

化粧品でもたびたび注目されるヒアルロン酸は、その高い保水力で髪に水分を取り込み、弾力を高め、ハリやコシのあるしなやかでツヤのある髪へと導いてくれます。

また、頭皮の乾燥を防ぎ、髪への効果と同じく保水・保湿効果を得られるため、フケやかゆみなど頭皮トラブルの改善、さらには頭皮環境を改善する事で抜け毛や薄毛を予防できるなどアンチエイジング効果も期待できる成分です。

セラミド

セラミドは皮膚や髪にも含まれ、そのバリア機能を担っている、スキンケアでもお馴染みの保湿成分。

キューティクル同士を接着する役割もあり、カラーやパーマ、熱などによってダメージを受けたキューティクルを滑らかに整え、髪の水分が蒸発したり、トリートメントで補った有効な保湿・補修成分などが流れ出てしまうのを防いでくれます。

頭皮の保湿にとっても有効で、ヒアルロン酸と同じく乾燥・かゆみ・フケなど頭皮トラブルの予防・改善にも効果を期待できます。

グリセリン

グリセリンには髪の内部に水分を引き寄せ、保水する効果があります。

こちらもコラーゲンやセラミドと同じく、頭皮や髪を乾燥から守る役割のほか、その高い保湿力で、硬い髪の質感を柔らかくしっとりと整え、まとまりやすくする効果にも期待できます。

ただし、敏感肌の方には刺激になる場合がありますので、使用には注意が必要です。

植物由来エキス

椿オイルやホホバオイルなど植物由来の成分は、保湿力が高いだけでなく髪や頭皮に優しいのが特徴。

例えば椿オイルには髪や頭皮を乾燥から守る効果や、髪にツヤを出す効果、しっとりとツヤのある髪へ導いてくれる効果が。

ホホバオイルは保湿だけでなく、人の肌となじみやすいため、頭皮や髪の汚れを優しく浮かせて取り除く効果があり、毛穴の汚れによる頭皮のニオイなどを防いでくれる効果も期待できます。

他に保湿に有効な植物由来エキスがたくさんあり、それぞれが特徴を活かした効果を発揮してくれます。

ダメージヘアには補修成分もチェック!

傷んだ髪の補修に効果的な成分は以下の4つです。

  • 加水分解ケラチン
  • 加水分解コラーゲン
  • 加水分解シルク
  • ヘマチン

加水分解ケラチン

ケラチンは、髪や羊毛からの90%を構成する成分。
「加水分解」とは抽出のために用いる方法の事をさしています。

シャンプーに配合される加水分解ケラチンは、髪の内部に浸透し、水分量を増加させるだけでなく、髪の表面を覆うキューティクルにも付着・補修してくれるため、髪の内部の水分や髪の内部に浸透した保湿成分などの流出を防いでくれます。

また、カラーなどによるダメージを補修する効果に優れ、髪にハリやコシを与え補強もしてくれるため、エイジング毛にも有効とされています。

加水分解コラーゲン

動物性タンパク質から抽出された成分で、ダメージ補修やキューティクルの保護、静電気を予防する効果、髪にツヤとハリ・コシを与え、エイジング毛や猫っ毛などの細い髪の根本を立ち上げふんわり仕上げるなどの効果が期待できます。

頭皮に潤いを与える効果もあり、乾燥による頭皮の荒れを防ぐ効果や、頭皮のエイジング効果にも期待できます。

また、上質な加水分解コラーゲンは髪の内部まで浸透し、髪を柔らかくしっとりさせてくれる上に、その効果が持続しやすいと言われています。

加水分解シルク

名前の通りシルク(絹)から抽出された成分。
皮膚や髪に浸透・吸着しやすく、保湿効果のほかにも薄い膜を張って髪や頭皮を保護するバリア機能の役割を担い、紫外線や熱、パーマやカラーなどによるダメージを修復してくれるのが加水分解シルクです。

また、抗酸化作用もあり、髪の酸化を予防する事で、年齢を重ねる事による抜け毛や薄毛、髪が痩せる、乾燥するなどの予防にも一役買ってくれます。

ヘマチン

近年良質なシャンプーに配合される成分として知られるヘマチンは、実は動物の血液から抽出した希少な成分です。

パーマやカラー前の前処理材として使用すると、パーマが綺麗にかかったりカラーの発色が良くなるなどの効果が得られるため、美容師さんの間でも長年愛用されています。

ヘマチンには、髪を形成するタンパク質・ケラチンと結合し、髪を補強・ボリュームアップする効果や、パーマやカラーのもちを良くし、ダメージケアをする効果、紫外線ダメージを吸収する効果、抜け毛予防やメラニンを色素を復元する事による白髪対策やアンチエイジング効果など、など様々な効果が期待できます。

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日頃から気をつけたいヘアケアのコツ

日頃から気をつけたいヘアケアのコツ
シャンプー以外で気をつけたいヘアケアのコツや注意点は以下の3つです。

  • アウトバストリートメントで保湿・補修
  • タオルドライや乾かし方にも丁寧に
  • 整髪料やオイルのつけ過ぎには注意!

アウトバストリートメントで保湿・補修

特に髪や肌が乾燥する冬場や、カラーやパーマによる髪の痛みやゴワつきが気になる方は、シャンプー・トリートメントなどによるインバスケアのほかに、ヘアオイルやミルクなどのアウトバストリートメントによるダメージケアもしっかり行う事をおすすめします。

アウトバストリートメントは、保湿・補修効果があるだけでなく、ドライヤーの熱や寝ている間の摩擦から髪を守ってくれる、ヘアケアの強い味方。

近年はアウトバスケア商品も様々な髪の悩みや髪質に対応した物が販売されていますので、ぜひ自分に合ったものを探してみてください。

タオルドライや乾かし方も丁寧に

ついついゴシゴシと髪全体を擦るように拭いていませんか?
実は、お風呂上がりのタオルドライもヘアケアの重要なポイントです。

タオルドライによる摩擦は、髪の毛にダメージを与える要因のひとつ。

美髪を目指すなら、まずはタオルで頭全体を包み、根本や頭皮の水分をタオルに吸収させ、その後、髪の中間→毛先を同じようにタオルで包み込み、ゆっくりと水分を拭き取って行きましょう。

濡れた髪はダメージを受けやすい状態なので、しっかりタオルドライをした後は放置せずすぐに乾かしましょう。

ドライヤーも同じく根本から中間→毛先を乾かして行きます。

8割から9割ほど乾いたら、今度は冷風に切り替えて、髪全体をまんべんなく乾かします。

今はタオルドライに特化した吸水性の高いタオルや、髪の潤いを残しつつ乾かしてくれる高性能なドライヤーなども多数販売されていますので、ヘアケアにこだわりたい方はぜひチェックしてみてください。

整髪料やオイルのつけ過ぎには注意!

整髪料やヘアオイルは、髪を整えるのに欠かせないアイテム。
ですが、使いすぎると髪や頭皮に残留し、髪の痛みや頭皮の炎症、痒みを引き起こすなどのトラブルを招くこともあります。

また、ヘアオイルやワックスは、つけすぎると本来髪に必要な油分を吸収してしまい、乾燥の原因になるとも言われています。

整髪料を使った日の夜は、すすぎからしっかりとシャンプーを行い、ヘアオイルやワックス、スプレーなどが髪や頭皮に残らないよう注意しましょう。

また、週に数日は整髪料を使わない日を設けるなど、髪にも休息日を与えてあげる事をおすすめします。

気をつけて!シャンプー選びのNG 3つ

シャンプー選びのNG行為や注意点は以下の3つです。

  • パッケージやCMだけ見て選ぶ
  • 価格が安すぎる
  • 色や香りが強い
  • 着色料や添加物の話

パッケージやCMだけ見て選ぶ

近年ではパッケージのかわいいシャンプーや、魅力的なCMを各メーカー意欲的に制作していますが、見た目やCMの謳い文句だけでシャンプーを選ぶのはおすすめできません。

シャンプーはそれぞれの髪や頭皮の状態、悩みなどにより、使用感や仕上がり、効果の実感度も人それぞれ。

シャンプー選びに重要なのは、手に取った商品が自分の頭皮や髪の状態に合った洗浄成分であるか、癖毛や猫っ毛、ハイダメージなどの悩みに有効な成分が配合されているかです。

また、先述した通り、「⚪︎⚪︎成分は以後」の謳い文句は、有効成分が一滴でも配合されていればキャッチフレーズとして宣伝できてしまいますので、「なんとなく良さそう」ではなく、成分表記もしっかりとチェックして購入する事をおすすめします。

価格が安すぎる

安いシャンプーは全てが悪い!と言うわけではありませんが、やはり極端に価格の安いシャンプーには、安価な素材やそれを補うための添加物などが多く配合される傾向にあり、頭皮や髪に刺激が強すぎたり、洗浄力が強いため乾燥する、カラー・パーマのもちが悪くなるなどのデメリットが多いため、価格だけでシャンプーを選ぶのはおすすめできません。

色や香りが強い

香りを売りにしたシャンプーや、シャンプー自体に色がついている物にも注意が必要です。

「市販シャンプーは髪に悪いの?」の項でお伝えしていますが、シャンプーには本来、香料や着色料は不要とも言われています。

極端に強い色や香りがついたシャンプーには、合成着色料や合成香料などの添加物が含まれており、これらは髪や頭皮に優しい成分とは言えません。

思わぬ髪や頭皮のトラブルを招く可能性もありますので、こちらも成分表記をしっかりチェックした上での購入をおすすめします。

リンス・トリートメント・コンディショナーの違い

リンス・トリートメント・コンディショナーの違い
シャンプー後の髪をなめらかに整えるリンス・トリートメント・コンディショナーですが、実はメーカーにより定義は様々で、それぞれに担う役割も微妙にニュアンスが違いますが、ここでは一般的な定義を元にお伝えします。

リンスとコンディショナーは、髪をコーティングする事により、手触りを良くしたり保湿・補修する、主に「髪の表面」を整えるもので、ほとんど同じような物だと考えてOK。

一方のトリートメントは、髪の内部まで浸透し、毛髪内で有効成分が保湿・補修効果を発揮することで「髪の内側」を整えてダメージケアをしてくれるものです。

トリートメントは、週に一度のスペシャルケアで使用するものもたくさんの種類が販売されていますので、特にハイダメージにお悩みの方はチェックしてみてください。

メンズ・レディース シャンプーに違いはあるの?

メンズ向けシャンプーとレディース向けシャンプーには、主に洗浄力の強さや配合される洗浄成分に違いが見られます。

一般的に男性は女性より皮脂量が多く、ホールド力の強い整髪料を毎日使用する方も多いため、メンズ向けシャンプーには比較的洗浄力の強い成分が配合されやすい傾向にあります。

また、使用中や使用後の爽快感に重点を置くユーザーも多いため、メントールを配合したり、爽やかな香りづけがされている事も多いでしょう。

一方女性は男性に比べて皮脂量が少なく、髪も長いため、洗浄力がマイルドで保湿・補修力の高い成分が配合され、ツヤやまとまりを重視する傾向にあります。

最近ではメンズ・レディースともに使えるユニセックスシャンプーも販売されていますが、基本的にはどちらを使っても、自分に合ったシャンプーであれば大きな問題ではありません。

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美容のプロ直伝!効果的なシャンプーの使い方

STEP.1
まずは丁寧にブラッシング
ブラッシングは、髪の絡まりを解き、髪や頭皮についた汚れを浮かせる、また、頭皮の血行促進などの目的で行います。

目の荒いブラシでまずは毛先の絡まりや引っ掛かりを解き、次に中間→毛先へと順に、無理に引っ張らずに丁寧にとかして行きましょう。

頭皮の汚れやニオイが特に気になる方は、ホホバオイルで頭皮マッサージを行う事で、優しく汚れを浮かして取り除く事ができます。

STEP.2
お湯で丁寧にすすぎを行う
次に重要なのが、頭皮や髪の汚れの8割を落とすと言うシャンプー前の「すすぎ」です。

頭皮にしっかりシャワーヘッドを当て、頭全体をしっかり濡らしたら、指の腹で頭皮の汚れを優しく揉み出すようにマッサージします。

次に、お椀型にした手にシャワーのお湯と毛先をすくい、頭皮に向かってタプタプと優しくタッピングし、毛先と、先ほど浮かせた頭皮の汚れを洗い流します。

目安の時間は1〜2分程度。
特にスタイリング剤を使った後や、シャンプー前のオイルマッサージを行った方は念入りに行いましょう。

また、熱いお湯を頭皮や髪に当てると、頭皮が乾燥したり、カラーの褪色が早くなるなどダメージを受けやすいので、シャワーの温度は38℃までに設定すると良いでしょう。

STEP.3
シャンプーでしっかり汚れを落とす
しっかりとすすぎが終わったら、いよいよシャンプーです。
シャンプーを適量取り出したら、まずは手のひらである程度泡立てます。

しっかり泡がたったら、頭全体を包み込むように泡で覆い、まずは頭皮を指の腹で優しくマッサージするように洗います。

特に皮脂の出やすい耳の後ろなどはしっかりと洗ってください。

次に、毛先をクシュクシュと揉み込むように洗い、その後毛先まで泡を滑らせるように優しく手ぐしでとかします。

シャンプーのポイントは、できるだけ摩擦が起きないように洗うこと。

両手のひらに髪を挟んでゴシゴシと擦ったり、頭皮に爪を立てるように洗ったりなどは、髪や頭皮を傷つけるNG行為です。

ネイルアートなどで爪が長い方は、シャンプー専用のマッサージブラシなどを使うと頭皮もネイルも傷つけずに洗う事が出来るでしょう。

なお、シャンプー後のすすぎも、手順1と同じく時間をかけて丁寧に行う事が大切です。

STEP.2
コンディショナーやトリートメントでケア
次に、コンディショナーやトリートメントで髪のコンディションを整えます。

髪に残った水分を優しく絞り、適量を手のひらに出したら、毛先〜中間を中心にしっかりと揉み込み、髪全体を目の荒いコームなどで馴染ませるようにとかしてください。

コンディショナーやトリートメントは、メーカーによって使い方や放置時間が異なるため、ボトルの裏の注意書きをしっかり読んで、適切な方法で行うと、より効果を発揮してくれるでしょう。

すすぎは、シャワーのお湯を頭皮に当てながら、ぬめりやベタつきがなくなるまで手ぐしでとかすようにしっかりと行ってください。

STEP.4
「タオルドライや乾かし方も丁寧に」の項でも説明している通り、タオルドライも摩擦に気をつけながら、まずは根本→毛先→中間へと丁寧に、しっかりとタオルに水分を吸収させ、アウトバストリートメントを中間~毛先に馴染ませた後、ドライヤーで根元→中間→毛先の順に全体の8割程度を乾かします。

その後、ドライヤーを冷風に切り替えてしっかりと全体を乾かし、最後に毛先からブラッシングを行います。

完了!

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【頭皮の悩み別】自分に合うシャンプーの選び方

シャンプーの選び方を頭皮の悩み別に解説します。

  • 敏感肌
  • 乾燥肌
  • オイリー肌
  • 臭いが気になる
  • フケ・かゆみ

敏感肌

敏感肌の方や、頭皮の荒れやすい方は、低刺激で保湿力もある「アミノ酸系」「ベタイン系」など天然由来の洗浄成分からできたシャンプーがおすすめです。

さらに頭皮への刺激が気になる方は、防腐剤や着色料・香料が含まれない「無着色」「無香料」「防腐剤フリー」などの無添加シャンプーが向いているでしょう。

また、保湿成分も天然由来の植物エキスなどが配合されたものや、ボタニカルシャンプーなどを選ぶと、頭皮トラブルを避ける事ができるでしょう。

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乾燥肌

頭皮の乾燥が気になる方は、洗浄力が穏やかかつ低刺激で保湿力のある「アミノ酸系」のシャンプーがおすすめです。

また、保湿成分に肌のバリアを守る「セラミド」や保水力の高い「ヒアルロン酸」「グリセリン」が含まれるシャンプーを選ぶと、髪や頭皮を保湿する効果も期待できます。

オイリー肌

頭皮がベタつきやすい脂性肌の方は、洗浄力の強い「オレフィン系」「高級アルコール系」のシャンプーを選ぶと、油分をしっかりと洗い流す事ができるでしょう。

最近では、洗浄力の強いオレフィン系と、洗浄力は穏やかで保湿力のあるアミノ酸系やベタイン系のブレンドされたシャンプーも販売されていますので、シャンプー後の乾燥も気になる方は、洗浄成分と、「ヒアルロン酸」「グリセリン」「コラーゲン」などの保湿成分が配合されているかも併せて成分表をチェックしてください。

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臭いが気になる

頭皮のニオイが気になる方は、皮脂を過剰に取りすぎないシャンプー選びを心がけると良いでしょう。

頭皮や肌は、過剰に皮脂が取り除かれると必要以上に皮脂を分泌して肌を守ろうと働きます。

そこへ、ホコリなどの汚れが髪や頭皮に付着し、更に酸化する事で、毛穴の詰まりや悪臭、雑菌の繁殖などを引き起こすのです。

また、女性はホルモンバランスの変化によってその時々で頭皮の状態が変わることもあり、生別・年齢などそれぞれでニオイ対策が変わってきます。

基本的には、頭皮や髪に優しい「アミノ酸系」シャンプーで、抗菌・消臭作用のある「サリチル酸」「ミコザノール硝酸塩」、または天然由来の抗菌・消臭成分の「緑茶乾留エキス」「ドクダミエキス」などの有効成分、頭皮の乾燥を防ぐ保湿成分が含まれた、「スカルプシャンプー」の中から、髪の状態も配慮したシャンプーを選ぶことをおすすめします。

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フケ・かゆみ

フケやかゆみも、悪臭と同じく、皮脂を過剰に取りすぎる事や、雑菌・カビなどが原因で引き起こされると言われています。

また、ターンオーバーの乱れや、カラーやパーマ剤、紫外線などから受けた刺激が原因で症状が悪化することも。

フケやかゆみに悩む方は、頭皮や髪に優しい弱酸性の「アミノ酸系」シャンプー、フケ・かゆみに特化した「薬用シャンプー」の中から、抗菌・抗カビ(抗真菌)成分の「ミコザノール硝酸塩」や「ケトコナゾール」や、抗炎症成分の「グリチルリチン産ジカリウム」「サリチル酸」などが配合されたものを選ぶと良いでしょう。

敏感肌の方は、先ほどもご紹介した天然由来の抗菌成分や、抗炎症成分の「ツボクサエキス」「茶葉エキス」などが配合されたものや無添加のものを選ぶのもおすすめです。

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【髪の悩み別】自分に合うシャンプーの選び方

シャンプーの選び方を髪の悩み別に解説します。

  • パサつき・乾燥
  • カラーやパーマで傷んだ髪には
  • 癖やうねり
  • 剛毛・広がりやすい
  • 猫っ毛・ボリューム不足
  • エイジングケアには

パサつき・乾燥

紫外線やアイロン・コテなどの熱によるダメージで水分が失われた髪には、まず内側から保湿・保水をしっかり行うことが重要です。

また、頭皮の油分不足も乾燥の原因の一つですので、髪や頭皮に優しく、洗浄力と保湿効果を兼ね備えた「アミノ酸系」または「ベタイン系」のシャンプーを選ぶと良いでしょう。

また、保湿・保水効果に有効な「セラミド」「ヒアルロン酸」、天然保湿成分の「スクワランオイル」「ホホバオイル」や「ツバキ油」など植物オイルが成分表の最初の方に表記されているかもチェックしてみてください。

カラーやパーマで傷んだ髪には

カラーやブリーチ、パーマなどを繰り返し酷く傷んだ髪には、洗浄力がマイルドな「アミノ酸系」「ベタイン系」のシャンプーがおすすめです。

ハイダメージ毛は、髪表面のキューティクルや内側の組織が破壊され、乾燥だけでなく、切れ毛や枝毛などのトラブルを引き起こしているため、「パサつき・乾燥」の項でご紹介した保湿成分はもちろん「ヘマチン」や「加水分解ケラチン」「加水分解シルク」などの補修成分が配合されているシャンプーであるかもしっかりチェックしましょう。

また、髪の表面を滑らかに整えるシリコン入りのトリートメントや、保湿・補修に特化したアウトバストリートメントの併用で、髪の手触りや乾燥による広がりなどを抑えることができるでしょう。

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癖やうねり

癖毛には、毛穴の捻れなど先天的な原因と、年齢を重ね、髪が痩せたりハリやコシが失われる事による後天的な原因の2通りがあります。

また、髪のねじれによって開いたキューティクルから内部の栄養が流れ出しやすく、乾燥による広がりやうねりの悪化など、より扱いにくくなる傾向にあります。

残念ながらどちらもシャンプーやトリートメントによるストレートヘアへの改善は難しいので、ここでは「癖毛を扱いやすく整えること」に重点を置いてご紹介します。

「アミノ酸系」や「ベタイン系」の髪や頭皮に優しく保湿もできる洗浄成分に、髪や頭皮の保湿に効果的な「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの保湿成分がたっぷり配合されている「しっとり系」のシャンプーやトリートメントにより髪に重みを与えることで広がりやうねりを抑え、扱いやすく整えると良いでしょう。

ハリやコシが失われることによる癖やうねりには、髪にハリやコシを与える「加水分解ケラチン」「ヘマチン」などの補修成分が配合されたシャンプーをチェックしてみてください。

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剛毛・広がりやすい

髪が多くて硬く、広がりやすい方には、保湿効果の高い「アミノ酸系」「ベタイン系」の洗浄成分に、「グリセリン」「ヒアルロン酸」「セラミド」など保湿効果が高く髪を柔らかく整えてくれる保湿成分、「アルガンオイル」「ホホバオイル」など天然由来の植物オイルが配合された「しっとり系」のシャンプーを選ぶと良いでしょう。

また、シャンプーやトリートメントだけでなく、アウトバストリートメントの併用で髪をしっとり仕上げることにより、髪の広がりや水分不足を補い、さらに扱いやすい髪を目指すこともできるでしょう。

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猫っ毛・ボリューム不足

細くボリュームの出にくい猫っ毛の方で、頭皮の乾燥が気になる方は刺激の少ない「アミノ酸系」シャンプーがおすすめ。

脂性肌の方や男性は、泡立ちがよくさっぱりした洗いあがりとふんわりした仕上がりが特徴の「タウリン系」や、「石けん系」の洗浄成分が配合されたシャンプーがおすすめです。

その他の配合成分には、髪にハリやコシを与える「加水分解ケラチン」、絡まりも防いでくれる「γ(ガンマ)-ドコサラクトン」、内部に弾力を与える「コハク酸」など、補修成分や髪を補強してくれる成分が豊富に配合されたものを選ぶと、ボリュームアップ効果が期待できるでしょう。

また、髪に重みのでやすいシリコン入りシャンプーやトリートメントは、できるだけ避ける方が良いでしょう。

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エイジングケアには

髪や頭皮のエイジングケアをお考えの方や、年齢を重ねて細くなった髪や薄毛が気になる方には、エイジングケア特化のシャンプーも販売されています。

エイジングケアには、髪はもちろんですが頭皮の乾燥や荒れを改善し、健やかに整えることが重要です。

髪や頭皮に優しく保湿効果も期待できる「アミノ酸系」「ベタイン系」の洗浄成分に、「猫っ毛・ボリューム不足」の項でもご紹介した「加水分解ケラチン」「γ-ドコサラクトン」など、ハリやコシを与える成分や、頭皮のたるみを改善し、髪や頭皮に潤いを与える「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの成分が配合されているかもチェックしましょう。

また、さらに髪や頭皮の健康にこだわりたい方は、合成着色料や香料、防腐剤が含まれていない「無添加シャンプー」からお気に入りを探すのもおすすめです。

その他のシャンプーの選び方

 【髪の悩み別】自分に合うシャンプーの選び方
他にはこんな選び方も。

  • シリコンの有無で選ぶ
  • サロンシャンプーはプロの診断も参考に
  • 使用感や効果は口コミも要チェック
  • 価格も自分に合ったものを
  • 季節や頭皮の状態で使い分けるのもアリ

シリコンの有無で選ぶ

「シリコンは髪や頭皮に悪いって本当?」の項でもご紹介しましたが、シリコンは決して悪い作用があるわけではなく、使う人の髪の状態によって向き・不向きがあるだけです。

ハイダメージ毛の方や、剛毛で広がりやすい方、髪のゴワつきが気になる方は、髪の表面を滑らかに整え、しっとり仕上げてくれるシリコン入りシャンプーを。

猫っ毛の方や、エイジング毛の方、無添加シャンプーにこだわりたい方、はノンシリコンシャンプーを選ぶと良いでしょう。

サロンシャンプーはプロの診断も参考に

オンラインショップなどでも手軽に購入出来るようになったサロン専売シャンプーですが、前提として「プロのカウンセリングの元、適切な商品を提供する」ことを前提に販売されていることを忘れてはいけません。

中には使用法が特殊な物があったり、市販シャンプーに比べて高品質な成分が豊富に配合されている分、人によっては髪や頭皮に合わない成分もたくさん配合されている可能性も高くなります。

本来であれば、美容師さんのカウンセリングと指導の元、自分に適切なサロンで販売されているシャンプーを購入するのが望ましいと言うことを覚えておいてください。

使用感や効果は口コミも要チェック

使ったことの無いシャンプーで、泡立ちや香り、洗い上がりなどの使用感が気になる方や、本当に効果があるのかを知りたい方は、クチコミサイトやランキングサイト・オンラインショップの評価欄に並ぶコメントの中から、自分の悩みや髪質と近い方のレビューを参考にシャンプーを選ぶのも良いでしょう。

ただし、クチコミも、現在の自分の頭皮や髪の状態やレビュワーの頭皮や髪の状態が、必ずしも同じとは限らないという点には注意が必要です。

購入の際は成分表記もチェックするなど、クチコミはあくまでも補助的な役割として参考にする事をおすすめします。

価格も自分に合ったものを

シャンプーに含まれる洗浄成分や保湿成分は、サロン専売シャンプーのように高品質であるに越したことはありませんが、やはり高品質な商品は、それに伴い高価格になる傾向にあり、せっかく良いシャンプーを使っても、継続的に使用できなければ効果を得ることは難しいでしょう。

シャンプーを選ぶ際は、自分のお財布の具合に見合った、長く愛用できる商品を選ぶ事も重要です。

最近では高品質でコスパの良い市販シャンプーもたくさん販売されていますので、その中で自分に合った商品を探し、正しいタオルドライやブラッシング、アウトバスケアなど、シャンプー以外にも日頃から髪を労る習慣を身につけることで美髪を目指しましょう。

季節や頭皮の状態で使い分けるのもアリ

繰り返しになりますが、髪や頭皮の状態は、季節やホルモンバランス、現在の生活習慣やダメージ具合いで日々変わってきます。

例えば、夏は爽快感のあるシャンプーを、冬は保湿に特化したシャンプーを使う、または、週に一度はスカルプシャンプーで頭皮をケアするなど、その時々の髪や頭皮の状態に合わせたシャンプーを、意識して使い分けるのも良いでしょう。

この場合も、使用感だけでなく自分の基本的な髪や頭皮の悩み・状態に合った洗浄・保湿・補修成分をチェックするのを忘れずに。

自分の髪や頭皮の状態を日々チェックし、選定を繰り返す事で、より深く自分に合ったシャンプーや好みの使用感を知る事ができるのも、この方法のメリットと言えます。

▼関連記事:こちらの記事でシャンプーの選び方を紹介しています。

シャンプーの選び方
シャンプーの選び方|髪の悩みに合う種類や成分・おすすめも徹底解説!

シャンプーの選び方重要ポイントまとめ

シャンプーの選び方の重要なポイントは以下の3つです。

  • ①自分の髪や頭皮の悩みに合った洗浄・保湿・補修成分をチェック!
  • ②価格は自分に見合ったものを。価格の安さやCM、パッケージだけで選ぶのはNG。
  • ③適切なシャンプーやドライ、ヘアケアを心がけることも重要。

この記事を書いたライターからのコメント

たくさんの成分や選び方をまとめてご紹介しましたが、皆様の参考になりましたでしょうか?

実は私自身も興味本位でパッケージや謳い文句だけを見てシャンプーを選び、髪が傷んでしまったり頭皮の痒みが出たりの症状に見舞われたことがあります。

今回の記事でそう言ったトラブルに遭遇し、大切な髪を台無しにしてしまう方が1人でも減れば…という思いで執筆させていただき、ついつい記事が長くなってしまいました。

この記事が美髪を目指す皆様のお役に立てれば幸いです。

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